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2020年2月11日の月命日は常勝院さん(いわき市)で

ラブフォーニッポンなみなさまへ
現地活動報告をさせてください

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2月11日の月命日は
台風19号被害のあったいわき市の
自らも被災した常勝院さんというお寺での開催でした

被災当時、このお寺では地域の皆さんが車も食料もなく
物資も届かなかったので
SNS発信をして自らが物資を集め、地域の方々に提供をされていました

私たちもこの地域の小学校避難所や
幼稚園に物資提供に回っていましたが
このお寺も何度か訪問していました

みなさんは
かなりの物資を集め、それらを整理して毎日提供していたのですが
物資をもらう側の方々が
日が経つに連れて物資に対してわがままになってしまったり
もらった物資をメルカリで販売してしまうなど
善意でやっていることに対して
心痛めることが多くあったそうです

また台風被害時には
緊急救助ヘリが
救助者を落としてしまうという不慮の事故が起きたところでもあります

救助時には多くの方々が屋根の上や二階からその状況を見ていたことから
精神的なショックを受けた方々が多数いらっしゃいます

少しでも多くの方々を励まし
そして元気になってもらえたらと思い企画しました

この地域には
原発周辺地域から避難生活をされている方々が暮らす復興住宅もあります
そちらにお声がけしたこともあり
多数の来場者がありました

富岡町のお祭りにて様々なご出店をされているテキ屋の女将さんも
自分たちのご飯を出したい!といってたくさんの商品を提供してくださいました

麺や左近さんもスタッフと来場者合わせてラーメン150杯分を提供してくださり
常勝院さんでもカレー、フルーツヨーグルト、ドリンクやたくさんのお菓子などもご準備いただきました
子供達はとっても喜んでいました

様々なワークショップもスタートから終わりまで大人気で本堂の中も外も本当に賑やかな1日となりました

LFN スタッフレポート
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2月11日福島月命日ロードに参加させて頂きありがとうございました。

平窪に住むおばあちゃんは
ご自身がめまいの病気になったばかりの頃に台風19号が来たそうです。
自宅で逃げる間も無くあっという間に腰の辺りまで水が来てどうにもならなく、命があっただけ有り難いと思ったと仰っていました。
今もお知り合いの家にお世話になっているそうで、近所のほとんどの方がその状態だそうです。
孫の成長が楽しみで、「健康で長生きするんだ」
と涙ぐみながらお話してくださいました。「今日も外に出てこられてよかった」と言ってくださいました。

ご住職の奥様の従姉妹にあたる方。
台風19号当時常勝院にいて、一階まで水が来たので屋根で一夜を過ごしたと仰っていました。
今までは支援する側だったのが、自分が支援される側になったことでみえたことがあったそうです。
311当時は誰かのブログを探してコミュニケーションを何とか取って物資を提供したりしていたそうですが、支援物資の要求をSNSで呼びかけたり持っていったり出来たそうです。

この方のお嬢様が一緒に来ていてメッセージを書いてくださったのですが、311でお友達を亡くされたそうでご冥福をお祈りするメッセージでした。私は躊躇してしまい当時の具体的なお話を伺うことが出来ませんでした。

JUNEさんも仰っていましたが、一人一人の方にドラマがあって
それを大事にして生きているんだと改めて思いました。

LFNのみんなでお話会い出来たことも、それぞれの思いを知ることが出来たことでLFNへのそれぞれの関わり方を知れたり、自分の気持ちをお話して皆が聞いてくれてそれで良いのだと思えたりして、有意義な時間でした。
まさきさんが子供の頃から音楽を続けてきて
これからも続ける意味を見失ったこともあったけど、LFNに来て「続けて来てよかった」と。
紫音ちゃんが「LFNのおかげで311が楽しい日になった」とも。
改めてLFNの活動がLFNのみんなに取っても良い方向につながっているのだなと感じられました。

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帰り際の最後に
御住職に何度も何度も頭を下げられ
「ありがとうございました」とお礼をいただきました

