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2022/12/17(土)SOTEシンポジウムコラッセふくしま開催報告

ラブフォーニッポンなみなさまへ
現地活動報告させてください

「SDGsで福島復興」をテーマとして昨年12月に
SOTE シンポジウムを開催しました

これまでお互いが経験したことを話し合い、
これからの支援活動、防災、SDGsなまちづくりに活かしていくシンポジウム
「SOTE SYMPOSIUM (ソテ シンポジウム) 福島会場」12月17日(土)の実施レポートです

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▼基調講演:福島県観光物産交流協会理事長 守岡文浩さん

守岡さんは、3月まで県職員だった時代に避難者の受け入れを行ったり
除染の教習など実施されてきており、沿岸部の復興に向けて様々な活動を行ってきました。

まず冒頭に守岡さんは「自分ごととして考える」または、
「これから具体的に今後どうしていくのかを考える」ということを大切にしていきたいと述べました。

現状の福島県観光物産交流協会での取り組みとして、「福島県ホープツーリズム」を実施しています。
「福島県ホープツーリズム」は、福島県に訪れた方に、様々なことを知っていただくための取り組みです。
福島県は、世界で最も多様な課題を抱えている反面、チャレンジしている現地の人も多くいるのも事実です。
そういった方との触れ合いや、地域での交流を大切にし、
「自分自身を成長させていこう!」というテーマで実践しています。

この取り組みの大きな3つの特徴は「見る」「聞く」「考える」とのこと。
フィールドパートナーと呼ばれるツアー引率者によって、
福島県の被災した街や建物、また今復興しつつある地域など、各地を周り「見る」を実践。
続いてその場所でチャレンジを続けるキーマンとコンタクトをとり、いろいろな話を伺うことで「聞く」を実践。
そして、ツアーの最後には今後具体的にどうしていくのかアイデアを練ってもらうことで
「考える」を実践するという3段階構成になっています。

2019年から実践しているこの取り組みの利用者は、
当時3,600人だったのが、2020には9,800人、2020年には10,000人を超えており、
今年は15,000人超えを目指していると言います。

その中でも最近は県外の方の利用が多くなっているとのことです。

その他にも「フットパス造成事業」という取り組みを実践しています。

イギリス発祥の「フットパス」は、地域に昔からある、
ありのままの景色を楽しみながら歩くための小道のことを言います。
地域の方とワークショップを重ね、福島県内の様々な「フットパス」を造成していく予定とのことですが、
実際に現地の方が自分たちのオススメの小道を作っていくことで、
そこを通ってきた方との交流の材料にもなるとのことです。

今後新しい住民の方に入っていただけるようなきっかけ作りが大切な中、
こういった取り組みは既存住民との交流に有効的です。

こういった活動を軸に、観光と物産を通して福島の価値を高めていく活動も行っています。
例えば、夏は涼しく冬には暖かいという特殊な生地で作った
「抱きしめてふたば」というスポーツ用のマフラータオルの開発など、
福島を支援したい企業と民間をつなげることも福島を盛り上げるのに重要なポイントだと述べました。

▼基調講演を踏まえ、参加者それぞれでテーブルトーク

続いて3テーブルに別れ守岡さんを含めた様々な参加者が、
今後の具体アクションについてディスカッションされました。

テーブル1では、Facebook JAPAN代表の味澤さんを筆頭に、企業の代表や行政のキーマンが揃いました。
企業代表が多かったため、どう自社の得意分野を福島に活かせるかのアイデア出しが多くありました。
ホップジャパンという会社でビールを製造している本間さんからは、
生産から販売まで循環型のビジネスを福島で実施するアイデアだったり、
大和ライフネクストからは研修宿泊施設を作るアイデアだったり、
Facebook JAPANからはコミュニティサービスを作る話だったり
様々なクリティカルなアイデアが出てきました。

LOVE FOR NIPPONは、Facebook JAPANの取り組みとして、
3月11日に開催される「SONG OF THE EARTH 311」の会場へ
いいねの数と同じ数の花を届けるソーシャルキャンペーン
「あなたのいいね!が花になる Flowers for 3.11」をおこなっていますが、
集まった花を今度は畑に植えて観光地にすることなど、
点の施策を線に、面にしていくこともアイデアとして述べられました。

