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ラブフォーニッポン現地活動報告双葉町ダルマ市

2017年 年始めの活動は
福島県双葉町のダルマ市というお祭りのお手伝いから始まりました
双葉町は原発の在る町で
6年が経とうとしている現在でも町民のみなさんは戻ることを許されていない町です
その
双葉町民が多く避難生活を続けているいわき市にある仮設住宅で
このダルマ市は毎年開催されています
原発事故が起きて
避難が始まった初年度は町を埼玉県に移動するなどした双葉町は
町民がバラバラになってしまい混乱が長く続きました
震災ではなく
原発事故からの避難は、いつ終りをむかえるかもわからない状態で
町の多くのみなさんは不安で孤独な毎日を過ごしています
原発周辺地域から避難生活をしているみなさんに
必ず自分たちの町がどんなだったかを聞くようにしていますが
双葉町のみなさんに
「双葉町と言えば何ですか?」
と聞くと
「原発だな。浪江町のようにいろいろないから町とも言えないし、
”浪江焼きそば”みたいなB級グルメもないし、、、
富岡町のように桜がすごいなんてこともないしな。」
原発で働けるってことは双葉町ではエリートってことだったんだよ!」
あっ双葉町の海水浴場は日本の海水浴場100選にも選ばれたくらいだったんだよ。
みんなすごいとは思っていなかったけど当たり前に家族で海水浴は行ってたね。」
「とくに双葉町は原発以外なんにもないんだよ、、、あっお祭りはダルマ市くらいかな」
町の有志たちが
避難生活でみんな元気がない状態をみかねて
なんとかこのダルマ市を復活させよう!となり
この仮設住宅での開催が毎年おこなわれるようになりました
ラブフォーニッポンはダルマ市復活の時から
ミュージシャンや大道芸さんをブッキングするなどして盛り上げ役でお手伝いさせてもらっています
仮設住宅の住民の数は減って来ていますが
毎年恒例のこのイベントで自分たちに会えることをたのしみにしてくれている家族がいてくれて
わざわざ遠くに引っ越していても逢いに来てくれます
6年も経つので子供たちはほんとうに大きくなりました
原発の現状は良いと言えるものではないですが
周辺地域の除染作業はさかんにおこなわれ
近隣の楢葉町や川内村なども帰町宣言がおこなわれ
徐々に住民のみなさんも戻りはじめています
数値自体はたしかに下がっていますが
肝心な事故を起こした原発がまだ不安定な状態ななかで戻していくことは
どうなんだろうか?と思いますが
現状は原発事故の現在を取り上げるニュースも少なくなり
何より
そこで暮していた方々の今を伝えることがないなかでは議論にもならず
国の方針に従うような流れとなり
ひとりひとりの本当の想いは伝わらないのだろうと思います
避難しているみなさんすべてが
「いつかは町に戻りたい」
という想いであると思います
でもそれは事故前の町に戻りたいという想いなんだと思います
「除染をしたからもう大丈夫!みんな帰れるよ」ということではないのだと思います
お年寄りたちの気持ちは
「最後は町で終わりたい」ということもたしかにあります
でもその高齢者たちが帰っていくことで
町の機能を行政がおこなうということは役所の若い家族たちも戻っていくということになります
いち企業で起きた事故が原因で多くの避難者と風評がうまれました
国レベルの問題となり国が対処している今
あらためてひとりひとりの国民が
避難している方々の気持ちになってこの問題に取り組んでいかなければ
次に同じようなことが起きた時も
同じように苦しむ方々が生まれてしまいます
この311に起きた出来事で今も苦しんでいる方々が本当に辛いの
自分たちが経験して、もう二度と起きてほしくないと思うことを
また起こしてしまうことではないでしょうか?
「悲しみから喜びへ」
復興支援とは途中で終わることではなく
悲しみをわかちあい
いつかともに喜びあえる
そうあるべきではないかと強く思っています
ダルマ市を運営している人達も同じ被災者です
まだまだ多くの被災者でない方々ができることがあります
そのためにもラブフォーニッポンは活動を続けていきます
明日は震災から6年の最後の月命日2月11日です。
3月11日はきっと世間は東北を福島をまたみつめてくれるはずですが
もっとも寒く孤独を感じる月命日が明日です
すこしでも多くの人のえがおをつくれるようにまた
現地活動を行ってきたいと思います
どうか
みなさま
これからもよろしくおねがいします
ありがとうございました
CandleJUNE

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