report |
熊本地震から避難されている仮設住宅にて
仮設住宅に到着すると
太陽光がサンサンと降り注ぐ中
Tシャツ姿で頭にタオルを巻いて
男の人たちがテントをたてている姿が見えました
その中の
小柄でニコニコしているお父さんが
真っ白な「LOVE FOR HAITI」Tシャツを着ていました
その姿を見た瞬間
「とても素敵なTシャツ着てますね!!」
と声をかけずにはいられなくなりました
「わっはっはっ!!」
と笑いながら嬉しそうに
ちょっぴり恥ずかしそうに
テントを張り続けていたお父さん
そして
仮設住宅の中を歩いていると
「LOVE FOR HAITI」タオルが物干し竿に掛かって
太陽を浴びながら
風にゆらゆら干されていました
なんだか嬉しくなりました
熊本地震があったとき
LOVE FOR NIPPONのメンバーは
被害状況や
現地の人は何が必要なのか
これまでの活動から学んだことを活かしながら
すぐに現地に入りました
私はすぐに駆けつけることができなかったのですが
離れていてもできることをしたい
という思いでLOVE FOR NIPPONに届く物資をまとめました
現場のメンバーに
衣類が必要だ!!
と連絡を受ければ季節にあった衣類や
これがあったら便利かな??
みなさんの安心につながるかな??
Tシャツやタオル
カバンや小物
子供用にぬいぐるみを忍ばせたり
と色々考えながら準備をする役目でした
炊き出しをする!!
と連絡を受ければ
必要な器具を準備して割り箸は何膳??
紙皿や紙コップは??
水道は通ってるのかな?
おしぼりも必要かな??
と想像しながら
現地に入るメンバーが困らないように
被災されている人たちが
少しでもホッとできるようにと準備仕事をしていました
そして今回
熊本地震から1年。現地に入ることができました
仮設住宅を訪問すると
あのとき熊本を想いながら
準備したTシャツを着てくれて
LOVE FOR NIPPONのメンバーを笑顔で待っていてくれたお父さん
日常的に生活の役に立っているであろう
物干し竿に干されているタオル
当初
現地には行けなかったけど
準備した物がみなさんの手にしっかりと届いて使っていてくれることが何よりも嬉しくて
繋がっていることを実感しました
東日本大震災後から、変わらずにLOVE FOR NIPPON は福島へ通っています
東北では現在も仮設住宅で過ごしている方々がいます
福島の方たちの想いを今までたくさん聞いてきました
「仮設生活は忍耐だ」
「早く故郷に帰りたい」
と多くの方々が想い願っています
きっとここの熊本の仮設住宅でも
そんな想いを抱えている人がいるだろうな
熊本に来れて
現地で炊き出しをして交流できて
お父さんの笑顔と風になびくタオルを見て
またここに「帰って来たい」と強く思いました
今の熊本のこと
地震のこと
嬉しいことや苦しいことなど
これからも聞かせてください
またみなさんのことを想いながら東京での準備仕事や福島での活動を
そしてまた熊本にも帰ってきて
できることをやりたいと思います。
なつこ