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ラブフォーニッポン現地活動報告2022 双葉町だるま市


ラブフォーニッポンなみなさまへ
現地活動報告をさせてください

2022年
今年もどうぞみなさまよろしくおねがいいたします

今年も年初めは福島県双葉町のだるま市祭りでの
ラブフォーニッポンステージ開催からスタートでした

毎年、この時期におこなわれている双葉だるま市ですが
2011年3月、原発事故から避難生活がはじまった
双葉町のみなさんが各地にばらばらになり、
そして先が見えない不安のなかでの生活にたいしてなんとか光を見出したいと
夢ふたば人メンバーが当時危険区域とされていた双葉町に
だるまみこしなどをとりに戻り
仮設住宅でお祭りをおこなったのが2012年の1月でした

ご縁あってこの仮設住宅でのだるま市から
ステージを盛り上げる役目をいただき
毎年参加しています

今年のステージは富岡町出身でもある渡辺俊美さんと谷本賢一郎さん
そして大道芸チームからクラウンロケットさんがステージを盛り上げてくださいました

谷本さんは一番手で固かった空気を一気に和らげてくれてたくさん盛り上がりました
クラウンロケットさんは新年にふさわしい獅子舞的なパフォーマンスや
お客さん参加型のもので楽しませてくれました

渡辺俊美さんは母校の双葉高校の校歌からスタートと
地元出身らしい選曲で熱い時間を作ってくださいました

毎回天気にめぐまれているお祭りだなあと思っていましたが
雪がまだ残る東京よりも開催場所のいわき勿来の復興住宅は暖かく、風もなかったので
みなさんとてもゆっくり楽しんでおられました

毎年このお祭りに会う方々とも再会を喜び合い
いつもたくさんおいしいものを差し入れしてくださる出店のお母さんからも
相変わらずたくさんのご飯をいただき、
主催の夢ふたば人のメンバーはじめ役場のみなさんや
町長たちと楽しい1日を過ごさせてもらいました

このお祭りのメインといってもいいだろうだるま綱引きは
前回町長とおなじチームだったのですが負けてしまっていましたが
今年は勝つぞ!と気合をいれて2勝1敗で無事に勝つことができました

震災から10年
天気が良い中でおこなわれたお祭りはとても幸せな時間ではありましたが
何らかの取材で集まるメディアの方々が数多くいて
帰町にむけての取材で
町に帰るときに同行して取材ができる町民を探していたり
海外のメディアなども帰れない街の人たちへの取材という
なかなか他のお祭りではみれない光景です

私は普段、福島の皆さんと話すときに
カメラを向けて撮影しながら話したりはしていないので
これまで出会ってきた人たちはみんな思ったことを素直に話してくれたり
ときには
ぜひ聞いてほしい!と向こうからシリアスな話をしにきてくれる人もいます

カメラでそれをすべて録画していたら
とっても優秀なドキュメント素材になっていたかもしれませんが
そんなつもりで話を聞かせてもらっていたわけではないから
みなさん気兼ねなく話せていたのだと思います

一方でただ聞いているだけでいいのだろうか
なんらかの問題を聞いたのであれば「じゃあどうしようか」と
すこしでも解決する方向に向かわせたいし
できることがあれば手伝いたい

その連続がこの10年だったようにも思えます

2011年から自分の中の一年の節目が3月11日となり
毎年あらたな3月11日をどう迎えられるかと過ごすようになりました

毎月11日の活動もありますが
それ以外でもあれやこれやと福島に通う日々の
一年の成果が感じられる3月11日

震災前までのつながりは疎遠となった人もいましたが
新しい出会いの多くは被災地への支援という共通目的があり
余分なコミニケーションもなく、様々な場面でたくさん助けられてきました

そんな人たちと迎える3月11日は自分にとっての新年であり
どんなに反省が多くとも
仲間たちとその時を過ごせることはとても大切な財産だと思えます

でも一般的な一年の始まりであるこの時期に毎年
双葉町のだるま市に参加できていることも同じように嬉しく大切なことだと思いました

「いつか町に帰れるように」
そのお手伝いをさせてもらうからには、ずっとお付き合いしていかないと。と
その町の人たちの大切なお祭りを
一緒につくらせてもらえるということはとてもありがたいことだと
10年が経って初めて気がつきました

これまでは少しでも多くの人たちと仲良くしなくては!と思って
接していたところがありましたが
今では自然にみなさんと話せたり
向こうからも話しかけてくれるようになりました

図々しい感じもだめだし
お客様的な感じもだめだろう
と実はわりといつも色々考えて避難所や仮設住宅などを訪問していますが
双葉町のだるま市では、
この10年でようやく自然体で接することができたように思います
「遅いよ!」と言われるかもしれませんが
時間をかけたからそうなれたと言いたいと思います

よそ者が被災地域で被災した方々に対して
思ったことを言うことは簡単ですが
それをうけいれてもらえるかはとても難しいことだと痛感してきました

態度や姿勢、そしてかける時間も必要なこともある

最近になって気づくことです

「まだまだできることがある」
ではなくて
「今だからこそできることがある」と10年の節目というものを超えたときから感じています

来年の双葉町でのだるま市はあらためて気合をいれて
より良いお祭りになるように頑張りたいと思います

この報告をみてくれているみなさんにもぜひ来てもらいたいです

明日1月11日は相馬市の百尺観音様で今年初めての月命日です

みなさま
今年もどうぞ
よろしくおねがいいたします

一般社団法人 LOVE FOR NIPPON 代表

CANDLE JUNE

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