テーブル2は、大学生である樋口さんが自分の地元である福島県白河市は「”何もない”がある」と、
”何もない”は、自分たち次第で価値をつけることができる土壌があることであり、
それぞれがその意識で「町おこし」していくのが重要だと話しました。

テーブル3は、福島のことをよく知っている人、なんとなくかじっている人、あまり知らない人が揃い、
言い換えれば、日本の縮図とも言えるようなメンバー構成となりました。

テーブル1,2はモノ、コトなどの話だったがテーブル3は
福島に対する根本の考え方を見つめ直す時間になりました。

大学生の澤田さんが留学先であるアイルランドで
「福島には人が住んでいないんだろう」と言われたと。
これが世界の福島に対するひとつの認識で
海外ではそういった認識を持つ人たちが多くいることも事実ですが、
国内でも福島のこと知らない人はたくさんいます。
そういった方に少しでも現状を知ってもらうことが重要だと話しました。

ポジティブな切り口で発信することで福島にまずは興味を持ってもらい、
そこから深掘りしていくことでシビアな現実の理解を促すことが重要であるとまとめました。

▼総括として全員で振り返りトーク

今後の福島の未来に向け、様々な意見が交わされ、地域や立場関係なく、
これからについて具体的に話すことができた発展的な場となりました。
参加メンバー全員で振り返りとディスカッション含めたトークを展開しました。

テーブルファシリテーターの一人が
「今日も各テーブル様々な人がいろいろな話をしていましたが、
具体的にアクション起こせる人、できないけどこんなことできるを持ってる人、
何かできることないかと思ってる人、その3者がいれば良いと感じました。
その3者が定期的にアイデアを持ち寄っていけば、
具体的なアクションがスタートできると思います。」とシンポジウムの意義を改めて認識したようでした。

今回初参加の大学生の福田さんは
「自分のように特に福島に関連性のなかった人が
実際にシンポジウムに参加してみると何かアクションを起こしたい!という気持ちになりました。
そんな人がもっと増えるといいし、自分も今後、具体案を考えたいです。」
と話し、自分ごと化のはじまりがみえました。

具体的なアクションに繋がる動きとしては、
株式会社ホップジャパンでビールの製造を行う本間さんが
ビールを生成する際にできる無駄な廃棄物をどうにかできないか考えていたところに、
製造の過程で廃棄される植物から形成できる固形燃料である「バイオコークス」の開発に携わる酒井さんと、
今後福島の街で使える燃料について話し合いたいとの意見も出されていました。

2011年3月11日の出来事から
様々な職種の方々に支援をお願いして福島へ通い続けて参りましたが
現在もこうしてSOTEシンポジウム開催を続けることで
物質的な支援だけではない様々な可能性を生み出せています。

震災復興の風化が進む中ですが
世界的な動きであるSDGsアクションとの連携をシンポジウムは意識しています。

様々な問題がありますが
その対応としてはやはり様々な専門家が連動することが大切だと思います。

福島の復興は「日本の復興」
いつの日か「福の島ニッポン」とよばれるほど福島が日本の先頭を進むことになれたらと。
私たちの活動はあらゆる可能性を生み出していきます。

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先日開催した双葉町開催のシンポジウムの様子はこちらから見ることができます

これからもシンポジウムを各地で開催していきますが
5月11日は月命日で
今回はご縁あるお寺での開催となり、イベント開催前にはこども園訪問も行いました

「悲しみから喜びへ」

わたしたちの大切なテーマです

どうぞ
これからもよろしくおねがいいたします

ありがとうございました

一般社団法人 LOVE FOR NIPPON 代表

CANDLE JUNE

こちらから活動の様子がみれます
お時間あるときにぜひ

https://www.youtube.com/@Candle11th/

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またぜひこちらをご紹介いただきたいです
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5338001

これまでの活動レポートはこちらをご覧下さい
https://lovefornippon.com/report

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月命日に福島のみなさんからメッセージを授かっています。ぜひひとりひとりの想いを読んでみて下さい。
https://fukushima311.jp/

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