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福島県楢葉町のみなさんと帰町宣言からふたばワールド

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ラブフォーニッポンは
原発周辺地域である楢葉町へのサポートを仮設続けています
その楢葉町が今年の9月に帰町宣言をしました
9/5宣言の日に
「キャンドルメッセージ作成をおこなってほしい」と要請を受けて
町のみなさんととも帰町宣言の前日の夜をすごしました
町長はじめ多くの町のみなさんが想いを託したキャンドルホルダーを
清水オクトさんの協力と大学生のボランティアの皆さん達とならべ
「こころつなぐならは」というメッセージを制作しました
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また津波被害によってなくなってしまった集落に追悼サーチライトとキャンドルも灯しました
夜にはたくさんのみなさんが集ってくださり
静かに天に向かうサーチライトとキャンドルのともしびを見に来てくれました
メイン会場となった運動場や沿岸部の放射線量はどこも数値は低く
なか通りの市町村よりも低いのではないかと思えました
もちろん事故を起こした原発はまだ不安定のままで
汚染水は出続けていると言う事に変わりはなく
楢葉町は
まだまだ山間部や川の上流、ダムの底などの除染ができておらず
住民のみなさんが帰りたくないと思う理由はいくつあります
これまでも
仮設住宅での交流でたくさんの方から意見を聞いてきましたが
「帰る帰らないは別としても
やはり帰れるようになれるということはうれしい」
という声を沢山聞きました
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そして
この帰町宣言の会場となった運動場で後日開かれた
双葉郡のイベント「ふたばワールド」にもラブフォーニッポンは昨年に続き参加させてもらいました
主催側からぜひ昨年おこなっていた
キャンドル作りやもちつきなどをおこなってもらいたいということで
新潟から餅つきメンバーや福島市アポロガスさんによるキャンドル作りなどをおこなわせてもらいました
月命日に参加してくださっている渡辺俊美さんもステージに登場してくれたり
双葉町のみなさんとおこなっている双葉ダルマ提灯のワークショップもおこないました
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福島県各地の仮設住宅から送迎バスが出ていたので
久しぶりの再会が多くありました
最近訪問していない仮設住宅の子供たちも大きくなっていたり
それぞれの仮設の今を教えてもらったりしました
そしてまた帰れていない家の劣化状況など
楽しいお祭りの中で
切ない話も沢山聞かせてもらいました
双葉郡の各町村はそれぞれに復興アピールのための出店もしていましたが
原発関連のブースではあたらしい
放射能のことを教える子供達向けのパンフレットが配られるなどしていました
常に福島のことを思うと複雑な問題に対して
どうしたらいいのだろう?と考えていますが
「フクシマ」を福島県として考え
7方部に分けて考えてみたり、沿岸部の浜通り、なか通り、そして会津地方と縦に分けて考えてみたり
放射能の飛散分布地域や数値で考えたりしています
各地域のみなさんの心情と現在
行政や国の動きなど
極力何かを批判するという形に終わらずにどうしたらいいのだろうか?と考えます
原発事故が起きたのは確かに福島県です
ですが放射性物質が飛散した場所は福島県のみではありません
放射能による実被害と言うものは現在においても
「かもしれない」
「一概には原因とはいえない」と
ガンなどになっても言われてしまいます
本当の実被害は
「福島のものは食べない」
「福島には行かない」
「結婚させたくない」
「この先が不安で精神疾患になる」
「大人たちの不安定さが子供たちに伝わり様々な影響がある」
などだと思います
福島県の県のなかにのみ放射性物質は飛散したわけでもなく
またそれらの物質がどういった被害をもたらすのかが定かではないままで差別がおこなわれています
また同時に問題はたしかに福島県にあります
現在もまだ事故を起こした原発は危険な状態のままで
専門スタッフも減少し
汚染水も増え続けています
除染活動は繰り返される箇所もあれば未だ手つかずの箇所もあります
非常にがんばって検査し続けて安全な商品をつくっているところもありますが
すべてではないということから
「白」を白と言い切れず
「黒」が黒のままのおかげで全体がグレーになってしまっています
ただこれを福島県になんとかしようと言っても
震災からあっという間に「自立を促しましょう」とした全国のみなさんがいては
大きな矛盾となってしまっています
まずは
「フクシマ」と何でもひとくくりしない事
そして原発にもっと多くの関心を持つ事
安全の基準を見直す事
またなによりも放射能の怖さ,実被害がなんであるのか
またその被害の加害者になっていないか?を考え直す事
などが
とても大切な事ではないかと思います
福島県のみなさんには数値を計り続ける事をお願いしたいと思います
それは
自宅だけではなく
県外に遊びにいった時にもです
数値というものが世間の正しいものさしとなるのであれば
福島県外もどれほどのものなのかを訴える必要性が在ると思います
公立の学校でも地域によっては全く除染の在り方や考え方が違う状態です
震災当時の数値に比べたらたしかに相当な低い数値になっていますが
それで麻痺していてはやはり良くないのではないかと思います
また同時に
この放射能を飛散したところがどこであり
本当に賠償は終わっていいのかということを今一度考えてもらい
現在でも二次災害が発生している事に対しての賠償請求をおこないつづけることが
なにより現実的な復興につながり、なんとなくうやむやにしていこうとしている風潮を止める事になると思います
そしてそれは
現在も再稼働しつつある原発立地市町村のみなさんたちのためにもなるのではないか思います
震災から今まででとても我慢強い県民性であることを知りました
ですが
こころの奥にとどめて日々の現実を生きることに集中している皆さん達の精神的ケアはきっと
どんなお医者さんにも治すことは出来ないと思います
「フクシマのせいで‥‥」ではなく
「フクシマのおかげで世界は学べたよ。ありがとう」という言葉を
いつか世界中からもらえるようになれたら
と夢見る事のほうが大切なのではないかと思います
まだまだ毎月11日の月命日はもちろんですが
ラブフォーニッポンは福島のみなさんとともに活動を続けていきたいと思っています
長くなってしまいましたが
今後ともどうぞラブフォーニッポンをよろしくおねがいします
活動資金へのご寄付をお願いしています!
これまでの活動レポートはこちらをご覧下さい
ラブフォーニッポンFB
月命日に福島のみなさんからメッセージを授かっています
ありがとうございました
CandleJUNE
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