report | 2025.3.21 Fri

2024年4月11日月命日福島市の復興住宅にて

ラブフォーニッポンな皆様へ
現地活動報告をさせてください

月命日活動報告が滞ってしまっており時間が経ってしまい申し訳ございません

2024年4月11日の月命日は福島県福島市の復興住宅にて開催としました

毎年4月11日はゆうきくんの誕生日をしよう！と
発災から2年後くらいから決めたことで
ゆうきくんが暮らしている場所でおこなっています

発災当時、仮設住宅に暮らしていたゆうきくんは小学生

彼は4月11日が誕生日で、震災が起きてからは誕生日が楽しくないと言っていました
仮設住宅訪問をしているなかでそんな話を聞いたので
毎年４月の月命日はゆうきくんが暮らしている住宅にとなりました

仮設住宅で仲良くなった方々の多くが
この復興住宅と隣の戸建ての復興住宅にいることから
毎年みなさんとの再会を楽しみにしています

浪江町のみなさんが多く暮らしていますが
その中の食堂をされていた方が人気の餃子を焼いてくれたことから
毎年の恒例となり、お母さんたち総出で餃子パーティを開催してくれています

仮設住宅時代からみなさん仲が良く
新しく引っ越してこられた方も呼んでくれていて
新たに繋がれるきっかけの１日にもなっています

主役であったゆうきくんは
もう大学生となり東京にいて今回はどうしても帰って来れないということでしたが
復興住宅で暮らしているみんなと再会し
喜び合える１日を今年も作ることができました

震災から13年という月日が経っているので
パートナーが亡くなってしまったという方や入院している方などが増えてきました

全体的に言えることですが、復興住宅は各地で高齢化が進んでいて
話を聞いても切ない内容のものが多くありましたが
ステージに出てくれるダンサーたちが小学生であったり
当時はまだ小さな子どもだったのに、今では積極的に手伝ってくれる中学生や高校生がいたり
地元の子ども達がレギュラーメンバーになってきていることが心強かったりします

わたしがどういった想いで
この月命日をおこなっているかではなく
参加しているメンバーそれぞれが
大切にしたい月命日という1日
ができているなと感じています

「それぞれの月命日」

そして再会を喜んだり
あらたな被災地への支援や想いを語る場にもなってきています
これが直接的な支援活動か？といわれると賛否あるかもしれませんが
避難所から仮設住宅、そして復興住宅や個別に引越しをされた方々の今を知り続けることはとても大切で
調査的な形ではなく、こういった賑やかで楽しい雰囲気の中で
どちらが支援側だということもなくおこなえる団体は
他にはいないのではないかと思います

被災直後から格差は生まれています
が支援はなるべく平等に！
というなかでさまざまな軋轢や
積極的に支援を受ける人もいれば遠慮がちの人もいます

さまざまな人間模様があり
仲良くしていたと思っていたら喧嘩別れしてしまっていたり
不安定な精神状態のなかでの新たな人間関係構築は大変なものだと思います

そういったことに対して専門家が
そう言った問題を解決できるのであろうか
と考えるとなかなか実際には難しいのではないかと思います

現地の方々も外部の人に知ってもらいたかったり
愚痴を言いたくなったり色々あると思います

その上で対処法を考えたらやはり
細く長いお付き合いを続けていくことが大切ではないかと考えます

各地にお付き合いが生まれていますが
それらの地域同士を311のタイミングなどでも繋げていくようにしています

現在の被災地のみなさんとも繋ぐことができたらとも思っています

さまざまな経験をさせてもらい
たくさんのお話を聞き続けている
私たちだからこそできる支援が能登でもあると思います

現在支援が減ってきている能登ですが
あらためてこれまでにできた繋がりを大切にしながらも
効果的なアクションを被災体験者の仲間たちと共におこなっていきたいと思います

どうぞこれからもLFNへの
ご支援ご協力をどうぞよろしくおねがいいたします

いつもありがとうございます

一般社団法人　LOVE FOR NIPPON 代表　
CANDLE JUNE