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2013 12/11今年最後の月命日を山元町で

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2013,12/11を宮城県山元町で過ごしてきました
昨年最後の”月命日”はこれまで何度も訪れている山元町に行ってきました
そして久しぶりに
”山元タイム”でお母さん達といっしょに作る月命日キャンドルを作りました
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山元タイムでは
現在も仮設で暮らすお母さん達に”いちごたわし”を編んでもらっているのですが
その他にも様々な商品を作ってもらっています
今回は80個の限定キャンドルを一緒に製作しました
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今回の目的の一つは
この山元タイムを主催して下さっている山下さんのお宅にアドラジャパンさん(支援団体)
から提供いただいたコミニティトレーラーハウス”オレンジハウス”が建設されたということで
そのオープニングをラブフォーニッポンが開催することでした
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午前中はお母さん達とキャンドルを製作して
ラブフォーニッポンメンバーは午後から集まりオープニングの準備をしました
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メンバーの中には
中目黒にある”京ばんざい青家”さんも来て下さり
とってもおいしい料理の数々を山元町のお母さん達と一緒に作ってくれたり
毎回現地でバーベキューをおこなってくれる小金井さんや
塩竈からも平塚さんが海の幸をたくさんもってきてくださいました
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原宿からもコーヒーショップ“Free Peddler Market”メンバーが来てくださり
前回も山元町に来てくれた国元さんはマッサージメンバーを連れて来てくださいました
いつもさまざまな協力をしてくださるリトルイーグルさんからは
オレンジをあしらった素敵なリースが届きました
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ライブでは青谷明日香さんやイズミカワソラさんが仲間達とともに参加してくれました
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そして山元タイム商品を販売して下さっていたフェリシモさんからは
これまでの売り上げ寄付金を使わせていただき
このオレンジハウスにクリスマスツリー一式とバトミントンやけん玉
ボードゲームなど地域の子供達や年配の方々が楽しめるものを提供させてもらいました
とても寒い一日でしたが前の日の寒さに比べたらとても暖かく
風もない一日だったので
夜にはキャンドルも灯すことも出来て
外でおこなったバーベキューにもたくさんの方が集まってくれました
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この地域は山元町の中でも津波被害を受けてしまった地域で
亡くなった方も多く
未だに多くの方々が避難生活を余儀なくされている地域です
多くの方が電車を利用していましたが
電車や駅も全損してしまい
未だに復興の予定が立たないこの地域からは引っ越しを決断される方も多く
人口減少率もトップになった町です
防波堤もなく防風林もなくなっている現状や
家族を亡くしてしまったこともあり
もう二度とこの地に住みたくないという方もいれば
何メートルか土盛りしなければいけなかったり
いくつかの町のルールもあったりはするものの
崩壊した家を修繕して、戻り始める家族も増えて来ています
そんな不安定な地域にたいしてなかなか公民館などの集会場建築計画を行政は進めることが出来ずにいました
そんな地域にたいして
アドラジャパンさんが今回トレーラーハウスを提供してくださり
それを山下さん宅が受け入れて下さったということです
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支援団体アドラジャパンさんは震災当時より山元町に緊急支援で入り
現在でも支援活動を町と共同でおこなっています
なかなか行政単位では対応出来ないことなどをおこなったり
自分たちのような他団体にも協力してくれ
多面的に山元町を支援し続けています
最近では
どこの地域でも支援団体の撤退がはじまっていますが
かわりに
被災者のみなさんが自分たちで立ち上げる団体なども増えています
自立という点から見たらとても良いことですが
地域の一部の人達からは
「そういった団体を立ち上げてたくさんお金をもらっているだけでしょ」と思われたり
「同じ地域の人だからこそ動きにくい」などの声も聞きます
どうしても
これまでの”震災”というケースで考えられてしまい
復興の段取りが組まれてしまうようで
津波や原発事故からの復興はその流れには到底おさまらないはずなのですが
「そろそろ自立」
支援アレルギー的なものも発生しはじめます
その世論や行政の姿勢に対してのいらだちや諦め、絶望感が多くの地域の方々から感じられます
山元町は合併した町で
北の山下、南の坂本が合併して山元町になったと聞きます
その二つの町のみなさんがまだ一つになりきれていないところに
地震と津波はやってきて
二つの感情からさらに今度は沿岸部の津波
その被災者のみなさんを山間部がむかえる形となりました
簡単には言えませんが
四つの地域の感情ができてしまったと言えます
国道から山側のみなさんには
たしかに沿岸部の方達の大変さはわかるが
支援がいっこうに受けれなかったという気持ちも発生しています
これは福島の場合もっと複雑に各地域での感情は様々なものとなっています
”震災”という言葉でまとめられてしまうと見えては来ないそれぞれの人達の被害
東北の方々はどなたも我慢強く
それぞれの問題をなかなか声にしません
きっと先の見えない不安は地域の中で溢れ始め
悲しいかな同じ町の人たち同士
同じ県民のあいだの確執に発展しかねないことが
震災から三年目という今年さらに増えてくると思います
行政は平均主義
大きな支援団体は
海外支援などもおこなっているので
今回の震災に関してだけでないアクションにも移行していきます
震災支援も
この三年を区切りに規模を縮小していく所も多くあると思われます
そんななかでも
”支援”という言葉で括られることなく
それぞれの地域の方達と共同作業をつくりだし
それぞれの方達の大変な想いを”聞く”ということができるように
これからもラブフォーニッポンは被災地のみなさんとともに在りたいと考えています
こちらオレンジハウスの開所式で
自治会長さん挨拶の中にもやるせない想いがたくさん言葉として溢れていました
それでも
こうして新しいコミニティハウスが出来たことによって
みなさんが集まることが出来てお茶をしたり
物作りをしてみたり、外部の人達との交流が生まれたりが始まります
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この日
地域のハーモニカ演奏の得意な方のステージがありました
ライブが終わって
いっしょにバーベキューをしたりと
垣根なく過ごし
終わりの挨拶のときにも自分たちへと一曲プレゼントして下さいました
活動を始めてから三年近く経つ月命日でしたが
地域のみなさんとともに作り出せる月命日ができたと思います
今年もさらにみなさんとともにがんばっていきたいと思っていますので
どうぞみなさん
今年もよろしくおねがいします
CandleJUNE
LOVE FOR NIPPON FB
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