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リンゴスタープロジェクト(台風19号に関する活動レポート16)
ラブフォーニッポンなみなさまへ
現地活動報告をさせてください
10/17
長野のぽんど童という林檎生産組合にて
りんごの収穫をさせてもらいました
2年前台風被害から千曲川が決壊し
多くの家屋や畑が被災した場所です
ラブフォーニッポンでは
当初、物資提供を避難所各所でおこなっていました
長野だけではなく茨城や福島でもおこないつつ
現地の状況を確認させてもらっていました
2週間以上経ち
各地でボランティアセンターもたちあがっているなかで
改めて長野入りをすると
現地住民の方々から
「ボランティアセンターの活動は
民家のみの泥出しとなっていて
りんご畑が3週間近く泥水につかったままだ」
という声を聞き
りんご畑専門の泥かきプロジェクトを
立ち上げることにしました
リンゴスタープロジェクトと命名し各地から
賛同者を集めスタートしました
住民のみなさんの多くが
りんご農家さんという地域であり
それぞれが自分の畑をなんとかしているものの
組合の畑が一番最後になってしまうという懸念から
リンゴスタープロジェクトは組合の畑での活動となりました
生産者たちの高齢化が進み、畑が手つかずになるのを
若手農家さん達が
なんとか防ごうということで生まれた組合でした
活動のゴールはそれぞれが泥出しをしたりんごの木から
おいしいりんごを収穫できるときまでと決めていました
一年後にそれは叶うことができましたが
摘果作業のお手伝いや草刈り、
そして摘果したリンゴは
これまでは捨てていたということを聞き
なんとかできないかと検討した結果
それを花の材料として市場へ卸すことがスタートしたり
加工品があまりないというお話から
りんごでクラフトビールの生産ができないかとつなげたり
さまざまなメンバーが集う
ラブフォーニッポンならではの展開となり
2年目も活動を続けてきました
コロナのこともあり、
なかなかたくさんで集うことがむずかしかったのですが
2回目の収穫は各地からたくさん集まり
楽しくりんごを収穫することができました
今回はスリムレッドという珍しい品種で
形は細長くて小さく、皮も薄いので
そのままガブリと食べれるおいしいものでした
みんなで収穫したものを仕分けしつつも、
それぞれが購入もしていきました
この1日が支援活動なのか?といわれると
りんご狩りにみんなできただけ。ということとなりますが
それでもこうして続けてきたことで
土手の修繕状況が見れたり、現在発生している問題なども
現地のみなさんから聞くことができました
お米や野菜とちがって果樹生産者さんの大変なところや
担い手不足であること
そして気候変動の影響など、
大きな話題にはならないことでも
とても大切なことを
メンバーはシェアすることができました
支援活動だけではなく
復興してできたリンゴを購入させてもらうこと
おたがいが「ありがとう」を伝えられるところまでが
絆作りのたいせつなことだとも感じます
残りわずかではありますが
収穫したりんごはオンラインショップでも購入ができます
よかったらぜひ。
こちらでは
物作りの街、新潟燕三条の物作りとの商品なども展開しています
被災地域のおかあさんたちの物作り商品もありますが
支援者としてこれまで各地の災害地域へ物資提供をしてくださっている
新潟のみなさんとの商品も展開しています
商品の軍手やスコップやトングなど
被災された方々へのご提供だけではなく
現地でがんばるボランティアのみなさんにも
提供させてもらってきましたが
みなさんとても大切につかってくれています
被災地支援といっても緊急でおこなうこと、
物質的なことや精神的なこと、そして
復興支援とさまざまな表現や内容があると思います
最近は各地で災害が発生しているので
徐々に短期的なものになっているように感じています
支援側が長期的なものを訴えても
現地ニーズがなければ終わっていくものだとも思っています
一方通行だけではない支援活動を
そしてそこからうまれた絆を参加したみなさんが
自発的にあたためていってもらえるような活動を
これからも心がけていきたいと思います
どうぞみなさま
これからもよろしくおねがいいたします
一般社団法人 LOVE FOR NIPPON 代表
CANDLE JUNE