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震災から一年の熊本活動スタッフレポート

LOVE FOR NIPPON 熊本での活動に参加させて頂きました。

 

人と人との繋がりというのは、何よりも価値があると改めて感じた5日間でした。
 
その中でも、16日益城町の仮設住宅でハンドトリートメントを行った際、現地のお母さんに伺ったお話しが印象的だった為、報告させて頂きます。
 
そのお母さんは、家も職場も被災し、まったく先の見えない日々を過ごしたそうです。
震災から一年、やっと少し落ち着いてきたような気がする、と仰っていました。
 
結局大変なときは、皆で力を合わせて頑張るしかないんだ、と語ってくださりました。
そう思った大きなきっかけは、会社でのこと、そして家のこと。
 
お母さんの勤めていた会社は被害が大きく、当初は復旧出来ないかもしれないと言われていました。
 
そんな中、長年働いてきた会社から、「解雇することになるかもしれない」と告げられた日があったそうです。
 
その一瞬、ショックを隠しきれなかったそうですが、よくよくお話しを聞くと、
 
解雇すれば失業保険が下りるから、皆の生活に少しでも役立てることができる。
このまま先の見えない会社に残るくらいなら、その方が従業員にとっていいのかもしれない。
だから皆を解雇しようと思っている。
 
ということだったそうです。
 
そんなお話しをされたお母さんは、意を決して、それでもこの会社を皆で立て直し、働いて行こうと決めました。
 
そこから簡易トイレに、砂だらけの食堂、避難所とほぼ変わらないような場所で働く日々が始まります。
 
ある日、残った社員に対して社長さんが、「本当にありがとう」と言いながら涙を流したのがとても印象的だったと言います。
 
震災から3ヶ月が過ぎた夏の日の出来事でした。
 
そこからずっと前だけを見て進んでいたら、気づいたら一年。
 
そしてお家のことも。
 
震災後すぐは目の前のことに向き合うのに必死で、先のことを考えるのはとても難しい状況だったそうです。
でもそんな中、妹さんの旦那さまが、「絶対に早い方がいいから」とすぐに建築士の方を探してきたと言います。
当初は「それどころじゃないのに」と思いながらも、結果的にその迅速な介入にとても助けられたと話してくれました。
 
このように、被災したご本人では、なかなか向き合えないような現実的な問題に対して、周りの方が進めてくれたことが多々あったそうで、
 
自分は被災していないから分からないと言わずに、介入して進めてくれたことに本当に助けられたと教えてくださりました。
 
被災した人と、してない人とで、思いに差があるのは確か、でもそこに問題はないと話してくれました。
 
また、自分には起きないと思い込んでいることが実際に起きたことで、考え方が大きく変わった、と仰っていました。もし今度どこかで災害があったときには、自分も何かしたと心から思うそうです。
 
そして最後に、「今日みたいな楽しい日を過ごすことができてとても嬉しい」と仰ってくださりました。「また会えると嬉しいね」って言ってくださりました。私もまた会いたいと心から思いました。
 
お話しをしてくれたお母さん、笑顔がとても素敵で、その姿に、マッサージをしている私の方が、元気をもらいました。
 
この他にも、沢山の方とお話しさせて頂きましたが、仮設住宅に住んでいる皆さんは、1年経って少しだけ、2年経ってもきっとまだまだ、4年かかって少しはどうかな?そのくらいの気持ちだと、口々に話してくれました。
 
最後に熊本の復興に関して、私が思うことは、今何がどのくらい進んでいて、あと何が必要なのか、そう言った建設的な考え方や理解がとても大切だということでした。だからこそ、ここでお話を聞くことが出来たのはとても意味のあることでした。
定期的に通いたい、また皆さんにお話しを聞いて行動していきたい、そう思いました。
 
LFN スタッフ
福田