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ROAD@宮城県亘理町Part2

 LFN ROAD at 宮城県亘理町

“伊達なわたりまるごとフェア”
2012.03.20.tue

<LOVE FOR NIPPON 畑中達生レポート>

LOVE FOR NIPPON にとってここは震災直後から支援をさせて頂いた場所で、
比較的大所帯の避難所、山元町役場、坂元中学校へ炊出しに行き、残った炊出しを、集まって居る
ボランティアの人達に食べてもらおうと行った先が、ここ旧亘理町災害ボランティアセンターでした。
当初は報道にも取り上げられる事無く、忘れられていたかのような状態、炊出しもボランティアには無く
多数のボランティア達がそこでテントを張り、レトルトや缶詰の食べ物を摂り必死に作業していました。
「生野菜と温かいご飯を食べさせてあげたい」と言う、ボランティアセンタースタッフ佐藤さんの言葉と
僕達の持っていた炊出しは合致。
「温かいご飯の豚野菜丼」炊き白米をあけた時の、泥だらけのボランティア達の大歓声を覚えています。

今回、参加して頂いたBONNIE PINKやウルフルズのリーダー、ウルフルケイスケさんもここへの炊出しに
同行してくれていました。著名人に励まされボランティア達が盛り上がった光景、ケイスケさんの大ファン
のボランティアがいて「こんなタイミングでケイスケさんに会えるなんて、、、」と号泣していた事も覚え
ています。

 亘理はもともと、イチゴの産地で「イチゴの里、亘理」という程、おいしいイチゴのできる地域です。
津波被害によって、ほぼ全てのハウスは崩壊し土壌は塩害。壊滅的な被害でした。

あれから1年。

佐藤さんからのお誘いで、このフェアに参加する事に成りました。
このフェアは、イチゴの収穫に際し先行出荷の場でもあり、毎年盛大なフェアだったと聞いています。
「出店も少なく、、なんとかフェアを盛り上げたい!」 という佐藤さんの情熱に答えようと、
当時、一緒に炊出しに行ってくれた、BONNIE PINKとウルフルケイスケさんに声をかけたところ、
「行けてなかったから、、気になってた、、是非出演するよ。」と気持ち良く答えてくれた。


ボランティアとして、ここでテント生活をしながら活動していたシンガーソングライター石野田 奈津代さんと、
毎回同行して頂いているシンガーソングライター小久保 淳平くん、子供向けのコンテンツがあまり無かったので、
新聞紙ワークショップのモンスターズ、ペットボトルギターの華丸さん、伝手プロジェクトより大道芸の方々に
も参加して頂き、当日を迎えました。

亘理町の太鼓チームより、自衛隊・警察・ボランティア、当初懸命に復旧活動して頂いた皆様への御礼の歌、
太鼓の音が鳴り響き、イベントは始まりました。

当初思っていたよりも出店も集まり、イチゴの出荷も多少だが対応できてイチゴのブースには長蛇の列の大盛況。
亘理町長いわく、2年で日本一のイチゴの産地にすると仰っているそうです。

モンスターズの新聞紙の被り物と華丸さんのペットボトルギターを持った子供達が、あちこちに姿を見せ、
ライブにも多くの人が集まり、活気に満ちたイベントスペースに成りました。モンスターズと華丸さんの
ペットボトルギターは、すごい人気で最後まで途切れる事無く子供達に囲まれていました。

モンスター、ペットギターを持った子供達は皆、満面の笑顔!

ライブが始まると、ぞくぞくと人が集まりあっという間に人だかり。

ライブ終盤はアーティスト全員で、会場の皆さんと「今日の日はさようなら」の大合唱!
ボラセンスタッフ、来場の方の涙するシーンも多々ありました。

最後にキャンドル・ジュンの言葉が贈られ、このイベントを終えました。

いつも、LOVE FOR NIPPON の活動に参加して頂いている、スターター・アーティスト・
クルー・サポーター、物資提供下さる皆さんのおかげで活動を続ける事ができています。

現地では、まだまだ問題は山積みに成っており、前進しているとは言えスタートラインにも
到達できていない仮設に暮らす方々も大勢いらっしゃいます。
ぜひ一度、LOVE FOR NIPPON と一緒に現地を訪れ復興の一歩をみなさんで共有しませんか?
現地を見て感じた事や、現地の方々と話し現状を理解し、まだまだこれからが復興への道であり
まだまだ忘れては成らない現状を理解し、支援を続けて行く力に成って頂ければと思います。

佐藤さん(左)、いつもご苦労様!

亘理ささえあいセンター「ほっと」
http://msv3151.c-bosai.jp/group.php?gid=11036

【LIVE出演アーティスト】
BONNIE PINK
ウルフルケイスケ
石野田 奈津代
小久保 淳平

【ワークショップ】
藤井 華丸
モンスターズ

【大道芸】
伝手プロジェクト

【物資提供協力】
CHUMS
eri(mother)
WORLD SURVEY Inc.

「イベント終了後、私は華丸くん、アシスタント美波、ケイスケさんのマネージャ本田さん、
LFNクルーの若、由加利、物資提供をして頂いたCHUMSスタッフ3名と共に南へ、いつも
伺っている仮設住宅へと向かいました。また、後ほどその時のご報告をさせて頂きます。」



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