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2020年3月11日スタッフレポート

ラブフォーニッポンなみなさまへ
現地活動報告をさせてください

2020年3月11日
10年目を迎える中コロナウイルス対策をした上で凧揚げとキャンドルナイトを
無観客で開催しました

世界的な広がりとなり大変な現状ではありますが
無事に終えたことと
何よりもこれまで支えてきてくれている福島現地スタッフからのレポートが一番最初に届いたので
そちらをぜひみなさまに送らせてください

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2020.3.11(wed)
CANDLE11th

この311を迎えるにあたり、事前から活動を行っており
大量のポスターやフライヤーを福島の各市町村や友達、友達じゃない方や店舗、東京の写真展へ直接出向きお渡ししながら
様々な方とお話をさせていただく良い時間を過ごせました。

中止が決まっていても、この日を迎えるまで
各地のメンバーと連絡を取り合い、新潟で打合せをしたり
配信ムービー用の映像をLFN福島メンバーにお願いしたり直接訪問し撮らせていただきながら、
ご飯をごちそうになったりして、いろいろな場所でみんなとお話ししたりと
改めて毎月11日の活動で出会った方たちと、「311への想い」を共有する事が出来ました。

参加できなかったけど、スタッフの為にと、玉コンニャクや牛スジ煮込み、スイーツなど”毎月のいつもの味”を
けいこ先生や富子さん、沖田さんが直接届けてくれました。

当日はとっても青い空の下
見慣れたメンバーとの再会、各地からのスタッフと最終調整を行いいつも
いつもと変わらないスタートを切りました。

14:46 黙祷
風の音と、遠くで聞こえるサイレンの音
去年の311はイベントを作るスタッフへの感謝の1分間でしたが
今年は来たくても来られなかった仲間のことも考えた1分間でした。

朝から災害レベルの強風の中、
いつもの何倍もの時間と人数でのバナー設置
長い時間をかけたテントも飛ばされ設置の取りやめ
子供たちの夢が掛かれた凧も骨組みが折れてしまい
シートやコンパネ、カーゴやケースなど次々と飛ばされたり
それを回収してまた飛ばされての繰り返し
キャンドルを点灯しては突風に消されてはまた点灯するの繰り返し

「灯すことが出来ないことが悔しい」と涙するスタッフもいました。

多くの人たちに書いてもらったメッセージキャンドルカップを灯せなかっただけならまだしも
カップが風で倒れて多くのカップの水がこぼれてしまった瞬間はさすがに心が折れかけました。

それでもここに来られたスタッフで何百回も最後までカチカチと
キャンドルに火を灯すことをあきらめませんでした。

早めに一旦切り上げしばらく経ってからキャンドルの撤収に向かうと
そんな強風の中でもサーチライトのまわりで
数本のキャンドルが最後まで灯り続けていました。

それを見て、
地震も津波も大雨も強風も自然がもたらすもの
それに人は勝てない

けど負けない。

そんな事を一緒に戦ったスタッフのみんなの姿に学んだ気がしました。

そして
ずっと下を向いて点灯作業を行っていましたが
ふと上を向いてみると綺麗な星空が広がっている
自然がくれる素敵なギフトにも気が付きました。

生配信で歌が各地に届いている中
LFNチームの一番の自慢、世界一の撤収力で
強風と闘いながら無事撤収を終えることが出来ました。

やっぱり諦めきれずに会場に来ちゃう人たち
イベントが無くても福島に来て過ごしてくれた友達

思いを寄せてメッセージを送ってくれる仲間

毎月11日に有給を取る事を了承してくれる職場の方々

そこにいなくてもみんながいました。

全てに関わった皆様、関われなかった仲間
あえて言えば関わらなかった方々にもありがとうございました。です

これからも関わってくれる皆様やこれから関わってくれる方々
来月以降の毎月11日も、よろしくお願いいたします。

そして2020.3.11をここで過ごし
様々なことを学ばせてもらえるきっかけにもなった
2011.3.11の大地震にも。

ありがとうございました。

LFN福島チーム AD岩ちゃん

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福島のメンバーは
今回のイベント中止のことや
無観客や高齢者の参加見送りなどに対しても判断が早く
そして
今回のことも
9年前を思い出すと言っていました

もう3月11日がやってきても
振り返ることなく
日々の生活を送る福島の方々も多いと思います

できることならば多くの方々がそうあるべきとも思います

むしろ
福島県以外の方々が
改めて振り返り
そして学ぶことをしなければ
やはり
これからの未来にも同じような悲しみが生まれ
そして
その悲しみに対しても対処ができないという世界が続くのではないかと思います

改めて
福島の仲間たちと
出会ってきた方々
全ての皆さんに感謝をした3月11日でした

どうぞみなさん
これからの毎月11日の活動を始め
ラブフォーニッポン へのご支援、ご協力をよろしくお願いいたします

CANDLE JUNE

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私たちが毎月福島各地を巡る理由です

1
いまだに避難生活を続ける方達がいらっしゃいます。
その方達の心のケアに努めています。
特に復興住宅への移動により、ニーズは増えています。

2
原発事故による実被害、風評被害が発生しています。
これらの被害をより正確にヒアリングしています。

3
災害が起きた時、そしてその後の支援のあり方を反省しました。
縦割りの活動ではなく、横の連携をどうしたら構築できるのか
物質的支援の後の活動の在り方と多くの方々への理解を深めてもらう大切さ
自然災害と事故災害の区分け認識。仮設住宅、復興住宅の運営の在り方など

4
「自立を促す」という言葉の具体的なアクション
 現在月命日の活動は私が主導で行うことなく、福島県民チームが行ってくれています。
 支援ニーズの検証と各地に発生している軋轢なども解消するための候補地選びなども行ってくれています。

5
子供たちの精神的ケア
学校訪問をし、実際被災体験した子供たちは小中高校生と交流しています。
小さな子供たちを育てているお母さんたちの様々な不安要素を
少しでも和らげられるように子供園訪問も続けています。

6
毎月続けることで3月11日だけを特別な日にすることなく
点ではなく線として繋がる絆づくりを行っています。
発災当時から何かしたい!と思っている方々が日本中にたくさんいると思います。
その方々が福島につながれるようにしています。

福島の多くの方々はもう忘れられたのでは?と感じておられます
「8年間思っていたけど何もアクションできなかった」
そんな方々を一緒に連れて行くこと
「9年目で初めて来ることができました!」これが今とても大切な支援の形と実感しています。

7
いつの日かこの震災、津波、原発事故、風評被害という四重苦の経験を生かして
福島の皆さんに世界中から「ありがとう」が言われる日まで続けたい

8
「復興」というものが具体的にどういったことなのかの答えを探しています
毎年3月11日にその答え合わせをしたいと思います

これからも
毎月11日の福島での活動を続けて行きたいと思います
現地参加や物資提供、活動費用協力募金などご協力いただけましたら幸いです

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ラブフォーニッポンでは支援活動のための寄付をおねがいしています
サイトから直接ご寄付いただけるようになりました。こちらからよろしくお願いします。
https://lovefornippon.com/donation

三菱UFJ銀行
一般社団法人LOVE FOR NIPPON(イッパンシャダンホウジンラブフォーニッポン)
代々木上原支店(普通)0052628

これまでの活動レポートはこちらをご覧下さい
https://lovefornippon.com/report

ラブフォーニッポンFB
https://www.facebook.com/LFN311

月命日に福島のみなさんからメッセージを授かっています。ぜひひとりひとりの想いを読んでみて下さい。
https://fukushima311.jp/

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