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2023/12/5(火)SOTEシンポジウム大阪会場開催報告

ラブフォーニッポンなみなさまへ
現地活動報告させてください

「SOTE SYMPOSIUM (ソテ シンポジウム) 大阪会場」を12月5日(火)に実施しました

はじめての大阪開催ですが
これからおこなわれる大阪万博でも
きっと福島のことが取り上げられるだろうと考え
私たちの活動のことを少しでも知ってもらいあらたな繋がりができたらと考え開催しました

『SOTE SYMPOSIUM 大阪会場』

ーーー大阪会場概要――――――――――――――――

◆日程 :2023年12月5日(火)14:00―19:00(交流会:17:00-19:00)

◆会場 :うめだMホール 桜

◆住所 :大阪府大阪市北区梅田3丁目4番5号 毎日新聞ビル地下1階

◆テーマ:311の学びを関西、そして大阪万博へ

◆趣旨 :阪神淡路大震災経験から東日本大震災の発災時最も多くの支援者が
    いち早く東北入りしていました。13年目をむかえる現在では世界的にSDGsが叫ばれ
    そして2025年には万博が開催されます。福島の現在進行形と繋がることこそ
    日本におけるSDGsリアルアクションであり、万博での展開にも有効的だと思います。
    はじめての大阪開催ですが、みなさまと福島が効果的につながれるはじめの一歩になれたらと考えます。

――――プログラム――――

13:45 受付開始
13:55 会場オープン
14:00 スタート/会の説明など代表CANDLE JUNE
14:30 基調講演 浅野撚糸株式会社 双葉事業所 所長補佐 土屋輝幸様
14:50 トークディスカッション テーマや講演を聞いてからの想いやアイデアの話し合い
15:40 休憩
15:50 まとめ/総括~
16:40 フォトセッション
16:45 シンポジウム終了
17:00 交流会
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19:00 終了

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この日の基調講演は岐阜に本社がある浅野撚糸さんから土屋さんに来ていただき
福島県双葉町にあらたな施設を作りスタートしたことへの経緯や想いなどを語っていただいました

会社としてもですが
土屋さん個人としてのお話もしていただきました
当時はいわき市にいたそうですが
職場の親友がなかなか自分の出身地を教えてくれなかったが
それが双葉町であったからということでした

同じ福島県内でも地域によっての差別や偏見などがあったといいます

大阪という福島から離れた土地で、また企業の代表として講演をするのに
こういった個人的な話をすべきかどうか迷いましたともおっしゃっていましたが
個人的な想いの強さから双葉町に引っ越しをして
双葉町で稼働しているスーパーゼロミルを起動に乗せていくんだという強い意志を感じさせてくれました

浅野撚糸社長は

京都には日本の昔がある
東京には日本の今がある
双葉には日本の未来がある

こう語っておられます

私も本当にその通りだと思いますが
実際にアクションすることはとても大変だったと思います

土屋さんもオープンしてまもなく
この社長のメッセージが書かれたポスターを見た元住民の方から
「未来なんかない!」と怒られたそうです

言葉にしてしまうと簡単ですが
現実は厳しいことばかりなはずです

それでもそのあとゆっくり住民の方とお話をされたら
ご理解いただけたんですと土屋さんはおっしゃっていました

このシンポジウムには福島で
高校生までを過ごしていた大学生が参加してくれていました
人それぞれの3.11があり
そのひとつひとつを聞いたり意見を述べたりすることもこのシンポジウムの大切な部分でありますが
福島出身の大学生の話はきっと大阪の大人たちの心に届いたのではないかと思います
現在は大学で災害社会学を学んでおり、実際自分が被災していなくても
災害地に興味を持ってくれている人がいることが沢山いてくてれ嬉しい!とも話していました

環境省からは2010年からスタートしているチャレンジアワードのことに触れられていました
学生が311の出来事から学んだことなど発表するものですが
当初は福島県内にとどめていた参加者も現在は全国へと広がっています

