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ラブフォーニッポン現地活動報告 3月11日にむけて
ラブフォーニッポン なみなさまへ
活動報告させてください
いよいよ明日は3月11日です
あの震災から11年が経ちます
私が福島で過ごす3月11日も11年目となりますが
今夜は双葉町にある原子力災害伝承館にてキャンドルナイトを開催予定です
2011年3月11日の発災直後より団体設立をし
さまざまな方々から物資をつのり
3月14日から福島沿岸部入りした活動ですが
その年の6月11日より月命日にキャンドルナイトをスタートしました
いわき四倉の沿岸部で開催したキャンドルナイト
日々物資を運ぶ日々でしたが住民のみなさんから
「月命日にキャンドルを灯してほしい」という声があり
それでは
「みなさんと一緒におこないたいからと
キャンドルカップにそれぞれの想いを書いてください。」
とおねがいをしました
それまでになかよくなった浜の人たちは
とても明るくボケツッコミもある方達でしたが
月命日の夜に灯したキャンドルカップに描かれていた想いは
「お父さん帰ってきてほしい」
「原発が憎い」「なぜわたしたちだけが、、、」のような
怒りや悲しみ
やるせない気持ちが生々しく描かれていました
そのとき
2001年に広島で「平和の火」を灯し原爆ドームの前で出会った
おじさんのことを思い出しました
そのおじさんは常にニコニコしていて
東京から来た自分たちのことを喜んでくれたり
うれしいこと楽しいことを語り続けていましたが、
いざ一緒に写真をとらせてもらうとなったとき
快く受け入れてくれたのにカメラを向けるとなんとも言えない
悲しい顔をしていました
うまく言えませんが
あの時感じた気持ちを思い出しました
その6月11日から
毎月11日にはかならずキャンドルナイトを開催するようにしました
なかなか
これほどダイレクトに、そしてシンプルに感情表現ができるものはない
そう思ってはじめましたが
福島各地をめぐると、各地で問題が違うことも
そして県内での軋轢があることも知りました
「キャンドルナイト」はひとつのメディアだ
各地で大人の方々には匿名でそれぞれの想いを書いてもらい
県外の人に知ってもらいたい
と続けていましたが
もっとも積極的に参加したいのはそこにいる子供たちでした
最初は好きなもの書いて!と適当に言っていましたが
まだ小さな子供なのに
自衛隊やお医者さんにありがとうを伝えたり
両親や家族に感謝のことばを書いてみたり
なんだかすごいメッセージがたくさんあることに気がつき
いつの頃からか
子供達に積極的に夢をかいてもらうようになりました
「人の役に立つ仕事をしたい」
多くの夢がそれでした
大人たちが訴える切実なメッセージと
同じように
それ以上に、この子供達の夢を福島県外の人たちにもっと伝えないと!
10年間、これまでずっとどこにいっても言い続けてきましたが
12年目を迎えようとしている福島へ向かう途中で、
ふと自分の夢は何なのだろうと思いました
もちろん家族や友人、仕事仲間たちのことが
最初に頭に浮かんだりもしましたが
それらを優先からさげてまでも福島に通い続けたこの11年は?と
「灯すべき時に 灯すべき場所で」
2001年「平和の火」を灯してアメリカのグラウンドゼロやアフガニスタンなど
悲しみが生まれた場所を灯す旅を始めてからつねに意識していることですが
原発反対運動をしていたこれまでを311が起きてから福島に通うようになり
そして原発反対運動をやめ
福島に通い続ける中であらためて自分の夢は?と問うた時
「福島の子供達の夢がかないますように」
今ならそう答えよう
と思いました
もうたくさんの人たちの想いを聞き続けてきました
いろいろ頑張ったつもりでも
そのたくさんの出会ってきた人たちの問題を
一割も解決や手助けもできていないように思います
子供達のたくさんの夢を描いてもらってきました
その子たちももう大人になっていたり
大学生や高校生、、大人になってきています
問題を解決することが子供達の夢をかなえることにもつながる
大人たちが言っていることを解決することで
こどもたちの夢がかなうかもしれない
別のものとと思っていたことがつながっているように感じました
10年が過ぎた時からあらたな仲間たちが増えました
世間では風化が加速していると言われていますが
わたしたちの活動は福島県内でも県外でも参加する人が増えてきました
夢をあきらめないこと
夢をみること
夢を語り合うこと
夢を実現することそして喜び合うこと
もしかしたら「復興」というものも
同じようなものなのではないかと思います
なぜ11年経つのに仲間が増えているのか
それは地震、津波、原発事故。この被害は福島や東北だけの問題ではなく
日本全体のそして世界の人たちも考えなければいけないことです
原発事故からの復興は日本の復興
だから日本中の夢を諦めない人はこれからも福島につながろうとするはず
だからこそ
わたしたちは
それぞれの夢を集め、「灯すべき時と場所」を作り続けていきます
そしてそのたくさんの光が福島だけでなく東北
そして日本中で光り輝くときこそが
亡くなった方々や行方不明の方々への「追悼のともしび」になるのではないかと思います
みなさま
よかったらそれぞれの場所で自分のために
大切な方のために、そして3月11日から生まれたたくさんの悲しみの心のために
いっしょにキャンドルを灯してみてください
そして福島に来れる方はぜひ一緒に灯してください
今年がダメでも来年来てください
1日だけでも休みをとってきてみてください
もうすぐ11年間の活動終わります
ここまでご支援くださりありがとうございました
そして
12年目の活動も
みなさまどうぞよろしくおねがいいたします
一般社団法人 LOVE FOR NIPPON 代表
CANDLE JUNE
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