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2月11日 月命日を双葉町のみなさんとともに

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二月十一日
月命日に福島県の原発が建つ町
双葉町のみなさんが暮らす仮設住宅でラブフォーニッポンロードをおこなってきました
双葉町のみなさんは事故後
さいたまに町ごと避難した町として有名で
その後もっとも散り散りになってしまった町です
三年が経とうとする今
やはり
多くの町民のみなさんは故郷双葉町ともっとも近い環境であるいわき市に暮らすようになりました
いわき市に家を建てる方
借り上げ住宅に入っている方
そして仮設住宅に暮らす方々
前回
双葉町の一大行事である”ダルマ市”に参加させていただいたのですが
そのお祭りもこの仮設住宅で開かれていました
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ダルマ市を開催した町民の集まり
”夢ふたばびと”のみなさんの協力によって
今回のイベントは初めての会場にも関わらず
朝から多くの方が集まって下さり準備も一緒に手伝ってくれて
終止にぎやかなものとなりました
この日は
新潟中越地震の震源地からも仲間達が集まってくれ
宮城県塩竈からも海の幸とともに
”わるたん”というゆるキャラを連れて平塚さんが来て下さいました
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もちろん
郡山の仮設に暮らしてるみなさんもやってきてくれて一緒になって楽しんでくれました
関西からはアフニカというバンドをやっているkeiさんも来て下さり
東京からは広末涼子さん、AIさんも参加してくださいました
いつもバーベキューをおこなってくれる小金井さんをサポートしたり
現地の子供たちと遊んだりと目一杯交流していました
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マッスル平沼さんや坂本さんとラブフォーニッポンマッサージチームも参加いただきました
そしてビンゴ大会ではチャムスさんからご提供いただいた賞品を小さなお子さんがいるご家族だけでなく
おじいちゃんおばあちゃんも大変喜んで下さっていました
またこの日は双葉町町長も来て下さり
みなさんと一緒になって楽しんでくれ
挨拶の中では今も問題となっている中間貯蔵施設建設のお話など
今の町の現状の事なども話され
とにかく町民の皆さんと一緒の”町行政”であることを示されていました
ここでは今の町の現状やこれからの事については触れませんが
これからも双葉町のみなさんとの交流を続けていきますので
その時々において報告出来る事はさせていただきたいと思います
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夜には
来月3月11日で三年を迎える命日に
県主催でおこなわれる”福島県追悼のキャンドルナイト”のプレとして
キャンドルホルダーにみなさんそれぞれの「3,11の想い」を書いてもらって
それを灯すという参加型のキャンドルナイトをおこないました
双葉町町長にもご参加いただいたいのですが
”復興元年”と町長は力強くカップに書いて灯されていました
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終止にぎやかな一日ではあったのですが
こちらの仮設住宅では毎月11日は2時46分にサイレンがならされ
みなさんで黙祷をされているということで
その時間はみんなで黙祷を捧げました
一分ほどの時間でしたが
黙祷が終わり目を開けると隣に座っていたおかあさんたち何人かの目からは
涙が流れていました
その時
なにも声をかける事はできず
ただただその先も笑顔で大道芸アーティストを紹介したり
ビンゴ大会のお知らせをしたりと明るく振る舞うのみでした
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外でずっとバーベキューを手伝っていて
ほとんどの人がAIさんだと気がつかなかったのですが(スタッフたちも)
一日の最後、キャンドルが灯っている中でみんなの前で歌を歌ってくれました
”君が笑えば この世界中に
もっともっと 幸せが広がる”
そんな歌を歌ってくれている時
キャンドル越しに見た
たくさん集まってくれているみなさんの顔は本当にすてきな笑顔となっていました
黙祷の時と
キャンドルカップに書かれたメッセージのひとつひとつは悲しく
そして悔しく、やりきれない想いが生まれました
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それでも
この2014年の2月11日だけは
たくさんの笑顔が広がってくれたと思います
震災から三年という日、3月11日には
多くの人の想いがまた東北に帰って来てくれると思います
でも
大きな波のあとは大きな喪失感も生まれます
震災から半年くらい経った時からも感じたものです
そのひいた波の影響のほうが自分は心配です
震災当時
この三年目を想像していました
自分たちがおこなって来た事は”絆”という言葉を口にするのではなく
つながることでした
これからの日本を一緒に生きていく
あの日から新しい一日が始まったのだから
もう戻る事はない
これからを始めるのに一番大切な事を知っているのは福島の人々であるのだと思います
その福島の方達といっしょに
月命日を笑顔で過ごせる事が
なによりも大切なことだと
三年という時が経つ今、改めて感じています
今月から新しく
FUKUSHIMA311というホームページを開設しました
自分が感じてきた福島を自分が語るより
キャンドルカップという限られた面積に書かれた
福島で暮らす人々の切なる想い
それらひとつひとつを多くの人に見てもらいたい
風化しつつある今
震災から三年
ここから新たに始めていきます
みなさんどうかぜひ見て下さい
これからも活動を出逢って来たみなさんと発展させていきたいと思っています
何卒よろしくおねがいします
ありがとうございました
CandleJUNE
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