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【チャレンジアワード】
・震災当時子供だった若者に福島に来て状況を感じてもらうために次世代ツアーを実施
・毎年北海道から九州まで100名以上参加
・放射線を実際に測って不安を煽る人へどう伝えるかなど学んでもらっている
・企業や自治体にも現地に来てもらい中間貯蔵施設を見てもらう取り組みを進め交流人口を増やしていく
・3/10にシンポジウムとツアーを実施するので来てほしい
・イベントに来るだけでなく、現地の人と個人的に繋がってほしい
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参加者のみなさんの3.11のことに関することも簡単ですが話のきっかけにとあげてもらいました

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【311体験】
・11月に石巻を見に行った
・原発の復興は非常に時間がかかることを実感している
・知ることが大事
・教師をしていた
・大川小学校に訪問した
・南相馬によく行っている
・地元の受け入れ態勢はどうなっているか
 →働きたいという人はいるが住む場所が足りない
 →東電の会社は大熊町にあり、お金はそちらに流れていて双葉町にお金が入らない
・311へのアンテナの高い人を探すのが大事
・大阪が物理的な距離があることも課題
・トラックの部品を扱っている
・トラックの販売台数が増えた
・遠くのことだと思っていたが何かの形で関わっていきたい
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沢山の課題と可能性を感じる大阪開催でしたが
具体的に今後はテーマを絞っての開催も行なっていきたいとなりました

こうして様々な3.11体験や想いが集うことも継続しておこなっていきますが
来年は分科会的な開催もおこない
問題ベースか業種ベースかで話題も深いところまで掘り下げた上で
「じゃあどうする!」という解決策や新たな提案を作成しようとなりました

シンポジウムも続けてきたことで
開催にむけての労力のスリム化を図りつつも
参加者が自発的に紹介メンバーを連れてきてくれたりと
成長してきた実感をおぼえました

私たちの団体としての活動の3つの柱は
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月命日活動を続け福島各地のみなさんとつながりあうこと

SOTEシンポジウムを多数他地域で開催し、さまざまな横のつながりをもち具体的なアクションを起こしていく

3.11学習と銘打ち震災を知らない世代に対しての学習企画を開催していく

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私たちの復興活動は復旧活動ではありません

原発事故問題からの学びを未来に活かすこと
津波被害地域の現状を伝え、防災を見直すこと
地震や水害などの災害に対しての対処法や支援活動のあり方の見直し、イメージを変えていくこと

様々に発生したマイナスをプラスにしていくこと

「悲しみから喜びへ」

ということが目的です

これには
あらゆる業種の大人たちが
それぞれの業界の悪しき風習を変えること
また有事の際の横の繋がりを平時から作っておくこと

政治などに求めるよりも
大人ひとりひとりが自分の仕事や生活のなかで変えていくことこそが大切だと思います

わたしたちはこれからも福島県ととくに双葉町のみなさんといっしょに歩んでいきます

そしてあらゆる業種の方達に声をかけ続けていきます

支援のためではなく、これからの未来のために有効的で具体的な問題や答えがそこにはあるからです

現在、時間の経過により復興活動が風化していますが、SDGsアクションとの連携を意識することは重要です

私たちが目指す福島の復興は、日本の復興でもあり、「地球と共に生きる」とはどういったことなのか
循環社会の形成を実践できる街づくりは、きっと世界の先頭を進んでいく一歩になるはずです
そんな街が福島からスタートすることができたらと願っています

「悲しみから喜びへ」

復興活動へのあらためての呼びかけです

どうぞ
これからもラブフォーニッポンをよろしくおねがいいたします
ご寄付いただけましたら幸いです
実際月命日に参加していただいたり
3.11にも現地に来ていただきたいです
シンポジウムにも参加してもらえたらと。

SOTE3112023の映像がこちらから見れます

震災から12年が経過した今でも多数の方々が3月11日に福島に集ってくださいます

来年の3月11日にもぜひ
みなさまが集い
そして新たな繋がりが生まれていくことを願っております

2023年も本当にありがとうございました

来年もどうぞ
よろしくおねがいいたします

一般社団法人 LOVE FOR NIPPON 代表

CANDLE JUNE

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活動へのネット基金ご寄付はこちらからおねがいします
またぜひこちらをご紹介いただきたいです
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5338001

これまでの活動レポートはこちらをご覧下さい
https://lovefornippon.com/report

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月命日に福島のみなさんからメッセージを授かっています。ぜひひとりひとりの想いを読んでみて下さい。
https://fukushima311.jp/

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