report |

【収穫の喜び】:「ふくしまからにいがたへ」お米作りプロジェクト

IMG_5765.jpg
IMG_5767.jpg
 9月29日、
新潟県長岡市川口にて福島のみなさんと
お米作りの稲刈りツアーをおこなってきました。
これまで春に田植えをして何度かの草刈りツアーも行い
現地との交流をもってきましたが
いよいよそのお米の収穫をする時が来ました。
本当に急勾配でワイルドなこの棚田には、
見事にたくさんの黄金色のお米が育ちました。
IMG_5764.jpg
通い続けた福島のお母さんお父さん達は
新潟のメンバーがつくってくれたTシャツを着ながら
みんなで稲刈りをおこないました。
この地方特有の稲の干し方で大きな杉の木に稲をかけていくという
ワイルドな棚田特有の干し方は福島のみなさんも初めての体験だったようです。
IMG_5799.jpg
この日は東京からの若者達もあつまり
新潟の中越地震からの活動から知り合った
新潟の仲間達もたくさん集まりました。
IMG_5800.jpg
みんながいっしょに中越地震震央地の田んぼでお米をつくる。
IMG_5768.jpg
IMG_5770.jpg
避難所生活時代から知り合ったお父さん、お母さん達は
本当に楽しそうに稲刈りの一日をすごしてくれました。
IMG_5790.jpg
IMG_5785.jpg
夜には中越地震によって崩れてしまった家をがんばって直して
震災以降は多くのボランティアをまねき、
木沢集落を盛り上げようとがんばっている平澤さん(通称おとう)の木沢ハウスで
遅くまで交流会が続きました。
IMG_5804.jpg
今年の田んぼの面積や
福島のみなさんの呼べる人数など、
このプロジェクトの規模はたしかに小さいものですが
それでも
ここにはたしかに
喜びと感動が生まれていたと思います。
自分は来年からの耕作候補地を視察してからの現地入りだったので
夜になってしまったのですが
自分が宿にくるまで福島のみなさんはみんな寝ないで待っていてくれました。
みんな疲れきった顔でも笑顔でそして涙を流しながらも
”本当にありがとう”といってくれました。
FH010007.jpg
7年前の新潟中越地震から学んだ事
”人は大地とともに生きろ そしてともに喜びあえ”
これを実践している人がこの棚田にはいます。
そして今でも多くの人が集まります。
自分が中越地震以降に新潟でこれまでしてきた事は
復興支援ではありませんでした。
なにより
大地の声を聞いた人からたくさんの教えを受けてきたのだと思います。
そしてまた喜びあってきました。
だからこの3月11日の震災や原発で大変な想いをされている人にも
向き合ってこれたのだと思います。
生きる事は食べる事
大地の恩恵を受け、繫がりに感謝するシステムがここにはあります。
ここに一緒に来てくれた福島の家族に
また受け入れてくれた新潟の家族達にあらためて感謝したいです。
自分にできる事は少ない。
それでも
今こうして新潟の若者や東京の若者が福島の家族を新潟で迎え入れ
かつて地震が起きた場所でともにお米をつくって喜びあっている姿を見た今
小さくも仕事をした実感がありました。
あとは
本当の問題に向かうのみです。
稲刈りの次の日
朝食の時にもっとも明るいお母さんが福島の話をしている時に言いました。
”小学校の女の子がもうワタシは子供を産めないんだよね”っていうのよ。
”県外のひととも結婚できないんだよね” って、せつないよね。
といっきに涙を流しながら話しました。
それを聞いていた新潟の若い女の子はどう思ったのだろうか?
いかんともしがたい問題ばかりを
毎日仮設に暮らしながら聞いているお母さん達は
この先の冬を越せるのだろうか?
涙流さず
もっとこれから多くの福島の家族と繫がろうと決めました。
FH010027.jpg
福島のみなさんはたくさんの買い物をして帰ります。
せめてお米だけでもにいがたの米を孫達に食べさせたいからとか
海のものもたくさん買って帰られます。
”つねに笑顔で元気よく
感謝を忘れず仲間を大事に”
きっとこんなルールが福島のみなさんの中には出来ているのかもしれませんが
最後の別れ際までみんな笑顔でした
FH010015.jpg
FH010031.jpg
10月23日は新潟中越地震が起きた日です。
この日にずっとイベントをしてきました
今年は10月21日にイベントはおこない、23日は追悼式典をおこないます。
21日の日に福島のみなさんにまた新潟にきてもらい
みんなでできたお米をつかってお店を開きます。
収穫祭です
大地に感謝し、そしてみんなで喜び合う。
そんな一日から
あらためて『福島さんの新潟米つくり』をはじめたいと思います
みなさんよかったら参加してください
どうぞこれからもよろしくおねがいします
ありがとうございました
Candle JUNE



レポート一覧へ戻る >