「支援する側であった私たちが支援を受ける側になって初めてわかることがありました」

そう言って涙する姿に

私たちは
「貴重な体験と想いを教えていただきありがとうございます」

いつか自分たちもその立場になる時がくる

その時のことを想像して

「困った時はおたがいさまですから!」と言い合える関係をここからスタートさせてもらいたいと思いました

明日で10年目の3月11日を迎えます

コロナウイルスのことで全てのイベントを中止いたしましたが

私はキャンドルを灯します

みなさまもご自宅などそれぞれの場所でキャンドルを灯して
snsなどでハッシュタグ「#CANDLE11th」で繋がっていただけたら幸いです。

2020年3月11日17時~19時の間、私の灯している状況は下記で共有させていただきます。

インスタグラム lovefornippon公式アカウント
https://www.instagram.com/lovefornippon/

YouTube Candle11th
https://www.youtube.com/channel/UCgmTss-7YQLBqTq4xZ74fhQ

どうぞみなさんそれぞれの大切な場所で
大切な方と一緒にキャンドルナイトをしてください

どうぞ
これからもラブフォーニッポン をよろしくお願いします

ありがとうございました

CANDLE JUNE

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私たちが毎月福島各地を巡る理由です

1
いまだに避難生活を続ける方達がいらっしゃいます。
その方達の心のケアに努めています。
特に復興住宅への移動により、ニーズは増えています。

2
原発事故による実被害、風評被害が発生しています。
これらの被害をより正確にヒアリングしています。

3
災害が起きた時、そしてその後の支援のあり方を反省しました。
縦割りの活動ではなく、横の連携をどうしたら構築できるのか
物質的支援の後の活動の在り方と多くの方々への理解を深めてもらう大切さ
自然災害と事故災害の区分け認識。仮設住宅、復興住宅の運営の在り方など

4
「自立を促す」という言葉の具体的なアクション
現在月命日の活動は私が主導で行うことなく、福島県民チームが行ってくれています。
支援ニーズの検証と各地に発生している軋轢なども解消するための候補地選びなども行ってくれています。

5
子供たちの精神的ケア
学校訪問をし、実際被災体験した子供たちは小中高校生と交流しています。
小さな子供たちを育てているお母さんたちの様々な不安要素を
少しでも和らげられるように子供園訪問も続けています。

6
毎月続けることで3月11日だけを特別な日にすることなく
点ではなく線として繋がる絆づくりを行っています。
発災当時から何かしたい!と思っている方々が日本中にたくさんいると思います。
その方々が福島につながれるようにしています。

福島の多くの方々はもう忘れられたのでは?と感じておられます
「9年間思っていたけど何もアクションできなかった」
そんな方々を一緒に連れて行くこと
「10年目で初めて来ることができました!」これが今とても大切な支援の形と実感しています。

7
いつの日かこの震災、津波、原発事故、風評被害という四重苦の経験を生かして
福島の皆さんに世界中から「ありがとう」が言われる日まで続けたい

8
「復興」というものが具体的にどういったことなのかの答えを探しています
毎年3月11日にその答え合わせをしたいと思います

これからも
毎月11日の福島での活動を続けて行きたいと思います
現地参加や物資提供、活動費用協力募金などご協力いただけましたら幸いです

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ラブフォーニッポンでは支援活動のための寄付をおねがいしています
サイトから直接ご寄付いただけるようになりました。こちらからよろしくお願いします。
https://lovefornippon.com/donation

三菱UFJ銀行
一般社団法人LOVE FOR NIPPON(イッパンシャダンホウジンラブフォーニッポン)
代々木上原支店(普通)0052628

これまでの活動レポートはこちらをご覧下さい
https://lovefornippon.com/report

ラブフォーニッポンFB
https://www.facebook.com/LFN311

月命日に福島のみなさんからメッセージを授かっています。ぜひひとりひとりの想いを読んでみて下さい。
https://fukushima311.jp/
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