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現地活動報告 2023年8月11日 月命日 福島県南相馬市にて

ラブフォーニッポン なみなさまへ
現地活動報告させてください

2023年8月11日の月命日は福島県南相馬市で開催してきました

南相馬市の津波被害地域で
菜の花迷路を作り続けている上野さん

津波によってご家族を亡くされ、捜索活動も原発事故に阻まれながらも続け
津波被害によってなにもなくなってしまった地域で花火を上げて
菜の花を植え続けています

震災から10年が経つくらいから仲良くさせてもらっていますが
上野さんが発災当時どんなだったかを
たくさん想像してもむずかしく
少しずつ上野さんとの時間を過ごす中で感じていけばいい
そんなふうに思っていましたが

毎年、菜の花迷路をつくったり
花火をあげたりということを続けということはとても大変で
それらのお手伝いを少しでもラブフォーニッポンができたらと考え
最近では菜の花迷路スタートタイミングでイベントを開催させてもらったりしています

今回の復興花火が自分たちがおこなう最後とするという
大切な節目だということだったので
微力ながらもご一緒させてもらいました

お盆時でもある8/11の月命日では
久しぶりに集う仲間もいたり
東北の実家に帰る前に寄ってくれる友人など
いつもとは違うにぎやかな月命日となりました

何よりも実際、津波被害に遭われた方々がおこなう追悼花火大会をいっしょに作らせてもらう
楽しい時間でありながらも、祈り深い1日となりました

この日感じた感覚的なものですが
東京から手伝いに来てもらったメンバー、という感じや
お客さん的な感じではなく
身内的な感覚でいっしょにイベントを作らせてもらい
過ごさせてもらえたという感じでした

それにはこれまでのやりとりがあってのことですが
どこかで自分たちもずっと毎月11日を福島各地で続けてきている
ということも影響してのことだとも思いました

谷本賢一郎さん率いる福島メンバーもですが
ステージを彩る面々も知った顔で
久しぶりに再会する仲間もステージを盛り上げていました

新潟三条チームは六角凧体験をしてくれたり
ラブフォー色がしっかりでる昼間の時間帯となりました

そして花火にあわせて
いつものキャンドルナイトも開催しました

上野さんは終始「今日は楽しい1日を作る!」と言っていましたが
まさにそんな1日が進んでいきました

最後の花火もたくさんの人が集まり
みんなが喜んでくれていました

もちろん私たちも最後は
お客さんになった気分で花火を楽しんでいました

とても素敵な1日でしたが
花火の最後、上野さんがマイクを使って挨拶をしているときに
涙ぐむ声となっていました

これまで上野さんは数え切れないくらい人前で被災体験の話をしてきています
どんな時でもクールでいる上野さんでしたが
この最高に楽しい1日を作り
最後の花火が上がった時には
何か一つ大きな仕事をやり終えた感覚があったように思いました

勝手な想いではありますが
きっといろいろなものを背負っている日々のなか
大きな荷物が一つ下ろすことができて
また新しい何かを背負った瞬間のように思いました

亡くなった人は帰ってこない

だからなにをしたところで無駄かもしれない

でも肝心なことは生きている人たちが
その出来事によってどう進化するかではないかと思います

眠れない日が何日もあり
どんな時でもふとした時に色々思い出すだろうし
普通を演じることだけでも精一杯なはず
そしてそれは自分自身だけでも大変なことなのに
奥さんや子供たちのことも考えないといけない

もしかしたらこの場所からはなれたら時間がある程度解決してくれることもあるかもしれない

それでも上野さんは自分自身としっかり向き合い続け
そして家族とも向き合い続け
何よりも亡くなってしまった家族のことを考え続けている

だからこそたくさんの菜の花を咲かせ
花火を上げ続けていたんだろうと思います

ずっと会話しつづけているんだなあと
菜の花畑をみているとそう思いました

私たちが月命日イベントを続けている理由のひとつは
亡くなられた方々を思うと
けして安心して成仏はできない現実があるからこそ
まだまだにぎやかに新たな仲間もつくって
元気にやっているからね!ということを天に届けるための
キャンドルを灯しています

「安らかにお眠りください」と言うことは簡単ですが
まだまだ津波被害地域はさら地のままであったり
あの時のままの場所は東北各地にあります

そしてそのまま忘れ去られていきます

また各地の原発は同じように沿岸部にあります

いくらどれだけの防災を施したとしても
想定外の何かが起きたら、今の事故のようになってしまうことを考えると
「311の悲しみ」を学んだことになるのだろうか?と

津波がきたら大変なことになるだろう
と思う沿岸部も日本にはたくさんありますが
具体的な津波被害想定の防災訓練をしているところは少ないです

亡くなられた方々や
その家族たちはきっとこの311の教訓を生かしてほしいと思うはずです

上野さんは
「311を忘れないでほしい」
とは言わない

「俺たちの失敗を忘れないでほしい」
「もうこんな悲しいこと、後悔することになる人を増やしたくないから」と

津波がくる前提でにげなければいけない
海を見にいかない
家族で逃げる場所を決めておく
仕事や旅行でどこにいってもハザードマップをみる

上野さんはたくさんの具体的なことを教えてくれます

私たちが月命日を続けている理由のひとつは
被害に遭われた方々からの学びを活かすためです

現在も能登支援を継続していますが
上野さんも能登にきてくれました

まだまだ自分たちの南相馬地域が復興しているわけではないですが
能登に来たかったと言って
現地の方々との交流を積極的にもってくれました

私たちは月命日を続けることで
たくさんの学びを得ることができ
たくさんの繋がりが生まれています

その学びやつながりを
今起きている能登支援に繋げていきたいと思います

また311を知らない世代が増えてきていますが
その世代が福島や能登に興味をもち活動に参加してくれる人が増えてきています

能登活動は10/5,6能登でイベントを開催する予定です
そして能登でも毎月1日は月命日としてキャンドルナイトを開催しています

よろしかったらぜひ参加してみてください
また活動へのご寄付もおねがいします

どうぞこれからも福島での11日そして
能登での1日を中心に活動をおこなっています

ご支援ご協力のほどよろしくおねがいいたします

ありがとうございました

一般社団法人 LOVE FOR NIPPON 代表 
CANDLE JUNE

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こちらから私たちの活動の様子がみれます
お時間あるときにぜひ

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https://fukushima311.jp/
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