news |

ふたばの今に触れるツアーレポート

2021年3月10日、11日、12日、13日
SONG OF THE EARTH FUKUSHIMA 2021
を開催いたしました

3月12日には
ふたばエイト(双葉郡まちづくり協議会)のご協力のもと
「ふたばの今に触れるツアー」を
スタッフ向けのインナーイべントとして行いました

実施レポートと
新潟県三条市から足を運んでくださった方2名のレポート紹介をいたします

発災から10年が経ち、11年目を迎えてなお歩み続けている現状を
みなさまの心にも留めていただければ幸いです

【実施レポート】

ツアーは双葉町出身の方のガイドにより
双葉郡の各地をバスで巡り「ふたばは、今どうなっているのか?」を
震災当時の話しを交えて案内いたただきました

新しい駅舎が完成したばかりの双葉駅や
新しい浴場施設が建設中の大熊町、昨夏にオープンしたばかりの道の駅なみえなど
新たに動き出しているものが多くありました

一方で国道6号線より海岸に向けての一帯は真っ平らで、大規模な工事が続き
国道沿いの家屋の入口には大きな柵、かつての商業施設は壊れたままになっていました

双葉郡8町村(広野町、楢葉町、富岡町、大熊町、双葉町、浪江町、川内村、葛尾村)は
東日本大震災の地震と津波
そして原発事故による複合災害に見舞われたところです

「複合災害」
その意味をこのツアーでは目の当たりにしました

各町村の避難指示解除は順次進められていますが
その歩みはさまざまであることもこのツアーを通じて実感したことのひとつです

知ったわたしたちは、なにをするべきなのか
参加者全員の宿題になったのではないでしょうか

これからは一般向けのツアー開催もおこなっていくことが
福島県内外に対しても必要なことと思われました

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【新潟県三条市から参加されたスタッフレポート1】

この度は貴重なバスツアーに参加させていただきありがとうございました

実は被災地へ行くのは、恥ずかしながら今回が初めてでした
メディアやお話を聞いたりで
頭で理解していたはずの事が全て覆されました

こんなにも多くの方の
悲しみや後悔や無念さを一同に背負ったこの街たちは
もちろん物理的に虚しい部分はありますが、どこか強ささえ感じました

10年という年月が現地にとって
果たしてどのような歳月だったのか、当事者ではない私なんかには
到底想像もできません

ただ、10年経ってまだこれだけなのか
という気持ちにもなりましたし
たったの10年であれだけの出来事を正面から捉えて
向き合い、前に進んでいる人たちがたくさんいる
という事実を知ることもできました

結局は離れた地域の人間ですが、
わたしに出来ることは徹底的に継続することと
現地の方々に孤独を感じさせないようなアクションのお手伝いを、今後も続けていきます

そして、この被災地を巡る活動が
・子供むけ
・外国人向け
など、
沢山の方に向けて派生していったら
さらに素敵だなと思いました

そして、今日も子どもたちを抱きしめる時間を大切に
日々を過ごしてゆきます

貴重な体験をありがとうございました

【新潟県三条市から参加されたスタッフレポート2】

今回初めて、実際に被害のあった現地の様子を自分の目で見る事が出来ました

個人で見てまわるだけでは到底知る事が出来なかった沢山の事を
現地の方々に説明して頂き
当時の凄まじい津波の脅威、そして今の現状を教えて頂きました

まだまだこれから!やっと、これから動き出せる
原発事故が起き避難区域になった事で、助かったかもしれない命を助ける事が出来なかった
危険と不安の中、救助してくれた自衛隊の方々の事も忘れてはいけない

印象に残った言葉です

皆さんが、ここでこれから生活していく、生きる為に、
それぞれの地域をどう復旧復興させて行こうか!と
前向きに活動されているパワーを感じました

忘れてはいけない、地震津波原発事故の複合被害
同じこの時代に、新潟県に住む私達にいったい何が出来るのだろう。と
改めて考え行動して行かなければいけない。と感じました

今回は、貴重な体験をさせて頂き、本当にありがとうございました。