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2019年7月11日の月命日

7月の月命日は
南相馬市南町団地集会所での開催でした


南相馬市は
平成6年に原町市、鹿島町、小高町が合併して誕生しました
震災が起きたのはその5年後です
一つにまとまりかけていた自治体は、
避難指示が出された地域と出されなかった地域、津波被害の沿岸部等に分断されてしまいました

発災当時、南相馬市内の避難所、仮設住宅を訪問していましたが、
元々の地域別での温度差をよく感じていました

現在の人口は震災前の15%減にあたる6万人、高齢率は36%で県内13市の中でもっとも高いそうです

この住宅には250世帯が入れるそうですが
集会所が狭いのでこれから増築になるそうです

225人暮らしていて4割が一人暮らし、
南相馬市民の他にも、本宮、飯舘、大熊、川内、双葉の方々が暮らしているそうです

この日のライブでは
谷本賢一郎さん
山さん
MASATO AWAKEといつものメンバーの他に
住民の中から民謡の先生とホラ吹きの先生も急遽出演いただきました

まきさんによるヘアワークショップ
心配くんの阿波踊り体験
ニノさんのアクセサリー作り
福島タイムによるワークショップ
フタバフルーツさんからのフルーツ提供と盛りだくさんな内容の他にも
お隣りの宮城県山元町から山元タイムのお母さんたちも参加してくれました

これまで多くの仮設住宅や復興住宅を訪問してきましたが
ここほど住民の皆さんが一丸となっているところはないと言ってもいいくらい
たくさんの方々がお昼から夜までずっと滞在してくれていました

ただ参加して何かをもらうのではなく
歌ったり、差し入れしてくれたり、みんなで一緒に楽しもうという気持ちがみなさんの中にあったように思えました

自治会長さんの人徳でもあると思いますが
みなさんとても上下の関係なく
助け合い、励ましあっておられました

集会所を増築する話もみなさんで話し合われ、県の方に打診したそうです

歩く場所もないくらいたくさんの方々が集まってくれて
外にも溢れているくらいでした

県外から参加したスタッフたちはみんなまた帰ってきたい!!と言っていました

とても楽しい月命日となりましたが
それでも
一人一人とお話しすると
帰れない町のこと、孫たちのことなど切ない想いを皆さん抱えていました

楽しくすることも大切ですが
こうして長い時間を一緒に過ごしながらも
一人一人のお話を一人一人が聞かせてもらうことの大切さも改めて感じました

下記は原発事故によって避難生活を続けながらも福島タイムとして
私たちと毎月11日の活動を作ってくれている浪江町出身のお母さんのレポートです

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7月の月命日は
南相馬市原町区の南町復興住宅で行われました。
大きな復興住宅で近くにヨークベニマルもあり人気の住宅だそうです。

集会所がいっぱいになるほど多くの方にお越しいただき、ワークショップもお話ししながら楽しくすることができました。

そんななか、知り合いや親戚に会うことができました。

仮設住宅で一緒だった、1人暮らしのおばあちゃんとお話ししました。

「集会所で色々な催しがあるから楽しい」

と言っていました。

仮設から引っ越して行くとき寂しそうだったので心配していましたが、ホッとしました。

知り合いのおじさんは、集会所でイベントがあると手伝っているそうです。

3年ぶりだったので、

「お父さん達は元気か?、オレも年とっちゃったよー」
と笑っていました。
「今なら高瀬川で魚釣れただろうなー。。。山にも行けなくて残念だ、、、。」

と悲しそうな顔もしていました。

でもここの住宅に入居して浪江町が近くなったから、家に通って掃除したり、庭の手入れができるからと嬉しそうでした。

まだまだ色々な思いはあると思うけど、
前向きに生活しているのをみれて良かった…私もたくさん元気をいただきました。

また会いに来たいです。

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私たちが毎月福島各地を巡る理由です

1
いまだに避難生活を続ける方達がいらっしゃいます。
その方達の心のケアに努めています。
特に復興住宅への移動により、ニーズは増えています。

2
原発事故による実被害、風評被害が発生しています。
これらの被害をより正確にヒアリングしています。

3
災害が起きた時、そしてその後の支援のあり方を反省しました。

縦割りの活動ではなく、横の連携をどうしたら構築できるのか
物質的支援の後の活動の在り方と多くの方々への理解を深めてもらう大切さ
自然災害と事故災害の区分け認識。仮設住宅、復興住宅の運営の在り方

4
「自立を促す」という言葉の具体的なアクション
現在月命日の活動は私が主導で行うことなく、福島県民チームが行ってくれています。
支援ニーズの検証と各地に発生している軋轢なども解消するための候補地選びなども行ってくれています。

5
子供たちの精神的ケア
学校訪問をし、実際被災体験した子供たちは小中高校生と交流しています。
小さな子供たちを育てているお母さんたちの様々な不安要素を
少しでも和らげられるように子供園訪問も続けています。

6
毎月続けることで3月11日だけを特別な日にすることなく
点ではなく線として繋がる絆づくりを行っています。
発災当時から何かしたい!と思っている方々が日本中にたくさんいると思います。
その方々が福島につながれるようにしています。

福島の多くの方々はもう忘れられたのでは?と感じておられます
「8年間思っていたけど何もアクションできなかった」
そんな方々を一緒に連れて行くこと
「9年目で初めて来ることができました!」これが今とても大切な支援の形と実感しています。

7
いつの日かこの震災、津波、原発事故、風評被害という四重苦の経験を生かして
福島の皆さんに世界中から「ありがとう」が言われる日まで続けたい

8
「復興」というものが具体的にどういったことなのかの答えを探しています
毎年3月11日にその答え合わせをしたいと思います

これからも
毎月11日の福島での活動を続けて行きたいと思います
現地参加や物資提供、活動費用協力募金などご協力いただけましたら幸いです

10月11日は福島市にあるこども園での開催となります

近隣の保育所の子供達にも参加してもらう予定です
たくさんの子供達とそのお父さんお母さんたち、
そして先生たちが喜んでもらえる月命日を皆さんと一緒に作りたいと思います

参加されたい方は是非返信をよろしくお願いします

どうぞ
これからもラブフォーニッポン をどうぞよろしくお願いします

ありがとうございました

CANDLE JUNE

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