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ラブフォーニッポン現地活動報告 熊本地震から6年

ラブフォーニッポンなみなさまへ
現地活動報告させてください

4月14日は熊本地震から6年ということもあり熊本県益城町訪問してきました

これまでは仮設住宅にお邪魔していたのですが
今年は復興住宅訪問とさせていただき
住民のみなさんの現状などいろいろお話を聞かせてもらいました

益城町広崎復興住宅
43世帯のうち41世帯

様々な意見が聞けたなか多かったものが

「高齢者ばかりで移動手段がなくてこまっている」
「住民の交流がすくない」
「コロナのこともありイベントなどもできない」

などでした

今後はおおきなスーパーが近くにできるということでしたが
病院などは持病や内容によっていくところも様々で
タクシーを呼んだ方が便利だけどお金がかなりかかるしとも

これらはきっと
震災があってもなくても高齢化社会全体の問題でもあると思いました

他の地域にくらべて
被災されてここに住まれている方々のなかには仮設住宅の自治会長さんなどもいることから
住民の集まりをつくったり愚痴を聞いてくれたり
今日のこの日も実現化できたことを考えると
逆によかったのではないかとすら感じました

復興住宅には支援員さん的な方が訪問してくれていますが
この日もたくさんご飯を作ってくれていて
みんなで美味しくいただきました

夕方になると
仮設住宅訪問していたときからの仲の良い家族たちが遊びに来てくれました
当時赤ちゃんだった子供も大きくなり時間の経過を感じました

仮設住宅訪問ですが
何年か前には宮城や福島からお母さんたちにきてもらい
熊本の仮設で暮らしているみなさんを励ましてもらったことがありました

私たちが久しぶりに訪問すると
各地のお母さんたちは地域のおいしいご飯を用意して待っていてくれます
こうして書いてしまうと、どこもそうしてもらわないと的な強制になってしまうと問題ですが
みなさんはそれぞれの地域の産物を自慢したい気持ちもあり
それらを美味しくいただくことで
ありがとうをかえせることになりおたがいさま的な関係性が生まれています

そうして仲良くなったほうが気兼ねなく話し合うことができて
気がついたらお歳暮を贈りあうような関係性が生まれています

こちらでお世話になっている荒瀬さんも仮設住宅では自治会長をされていましたが
「東北のみなさんにたくさんお世話になったから!」といって
3月11日の福島でおこなっているイベントに来てくれたり
熊本のおいしいものを差し入れしてくれたりしてくれます

今回の熊本訪問も
新潟理事が毎回必ず行きたい!ということで実現していますが
新潟からも福島からもお土産が託されての熊本訪問となっています

気がつけば被災地支援活動も20年近くになりますが
わたしは幸いなことにこれまでに被災体験がありません

ですから各地の災害発生地域にいっても
被災者のみなさんの本当の大変さなどはわかりません

それでも
各地のみなさんが教えてくれたことがたくさん頭と心のなかには詰め込まれています
その経験がもとでその時々の問題に対して
「じゃあどうしようか」と行動に移すわけですが

もっとも有効的な支援アクションは
かつての被災体験者とともに現地入りすることです

被害内容などはちがっても
同じような問題に直面していたりするので
愚痴を聞いてあげれたり
時には一緒に涙を流しながらもはげましあったりという姿をたくさん見てきました

被災体験者だから言えることがあると思いますが
と同時にその方々の多くは日常を取り戻すために大変な毎日が続きます

私が各地を巡ってきた結果
もっとこうしたらいいのに!と思う点が
初期支援や寄付形態、縦割りではない支援アクションをみてきてたくさんありました

災害が起きた時からしばらくすると「自立を促す」という時期がやってきます
復興という言葉の具体的なイメージがないが故に
支援がうやむやになってしまうのがこの国の現状です

被災地域でも、はやく立ち直れる人もいれば
そうでない人もいます

「いつまでも被災地だ!」と言ってくれるなという人もいます

私たちが被災地域の方々と
なるべく長いお付き合いをできるようにしているのは
時間が経たなければわからないことがたくさんあるからです

被災された皆さんたちが
いろいろと落ち着いて考えたり、時間が経たなければ体験したことを話せたりしないからということもあります

被災体験がない私は
被災体験者からたくさんの学びをいただきました

それをこれからの防災に役立てたいです

「かつての被災体験者たちのおかげで被害が最小で済むことができたよ ありがとう!」

きっと被災体験されたみなさんが望んでいることはこれではないでしょうか

わたしたちの活動は被災体験者のみなさんの力があって継続できています
どこかで災害があればすぐに各地から連絡がありチームができます
それは
「おたがいさま」という合言葉でつながるなまえのないチームです

「災害地域に一緒にいきましょう」ではなくても
「みなさんが暮らしている街の防災をいっしょに考えてみませんか」はどうでしょうか

先日も11日の月命日イベントを福島でおこなってきましたが
12年目の今年は
本隊とは別で毎月自分たちの街でおこないたい!として楢葉支部長が
楢葉町で独自にスタートしてくれました

世間でいう「自立を促す」というものとは違うものと言いたいですが
本当にとてもうれしいアクションでした

この熊本の1日も熊本周辺の仲間たちがすべて準備してくれていました
住民のみなさんが益城町の美味しいものを用意してくれていました
子供達の成長や高齢者のみなさんの言葉も忘れませんが
熊本地震の命日に熊本で食べたおいしいご飯はわたしの大切な財産です

ぜひみなさんともさまざまなことをシェアさせてもらえたらと願っております
この週末は福島県会津若松市でSOTEシンポジウムを開催します

悲しみから学びこれからのまちづくりを考える
さまざまな企業家と福島の学生たちと話しあい具体的なアクションをおこないます

過去は過去ですが
当時にはしらなかったことが今知ることができます

当時話し合えなかったことも今なら
話し合えることもあります

2011年3月14日 多くの日本の大人たちが感じた不安
そしてなんとかしなければという気持ちを今福島でかなえられる時だと感じています

どんな形でもつながっていただけましたら幸いです

どうぞ
これからもラブフォーニッポンをよろしくおねがいいたします

ありがとうございました

一般社団法人 LOVE FOR NIPPON 代表
CANDLE JUNE

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代々木上原支店(普通)0052628

これまでの活動レポートはこちらをご覧下さい
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月命日に福島のみなさんからメッセージを授かっています。ぜひひとりひとりの想いを読んでみて下さい。
https://fukushima311.jp/

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