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2022/11/26(土)SOTEシンポジウム双葉町開催報告

ラブフォーニッポンなみなさまへ
現地活動報告させてください

発災から11年にして帰町した双葉町でSOTEシンポジウムを11/26に開催しました

震災から10年の節目よりスタートしたSOTEシンポジウムですが
様々な立場の方が集まり学生とテーブルを共にして話し合う形として
福島県内はじめ各地で開催して2年目に突入しています

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▼『SOTE SYMPOSIUM@双葉会場』概要
■日時:2022年11月26日(土)

■場所: 双葉町産業交流センター

■内容/タイムテーブル:
 15:00  SOTEシンポジウム会場オープン
 15:10  SOTEシンポジウムスタート、会の説明など
 15:15  CANDLE JUNEあいさつ
 15:40  基調講演 双葉町 伊澤史朗 町長「東日本大震災・原発事故と双葉町の復興状況について」
 16:00  テーブルトーク テーブルに分かれ簡単な自己紹介と講演を聞いた感想などからテーブルトーク
 17:10  休憩
 17:20  トータルセッショントーク各テーブルのグラフィックレコーディング発表からのトーク
 17:50  終了 集合写真撮影
 18:00  交流会
 19:00  終了

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双葉町開催ということで
双葉町の伊澤町長に「東日本大震災、原発事故と双葉町の復興状況について」と題して
基調講演をしていただきました

発災からまだ多くの住民が避難を強いられている状況の中ですが
当時の避難からどのように現在にいたったかを聞きました
2年3ヶ月他県などに避難した後、2013年6月にいわき市に役場機能を移し、
そこから本格的な復興がスタートしました
双葉町は原発事故によっての避難だったため町民から「いつ戻れるのか?」と聞かれても
「わからない」としか言えないことがもっとも辛かったといいます

当時はそんな未曾有の状況のなかではありましたが、
町長はじめ役場職員のみなさんが一歩一歩進んだ結果
2022年8月にようやく帰町することとなり、戻れる準備が整いました
しかし11年5ヶ月も経つと、もともといた町民の60%の人は「今の状況では戻れない」と考え
25%は「戻るか戻らないか判断できない」と考えているとのことです

やはり人が戻るには「雇用」が必要で
帰ってくる人たちのための雇用創出や企業誘致を優先したといいます
現在では20件の立地が決定したとも
また「なりわい集落」という駅近くの住宅施設を整備して
まだ本腰を据えて暮らすことはできないが地方から一時的に暮らせる環境を整備したそうです

復興には財政の確保も大切でそのためにもポジティブに「やると決めたことは絶対やる」と
職員たちにいつも伝えているとのことです
そういった気概が双葉町復興のエネルギーになっていると感じました

基調講演の後は各テーブルにわかれて話し合いがおこなわれましたが
「今後はもっと双葉町復興のためのシンポジウム開催を別途開いていこう」
「県外からどう関心を持ってもらうか」
「これからの双葉町でどんなことをしていきたいか」と
それぞれのテーブルでテーマを持ちさまざまな意見交換をおこないました
シンポジウム前には中間貯蔵施設見学や震災遺構の学校見学など現地ツアーをおこなっており
その後は企業説明会などおこなっていたので
参加されたみなさんは体感した双葉町を「自分ごとにする」感覚での意見も多くありました

双葉町はもっとも帰町宣言が遅れた町です

危険地域も多くあり
まだまだインフラも整っていません
問題は山積みですが
それらひとつひとつこそにチャンスがあるのでは?というたくさんのアイディアがでました

もちろん言うことは簡単ですが
これからも継続的にたくさんの可能性をあげて話し合い
そして実現可能なことは行動に移していくことが大切だと感じました

最後に役場職員の方から
「すべてがマイナスばかりのスタートで今でも問題は多くても、
これだけの方々が双葉町に来てくれて
双葉町のことを考えてはなしあってくれていることが何よりうれしかったです」
とおっしゃってくれました

私自身は発災当時から
双葉町のみなさんが避難されているところを訪問してきましたが
3年後くらいだったかと思いますが
東北3県の役場職員のストレス度チェックにて
もっとも大変な負荷がかかっている町が双葉町職員であったと町長から聞きました

同じように被害にあっている住民であるのにもかかわらず
その住民の最も近い窓口であるがゆえにさまざまなクレームを受けたり
県外の方々からのクレームなども多くあったそうです

こうしてシンポジウムを続ける理由のひとつに
「災害時に今のままの体制でいいのか?」という想いがあります

さまざまな支援の縦割りなアクションを
横連携や長期的な観点からの連携アクションができるようになれたらと

被災された方々の様々なケースを聞き続けること
あらゆる企業と連携をもつこと
省庁や行政との連携

そういったことが大切だと当時からずっと考えていました

発災当時は各所で「じゃあどうするんだ!?」という問いが立っていたと思います
時間の経過とともにみんなが日常に戻っていくためには
きっと様々な問題に対しても
誰かのせいにして終わりにしたり
諦めたり、目を背けたりしているのではないでしょうか

たまたま被害にあうという当事者になっていない人はそれでいいと思いますが
いつかは当事者になってしまうかもしれません

みんなで話し合うためには
現地の過去現在未来を知ること
問題の原因を解明すること
そしてやはり様々な立場の人がいることが大切だと思います

来年もSOTEシンポジウムは3月10日Jヴィレッジ開催からスタートしますが
福島だけでなく東京でも開催していきます

双葉町での開催も複数回予定していきたいですが
まずは年明け早々に開催される双葉町のお祭り
「だるま市」からラブフォーニッポンのアクションはスタートです

毎年恒例となっていますがいよいよ来年は双葉町にもどっての開催が1/7です

一歩一歩地域のみなさんと一緒に歩み続けていきたいと思います

これまでシンポジウムは招待制のみとなっていましたが
オーディエンス枠もできてきました
ご興味ある方はぜひご返信ください

これからも現地活動だけでなくシンポジウム開催などできることを続けていきたいと思います

どうぞみなさま
これからもラブフォーニッポンをよろしくおねがいいたします

一般社団法人 LOVE FOR NIPPON 代表

CANDLE JUNE

こちらから活動の様子がみれます
お時間あるときにぜひ

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