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台風19号に関する活動レポート1

今回の台風19号被害に対しての活動ですが10/14に長野千曲川決壊地域に入りました

その後は
茨城や福島での活動を主としました

長野は多くの報道で扱われておりましたが
茨城そして特に福島はなかなか報道されず
小さな川がいくつも氾濫するという被害と
断水が続いているということもあり、特に福島いわき市に物資提供を行ってきました

昨日
長野千曲川周辺被害地域に
ボランティアが入れるようになったということで
避難所回りとボランティアセンター訪問をしてきました

現地はようやく道路の泥がある程度撤去されて
かろうじて車も通れるくらいとなりましたが
他はほとんど手つかずの状態でした

現地ボランティアセンターが立ち上がっており
たくさんのボランティアさんが住居のゴミ出しや泥だしが始まっています

長野千曲川決壊によって被害を受けた地域には
たくさんのリンゴ農家さんたちがいます

2週間が経ち
ようやくボランティアが現地に入れるようになりましたが
民家の泥出しが始まりましたが、ボランティアセンターのルールで
農地に関しては手をつけられない状況です

水はなくなりつつありますが
泥が60センチも積もったままで
りんごの樹は呼吸もできず苦しんでいます

一部テレビで
災害にあった地域のリンゴを加工利用するということで話題になっていました

とても良いこととして取り上げられていましたが
実際被災地域や周辺地域のリンゴ農家さんたちはこれをとても残念がっておられました

というのも水害にあったり
地面に落ちていたものは様々な雑菌がついてしまい
洗うだけでは難しいものもあるとのことで
もし何か問題が起きてしまった時にこの地域全体の風評被害にもつながるのではないかと。。

もともとリンゴ農家さんたちは出荷するためのリンゴたちを選りすぐって育て出荷しています

今も水害被害に遭われた農家さんたちは
リンゴ畑に入ることもできず
愛情かけてきたリンゴが熟されて落ちて行く姿をさみしく見続けています

現状2週間経っても農地の泥の行先も決まらず
手もない状態が続いています

「現状道具類も流され
リンゴ農家を辞めざるをえない方々が増えるだろう」と言っています

今回の訪問で近くの高山村のリンゴ農家さんからリンゴをいただいてきました

周辺地域のリンゴ農家さんたちもなんとか水害地域を救いに行きたいところですが
今が収穫期で皆さん大変で、この出来事に危惧されていました

私たちはこれから
水害地域リンゴ農家さんの農地支援ボランティアをスタートしたいと考えました

このいただいてきたリンゴは
東京代々木上原リトルナップコーヒーロースターズにてお配りしてもらいます
販売はいたしません
フタバフルーツさんにもお届けしました
ぜひこの美味しいリンゴを食べてもらって長野のリンゴの美味しさを知ってもらえたらと思います
長野のリンゴはあまり関東に出回っていないようです
青森のリンゴが関東で長野のリンゴは関西へという流れがあるとも聞きました

そして最初の現地アクションは11/3に
「いい実がなりますように」
リンゴスタープロジェクト(仮)
となります。
泥かき作業や清掃作業など、そして炊き出しなど行います
現在
ヒデちゃんラーメンさんが早速名乗りをあげてくださっています
ここまでの支援に

株式会社SouGoさんからたくさんの紙をいただきました。
避難所やボランティアセンターでは色々と書き出して張り出したりとたくさんの紙を必要とします

サラヤ株式会社さんからは消毒剤、洗剤、マスク、手袋など2011年3月11日以降ずっとご提供いただいています。今回もすぐに提供くださいました。

コールマンさんからは避難所でのテントやベンチなどをたくさんいただきました。
須坂市長にご挨拶して一緒に避難所やボランティアセンターを訪問してきました。

タワーレコードさんからはたくさんのタオルをいただきました。
避難所もですがボランティアセンターにも提供してきました。

チャムスさんからはたくさんの衣類関係、カバンなどを二回にわたって提供いただきました
避難所に集まる衣類の中でも新品でとても可愛く皆さんに人気でした
また靴下と水筒は茨城で活動していた幡ヶ谷再生大学のボランティアの皆様に提供してきました。

軽井沢ライジングフィールドさんからはトイレットペーパーなどの物資の他にご寄付もいただきました
これからの現地作業もご一緒してくれるとのことです

御殿場リージョンポートさんからは初動に必要な様々な物資とご寄付をいただきました

新潟からは
永塚製作所さんからはたくさんの小さなスコップです
床下の泥出しなどに活躍できるスコップですが
こちらも茨城、福島、長野と各地でお配りしてきました
ほとんどのところが大きなスコップしかなく大変喜ばれました

グローブファクトリーさんからは
たくさんのカラフルな軍手を。

新潟大工のたくみくんは茨城へも参加してくれていましたが
今回の長野の活動へも参加してくれました
その繋がりから
包丁工房さん山谷産業さん三条音楽祭さんと新潟三条の皆さんからもたくさんの物資をいただきました

現在も色々といただいておりますが
現地参加をご希望してくださる方がいらしたらぜひよろしくお願いします

あらゆるモノやヒト、を繋げることを頑張りたいと思います

このあいだの大雨でまた千葉も大変なことになっています

311の津波被害のような衝撃は
台風被害や土砂災害という響きからはみなさんに届かないかもしれません

311以降個人ボランティアはとても増えました
団体も増えました
がしかし
これだけ各地で災害が起きている中では
人も、モノも、お金も足りません
何よりも関心が足りないように思えます

どんな規模の災害でも
被害に遭われた方々の被害の状況は変わらなかったりします

今のこの現状は色々要素を考えると311以上ではないかと感じています

渋谷区のハロウインで1億円が
海外の支援に700億円が

流れてくるニュースの中身はそれぞれ大切なお金の使い方なのかもしれませんが
ハロウインにテレビに出たかったりみんなで盛り上がりたくて集まる人々が
災害地域のボランティアにやってきて
テレビに出たり、ボランティア同士で盛り上がったりしてもいいのではないかと
自分だけではなく
きっとどこかしらの災害地域へ支援に行っている人たちは感じていると思います

熊本地震から3年南阿蘇の農家さんが
「いまだに農業用水路を直してもらえなくて農業ができない」
と仮設住宅で嘆いておられました

福島でももちろん活動は続けていきます
もう一つ活動が増えてしまいますがゴールがある活動と考えています

千曲川決壊で大変だったけど
いつかこの地の
リンゴが復活してみんなで喜び合えるときがゴールの支援です

11/3

みなさまのお力をぜひお貸しください!!
よろしくお願いします

CANDLE JUNE

【supported by 日本財団】