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福島の各地で活動を
四月の月命日を終えて
福島の各地へ
4月の月命日を終えてもすぐに
三春の仮設の皆さんがおこなう花見の会に招待されて
お邪魔してきました
三春町には滝桜など有名な桜がたくさんあるのですが
ダムのそばに建てられた柴原萩久保仮設住宅のそばにもたくさんの桜の木があり
皆さんは故郷富岡町の桜を思い出しつつも
毎年楽しんでおられます
今年は自分たちでいろいろと準備して花見をおこなうということで
「JUNEさんがくるんだったら餅つきして待ってっから!」
と誘ってくださったのでお邪魔してきました
残念ながら花見当日、仮設の桜はまだ咲いていませんでしたが
住民のみなさんがみんなで準備して、そして片付けもおこなうなど
とてもまとまった良いコミニティになっているなあと感じることができました
仮設ができた当時はまだ小さかった子供たちもすっかり大きくなっていました
こちらの仮設にも今年の3/11に福島市でのイベントで土屋秋恆さんに書いていただいた桜の絵を届けてきました
仮設を後にして
三春町まで来てくれていた郡山の仮設のお母さん達と合流して秘密の桜畑に連れて行ってもらったり
他の仮設を一緒にまわり北海道のラブフォーニッポンメンバーから頂いた物資を届けるなどしました
なかなかいつも、ばたばたしていてゆっくりとお話し出来ないみなさんとも
良い時間が持つことができました
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数日後には
スターターとして初期から活動をともにして下さっている
INORAN(LUNA SEA)さんと双葉町役場や仮設住宅などを訪問してきました
INORANさんは震災当時ホワイトバンドを制作し
その売上をラブフォーニッポンに寄付して下さいました
またその後には今度は被災地のお母さん達にミサンガを作ってもらおう!という事で
”山元タイム”がスタートするきっかけを作って下さいました
祈りのミサンガも一回にとどまらず新たなオーダーもしていただき
現地山元町にも何度も足を運び、お母さん達といっしょにミサンガを編んでみたり
仮設住宅を訪問してくれています
さらには
仙台公演などがある時は必ず山元町のお母さん達を招待して下さってもいます
そんなINORANさんが今度は
ご自身のギターの製造メーカーフェンダー社にお願いをして
世界に一台だけの
”Sakura Guitar”
「桜の花を見るたびに3,11に起きた事を思い出すように」
という祈りを込めたギターを制作されました
このギターが全国を巡り
最終的にはオークションにかけられ、その落札金額を寄付したいとINORANさんは提案してくださいました
そこで話し合った結果
原発事故によって帰る事が出来ない町”双葉町”にぜひ義援金としてお渡ししましょう!となりました
震災当時、町ごとさいたまに避難したことでも有名ですが
原発のある町でもあります
現在は福島県のいわき勿来に役場もでき
多くの町民が福島県に戻っても来ています
そして
また多くの町民の方々が福島原発で今も働いています
伊澤町長からも双葉町の震災からこれまでの経緯なども説明してもらいました
たくさんの問題があり、ここではなかなか書ききれないのですが
三年経った今起きている事の一つで
自分も最近とても感じていた事なので記します
伊澤町長はおっしゃいました
「このあいだ役場職員たちのストレスチェックなるものが被災地県全域でおこなわれていました。
その結果わかったのですが双葉町職員達のレベルが他地域よりも三倍ちかい数値であり驚きました!」
他県への集団避難や事故後の補償問題など
町民のみなさんの直接的な窓口は常に役場であり
震災からの三年間、様々なクレーム、怒声などをずっと受けて来たそうです
「最近はようやく落ち着いてきましたが」ともおっしゃっていました
自分は最近クレームが少なくなって来た理由も気になりましたが
何より
三年間のそのプレッシャーが薄れた事はよかったと素直に思いました
町のみなさんと同じように被災者であるにもかかわらず
その被災者のみなさんの一番の窓口でもある職員のみなさんの想いは
この三年間の毎日は想像することすらできませんでした
思わず
みなさんにあいさつをして「ごめんなさい!とありがとうございました!」という謝罪と感謝の言葉が一緒に出ていました
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県北地域
福島市土湯の方面でも雪が解け始め桜が満開になっていました
会津はこれからさらに遅れてとなりますが
桜の咲く季節に福島県を旅すると本当に広い県だということがわかります
暖かい日に
福島市の幼稚園を訪問してきました
こちらでは6月の月命日を一緒にすごすための視察打ち合わせでお邪魔してきました
3/11福島県でおこなったキャンドルナイトで使用したキャンドルの残りを再利用して
キャンドル作りをおこなってくれるアポロガスさんと一緒に訪問しました
こちらでは
放射能の数値が高い部分は未だに子供たちが近づかないようにしていたり
危険な遊具などは使用できないようにとしていました
除染ももちろんおこなっているのですが
それでも高い部分がないかなど先生たちはとても気遣っておられました
それでも
「近くの山で毎年おこなっていたドングリ拾いも中止にしたけど
全国のみなさんの支援やアポロガスさんの協力などで本当に助かっています!」
と先生はおっしゃっていました
6月の月命日をとても楽しみにしてくれているので
これからがんばって計画していこうと思います
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そして
ひさしぶりに郡山市富田にある”おだがいさまセンター”を訪問してきました
三年前に開設された”おだがいさまFM”にも出演し
スタッフの皆さんや
この日おこなっていた社交ダンスに参加されていたお母さん達から最近の状況などいろいろ聞かせてもらいました
ここは人気の仮設住宅でもあるので
入居総数はほとんど変わっていないらしく出て行く方がいてもまた入ってくる方がいるようでした
借り上げ住宅から仮設に入られる方も多いらしく
その多くは孤独感からだそうです
入れ替わりがあっても
この三年間という月日が
仮設住宅の”仮設”という言葉に違和感を感じるほど
ここにながれる空気や
駐車場のかつては真新しかったアスファルトも今では
すべてがなじみ、日常が感じられます
せわしない雰囲気はもう感じられず
穏やかな風景がそこにはありました
避難生活であっても
三年も経つとそれぞれにはそれなりの日常が流れ
人間関係も構築されています
震災前の日常には戻れずとも
それぞれの毎日がそこにはあります
当たり前のことですが
でもこの状態を当たり前としてはいけないという想いも強くもちます
福島のみなさんの多くは
これまでの日常を奪われ
新しいことのひとつひとつを受け入れていき
新しい日常を築き始めています
選択している訳ではなく受け入れている事が多くあると思います
そのことに危機感をもちつつも
戦う事より受け入れる事
を避難することもできない自分がいます
ただそれでも
今を生きているみなさんたちと少しでも多くの時間を共有させてもらいたいと思います
そしてまた来る月命日には
それぞれの想いをそっと教えてもらいたいと思います
毎月の月命日は福島ですごします
大きな国福島の様々な地域で
すこしでも多くの想いを受け取り
そしてすこしでも多くの笑顔がうまれるように活動を続けていきたいと思います
みなさま
どうぞこれからもラブフォーニッポンをよろしくお願い致します
ありがとうございました
CandleJUNE