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9月11日の月命日

9月11日の月命日は福島県郡山市立白岩小学校で行いました

幼稚園やこども園とは違い、小学校でのイベント開催はハードルが高く難しいのですが

ラブフォーニッポン福島現地メンバーの熱い想いと

校長先生、地域の方々の熱意から開催決定されました

郡山市の中でも山間部の小学校でなかなか復興イベントなど行われていなかったとのことで

「子供達に貴重な体験をさせてあげたい」と校長先生

幼児の時に311体験をし、大変苦労した世代が小学生たちとそのご両親たちです

外遊びも禁止されて、避難のために友達と別れ、

また転校を繰り返したりなど、本来ならばないはずの苦労をたくさんしています

少しでも多くの笑顔を!と

くるくるシルクさんのサーカスパフォーマンスからスタートし

けっさくお兄さんとして知られている谷本賢一郎さんのライブ

様々なワークショップとマッサージやyogaなど

いつものメンバーが盛り上げてくれました

福島各地を回っていますが

この学校の子供達はゲームなどもせず

とても積極的に大人たちと遊んでいました

学校の方針や地域性もあるかと思いますが

帰りの時間ギリギリまで楽しんでくれました

原発事故から7年目に突入し、帰村する方々も増えたり

仮設から復興住宅へ引っ越した方も。そして未だに仮設住宅で生活を続けるみなさん、、、、、

気がつけば様々な状況の福島の皆さんが

11日の月命日に集まってくれて、一緒に

「たのしいね うれしいね おいしいね ありがとう!!」

な一日を作ってくれています

その一人一人の役割は様々です

911は

アメリカ同時多発テロが起きた日でもあります

たくさんの悲しみから

人間がどうやって尊重しあい暮らしていけばいいのかを改めて考えさせられました

世界中に衝撃を与えた出来事でも

何年か経てば忘れられていきます

でも

被害者の人たちは決して忘れることはできません

ただいつまでもその悲しみに立ち止まっていることもできません

毎月の11日にその悲しみを思い出すことになってしまうことは、もしかしたら辛いことかもしれません

でも思い出してしまって涙しても

一緒に泣いてくれる仲間がいたり

体験はしていなくても、想いがあって毎月参加する仲間がそばにいることは、とても大切なことだと思います

現在進行形の問題もたくさんあります

原発事故のことを過去のことにせず

そして、だからと言って問題ばかりを訴えるわけでもなく

ただただ

「おたがいさま」と、尊重しあえる仲間づくりの癖をつけることができたらと願っています

誰かの誕生日が近い月命日にケーキを用意してくれる福島のお母さんがいます

月命日にみんなが笑顔でハッピーバースデーを歌いながらキャンドルを消しています

支援をする側、受ける側の線引きはなく

もっともっとみんなの笑顔を作れるようにとみんなそれぞれに頑張ってくれています

「私たちが元気をもらったんだから

今度は私たちがみんなを元気にしなくっちゃあね」

幼稚園や仮設住宅で出会ってきたお母さんたちが合言葉のように言う言葉です

そしてそれを聞いている子供達は

自然と楽しみながら大人たちの手伝いをしてくれています

「11日は悲しむ日ではないんだよね」

「生きてるだけでラッキーだあ」

そんなことを言うおじいちゃんおばあちゃんたちはその子供達を

自分の孫のように面倒を見てくれています

今年ももう最後の月命日を迎えます

原発のある街、大熊町の皆さんは街に帰ることができず

ずっと避難生活を続けています

そんなみなさんが暮らしている仮設住宅での月命日となります

これから雪も多く寒い冬となります

暖かい11日をこれからもみんなと一緒に作り出していきたいと思います

どうか皆さん

これからもラブフォーニッポンをよろしくお願いします

Candle JUNE

 

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