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ラブフォーニッポン現地活動報告 2022年3月11日
ラブフォーニッポンなみなさまへ
現地活動報告させてください
311は今年もSONG OF THE EARTH 311をJヴィレッジにて開催しました
3/10、11は原子力災害伝承館にてキャンドルナイトを
3/11のJヴィレッジではフェスティバルをメインに
黙祷後には福島の子供達の夢を描いた大凧をあげる「夢の大凧あげ」
そしてあらたに双葉町の「巨大ダルマ綱引き」
夜のキャンドルナイトではサーチライトを天に向かって点灯もしました
3/12は環境省とおこなうシンポジウムを開催しました
すべての野外コンテンツは天候にも恵まれ
様々な方々が協力していただき無事に終えることができました
また3月11日は
平日にもかかわらず
多くの方々が参加してくださり
黙祷後の挨拶のなかでも話した
「3/11を祝日に」という
以前から提唱している意見にも同意してくださる方が多くいてくれました
「この日のために有給をとってやってきました」
という方もたくさんいました
二日間開催したキャンドルナイトは
今年から日本キャンドル協会に全面協力いただきましたが
日本各地から熱いメッセージやキャンドルが届きました
「はじめて福島に来ました」というメンバーも多く
LFN現地スタッフが双葉町を語り部的に案内すると、
みなさんそれぞれに感じることがたくさんあったようで
SNSやFBなどでも繋がったり、想いをアップしたりする方々が多くいました
あまりこれまでを振り返ることは日々ないのですが
311では取材を受ける際によく聞かれることもあり
11年間の活動の振り返りで分かったことがいくつかありました
今年の3月11日に感じたことは違和感でした
世間では風化という言葉がよくつかわれていますが
それはメディアでの取り扱われる数や内容なのではないかと思いました
昨年に比べてもより多くの人が関心をもって足を運んでくれたり
一緒になって働いてくれるメンバーも増えました
福島各地をみても様々な新商品開発や観光誘致、
この311をとっても様々な企画が立ち上がっています
わたしたちの活動リリースのなかで「復興支援」という言葉を使っているからか
そう言った切り口での取り上げられ方をされがちだとも思いましたが
もっともっと日本のなかで福島のこと
そして原発のその後などへの関心は高いのだと思いました
ただ
つながるための入り口や手段が少なかったり
イメージ的なものが影響している部分が大きいのではないかと感じました
現在の戦争地域でも原発に関することは関心度が高く
先日おきた地震の際にも原発は無事かなど
どうしても
関心を持たざる得ないものであるということと
それに代わる有効的な手段はないのかなど
災害地域以外の方々の関心は未来のエネルギーであったり
安心や安全であるのだと思いました
また「福島の復興」という側面からみても
それらが国全体のニーズであるということであれば
もっと持続可能というか無駄なく環境負荷を与えないエネルギー開発や
安心安全を福島県のビジネスにすることのほうが
双方が喜ぶということにつながるのではないかと思いました
平和や復興
そして安心ということはとてもあいまいなものであると思います
一方で
安全というものは具体的な数値や種別など具体的に表現ができるものです
利益というものも同じであると思います
ただその利益が金銭的なものだけではなく
幸福度、満足度的なあらゆる価値の数値化から表現することで
福島の復興というものが表現できるといいのではないかと思います
現在福島沖地震で各地が大変な状況でありますが
何度も被災しているみなさんなので
それぞれで片付けたりと強くなっていると思います
がしかし何度も被災することで心が折れてしまっている方もいます
市町村によっては避難所を早くに解体したり
ボランティアセンターも立ち上げないところが多くあります
義援金募集もなく
コロナによって県外からはボランティア募集しないとなると
取り残されてしまう方々は取り付く島がない状態です
本当にこれでいいのだろうか?と考えてしまいます
「災害地域に対してなにかできることがあれば!」と思う人たちは必ず多くいるはずですが
現地の声があがらないと繋がることができません
いくつかの団体はもうご縁あるところで活動がはじまっていますが
ご縁がないところは大変です
メディアの在り方、そして行政の在り方をあらためて311とそれ以降の災害地域からの学びで
修正していかなければいけないのではないかと感じます
地震で部屋がぐちゃぐちゃになった際に
ひとつひとつを写真に残しておかないと災害ゴミとしてゴミ出しも認知してくれない
そんなルールもできていると聞きました
起きては欲しくないですが
これから各地で地震が起きた際に、はたしてみんなそんなルールでいいと思いますか
災害救助法を適用してくれるかそうでないかで
地域でのボランティアセンターがたちあげられるかどうかという現実も
どれだけの人が知っているでしょうか
災害が発生するたびに厳しくなるルールよりも
もっともっと多くの愛情や関心が集まれる仕組み作りをしていかなければ
これまでの被災体験者の苦労が報われないと思います
わたしたちはこれからも福島に通い続け
さまざまな意見を聞いていきます
そしてシンポジウム開催を各地でおこない
現地で起きていることを伝えていくとともに様々な問題にたいして
「じゃあどうする?!」を考え、そして進めていきたいと思います
12年目の活動が始まっています
311の地震、津波、原発事故が影響していることに関しての活動と
それ以降の災害に対してのアクション
そして
それらから得た学びを防災やこれからのまちづくりに生かしていく活動を行なっていきます
「復興支援」という支援活動ではなく
復興を共に創造するパートナーとして
絆ある地域とあらたなパートナーたちを繋いでいく活動をおこなっていきたいと考えています
SOTE311から2週間が経過しました
12年目のこれからも
どうぞご支援、ご協力のほどよろしくおねがいいたします
ありがとうございました
一般社団法人 LOVE FOR NIPPON 代表
CANDLE JUNE
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