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2018年3月11日スタッフレポート

311レポート
3月11日、いわき市南台応急仮設住宅で開催された
SONG OF THE EARTH FUKUSHIMA -CANDLE11th-に参加させていただきました。
準備の為、前日の3月10日から会場に入らせていただいたのですが
そこで大きなゴミ袋を何個も引きずるおばあちゃんと出会いました。
声をかけると既に復興住宅に引っ越しており
片付けのために定期的に通って来ているとの事でした。
設営しているステージやテントを見て何かイベントがあるのか?と聞かれたため
明日、SONG OF THE EARTH FUKUSHIMA -CANDLE11th-が開催される事を伝えたところ
「人がいなくなって寂しくなっちゃったからねー。明日来るのは難しいけど、
人がいっぱい来て賑やかになったらいいねー。」
と仰っていました。
開催日当日は、あいにくの曇り空からのスタートとなりましたが
おばあちゃんが仰っていたように人がたくさん集まる賑やかな1日となりました。
開場前、早めに到着した3人の女性が準備を手伝ってくれました。
話を聞くと去年、郡山で開催した際に会場近くで働いていた1人の女性が、
千葉のお友達も誘って来てくれたとの事でした。
「今は千葉に住んでるんですが、昔は福島に住んでいました。
今回、3月 11日に帰ってこれて良かったです!」と。
「福島に帰る日」を作るという事もとても大切な事だなと感じました。
私はメッセージカップのワークショップを担当していたのですが
多くの方に参加してくださったおかげで準備した300個のカップが夕方にはなくなりました。
ワークショップに参加してくださった方たちに伺うと
会場となった、いわき市南台応急仮設住宅に住むお友達に聞いて参加してくださった方、
遠方からの参加で今回初めて福島や仮説住宅にいらしゃった方などがいらっしゃいました。
福島県内の方のメッセージには、
「7年前のあの日は本当に怖くて大変で、今でも鮮明に覚えている」
「あの日からもう7年、まだ7年だけど笑顔で生きていく」
そして、
「いつか皆で家に帰りたい。あの街に灯が灯りますように」
など書いてありました。
子どもたちが描いた夢は、「お医者さんになりたい」
「仮面ライダーグリスになりたい」
「弟のこうちゃんが元気に大きくなりますように」など書いてくれてました。
また、遠方からいらしゃった方のメッセージカップには、
「いつまでも寄り添っていきます」
「忘れていません」
「福島県民の方が笑顔で元気に過ごせますように」などと書いてありました。
雨が少しパラっときた瞬間もあったけれど、黙祷の時にはすごく晴れて光が差してきました。
会場に集まったみんなで
「あの日なくしたもの」、「大切な人の事」を想い、感じた黙祷の時間でした。
ワークショップブースに戻ってからもメッセージを書きながら親子や友達同士で語り合っていました。
どれも大切で素敵な時間だったと思います。
8年目がスタートしました。
また1年、福島に通って自分ができることをしていこうと思います。
福島出身スタッフレポートでした。
    

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山元タイム