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7月の月命日を双葉町のみなさんとともに

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7/11 双葉町南台仮設住宅月命日ロード開催
 
原発の在る町
双葉町のみなさんが避難生活を送る仮設住宅で7月の月命日を過ごしてきました
 
 

原発の在る町、双葉町。でもその原発は爆発していません
双葉町のみなさんが暮らす仮設住宅での月命日
子供から高齢の方々までがそれぞれの想いをキャンドルに託してくれました
原災から4年と4ヶ月
未だ帰る事もできず、この先もわからないという状況です


そしてこの町の多くの人が爆発して今も混沌が続いている福島原発で収束のために働いてくれています

毎月11日という日は

原発で働いてくれているみなさんのことを

そしてその人達の家族のこと想う事が大切なのではないかと思います

7月の月命日のこの日も双葉町のみなさんは現地で行方不明者の捜索をおこない、そして津波が来た時間には仮設住宅でもサイレンがなり、みなで黙祷を捧げていました

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ラブフォーニッポンはいつものメンバーが集ってくれました
フタバフルーツさんによるフルーツ曼荼羅作りや
小林さんたちによるフラワーアレンジメント(今回は野菜などもつかっての馬作りなども)
CHUMSさんによるディスゲッター(ストラックアウト的なもの)や
ドッヂビー(ドッヂボールのボールが布製のディスクでできている)遊びなど
 
LFNビンゴゲームでは
SARAYAさんから頂いたたくさんの物資が賞品になったり
鬼怒川温泉さんからも物資をいただきました
エリカさん(ゼロゼロゼット)やマッキー さん(SUPER DUMB)のライブがあったり
バーベキューチームも一日じゅうにぎやかでした
 
ネイルアートはみかさん、マッサージはまきさんやかずえさんが
福島市からは幼稚園の先生も手伝いに駆けつけてくれました
もちろん郡山の仮設のみなさんもいつものように手伝いに来てくれました
 
東京からスタッフとして参加する双葉町出身者がいました
その両親や兄弟たち
そしてその子供たちもこの一日を本当に楽しく過ごしてくれていました
 
 
未だに「福島には行かないほうがいい。」
という方々がいます
 
放射能汚染はけして福島県というラインの中に降り注いだわけではなく
多数の地域に降り落ちたはずです
 
ずっと福島に暮している人もいれば
福島から避難した人もいれば
福島に家族がいる人もいます
 
世界から日本を見た時に
「日本には行かないほうがいい」
という声も聞こえます
 
 
自分にはずっと「福島」というこの二文字が「日本」というものと同じ
そんなふうに思っています
 
戦争、原爆、震災、原発事故から何を学ぶのか
「戦争が始まるよ!」
安保法案について
多くの人が言い始めました
でも本当なのでしょうか?
もう何十年も前から戦争の形は変わってきている
それはもしかしたら広島、長崎に落とされた原爆からかもしれない
宣戦布告しあう戦争など現代には存在はしません
どちらかが正しくてどちらかが悪いと言う風評から
世直し的な形で攻撃が始まる戦争
そしてそれに反撃するテロという手法は知っています
現在すでにある
原発が出来るまでの電力会社や国からの圧力なども
きっと戦争の始まり方と違わないものだったろうと思います
そして事故を起こした今ですら
その戦争は続いているのではないでしょうか
同じ国の人同士で悲しい差別が始まっている
放射能汚染が問題だとするならば
あらためて安全基準を見直すべきだし
各地の数値なども計り続ける必要があります
多くの人が放射能の被害とは
「いつか癌になる、奇形児が生まれる」と知っています
でも実際にそうなったところで
世間は
「一概に放射能が原因とは言い切れない」という答えをも持ち合わせています
 
実際に被害に在った人達はどう思うのでしょうか?
 
震災からずっと福島に通い続ける中で
原発事故がもたらした実被害は何なのか?
 
多くの日本のみなさんに伝えたい事は
一昔前には病気とは認知されていなかったであろう
アトピーや精神疾患、肥満児の増加などが圧倒的に増えているということです
この被害はきっとこの後におこるかもしれない第二の原発事故地域にも発生する確かな事だと思えます
それでもこの事実に対してすら
世間は「一概に原発事故が原因とは言えない」という答えを当てはめるのかもしれませんが
圧倒的な件数が確かに発生しています
原因とは言えないとはいえ
圧倒的な数が増えたとき
またその被害者となったときに人はどうするのでしょうか?
 
恐怖を振り回し
関心をもってもらおうということではありません
 
実際に当事者にならなければわからないということより
すでに被害にあわれている方々から学ぶ事が出来たとき
それは差別などではなく感謝すべきこととなるはずだと思います
 
視点を変えて日本のなかではなく世界からみたら?
 
問題解決するためには原因をしっかりと追求し
改善しなければいけません
 
そのためにも正しい数値を知る事や現状を知る事はとても大切な事だと思います
 
 
被害者になりたくはない
そしてまた加害者にも
 
 
自分個人の想いですが
震災があってすぐ津波被害地域で原発から30キロの場所に支援に入った時に
 
「あの原発はおめたち東京もんの電気を作ってたんだぞ」
 
と言われた時に返す言葉がありませんでした
 
いまでも
かえす言葉は見つかっていません
 
悲しみを目の当たりにして
自分の小ささを実感し
とにかくみなさんから預かった物資を運び続けました
それは今でも続いていますが
変わった事は多くのみなさんの関心やアクションが減った事
その多くは「震災支援の次は自立を促す事」
というかつての震災から復興への流れの常識をもちあわしてしまったことが原因かもしれませんし
原発事故という危機にどう対処していいのかわからないままということもあるかもしれません
それでも
それ以上に続けて来て実感していることは
ともに歩んでくれる”おだがいさま”の心をもつ福島県民の仲間たちがたくさん増えた事です
避難生活をしていながらも自分たちのサポートをしてくれるみなさん
 
「自立」とはいったいなんなのか
 
とても考えさせられます
 
核の平和利用としての原発が自然災害をきっかけに事故を起こし
そして生まれた放射能達
その実被害と二次被害
問題は複雑化し取り返しのつかない所まで来ているのかもしれません
それでも
事故から学んだことすべてを福島から世界へ届けたい
差別ではなく世界から感謝が福島にもどるために
毎月11日の福島の夜に思うことです
しなければいけないというボランティアではなく
たくさんの学びを授かる事
大切な繋がりをもてること
そしてこれからもこどもたちの世界のために今チャンスがあるという気持ちも
同じ夜に福島のみなさんから与えてもらえるものです
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これからも月命日は福島のみなさんとともに過ごしていきたいと思います
 
 
みなさん
どうぞこれからもラブフォーニッポンをよろしくおねがいします
 
長くなってしまってすいません
お時間あるときにぜひ下記もみてください
 
ラブフォーニッポンFB
 
 
 
月命日に福島のみなさんからメッセージを授かっています
 
 
 
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