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2024年7月11日 月命日 福島県川内村のれいこさん宅にて
ラブフォーニッポンな皆様へ
現地活動報告をさせてください
福島での月命日活動報告が遅くなってしまっており申し訳ございません
2024年7月11日の月命日は福島県川内村のれいこさん宅にて開催としました
月命日は避難所や仮設住宅そしてその後の復興住宅などをめぐり
東日本大震災被災からの避難生活者のみなさんが現在どういった状況かを知るための活動でもあります
また幼稚園や保育園、こども園などや小学校でも開催しています
当時は放射性物質の影響から外遊びが禁止されている地域が福島では多数あり
子ども達のケアのためにもというところからスタートしたものですが
月命日に子供達に笑顔を届けたいという想いから現在でも続けています
「311学習」という名称で
「東日本大震災の被害」を知らない世代が増えてきている中で
家庭や学校などで教えてくれることのほかに
私たちのような支援団体から伝えられる「311学習」があるだろうということから
小中学校や高校などで開催を続けています
月命日はそれだけではなく
ときには地域のお祭りなど
地域おこしのお手伝い的な月命日開催もおこなっています
福島県はとても大きな県であり
311の被害状況も地域によってことなります
津波被害が酷かった地域
原発事故地域
放射線量が高かった地域
風評被害がある地域
なかなか一言では言い表すことが難しいところです
東京へ電気を供給していた原発の事故であるということもありますが
私たち東京を拠点としている支援団体だからこそ
言えることやできることがある
福島各地をめぐり、それぞれの地域の方々とつながり続けること
そして時間の経過とともに変化していることなども観察するために
福島各地であらゆるアクションに協力していきたいと考えて月命日活動をおこなっています
2024年7月11日の月命日は川内村のれいこさん宅という個人宅での開催としました
れいこさんとの繋がりは郡山の仮設住宅時代からとなりますが
「川内村に一人で帰るのが寂しいし怖いんだ!」とおっしゃっていたことから
「また顔見にいきますね!」から始まり
れいこさんから
「たくさんの畑や田んぼどうしよう!」という相談から
「じゃあひまわりをみんなで植えよう!」となり
毎年ひまわり畑を作るアクションをおこなっています
コロナ禍ではなかなかみんなで集まることも難しかったのですが
今年は久しぶりにひまわりを植えるタイミングで集まろうとなりました
そしてこの日はネパールの友人ボビンも一緒にきてくれました
彼との付き合いは古く、フジロックに出演するタイミングで
新潟中越地震支援に参加してくれたことが始まりでした
もちろん東日本大震災でもさまざまな協力をしてくれましたし
ネパール地震の際も現地の状況を教えてくれたり繋いでくれたりしました
久しぶりに日本にきてくれたのですが
「ぜひ福島や能登にも行ってみたい」と言ってくれました
月命日レギュラーメンバーの
山岡トモタケさんもきてくれて
二人ともキャンドルが灯る中で歌ってくれました
この日はみんなで野菜を収穫して
いっしょに料理を作り、楽しく食べる
月命日のテーマ「たのしいね うれしいね おいしいね ありがとう!」
そのままの内容を集まった仲間たちでおこないました
メディアが取材に来るわけでもなく
山の中のれいこさん宅で昼間から夜まで
とってもにぎやかな1日をみんなで過ごしました
れいこさんは
「みんなが来てくれて、いっしょに野菜をとってご飯を食べるのが本当に嬉しい!」と言ってくれます
能登支援をおこなっていますが
311から13年が経過した今でも
「支援は平等に!」と世間では言います
現地で物資を直接渡していくと色々と見えてくることがあります
一人一つといっても
「お父さんの分もください」
「子どもの分もください」
きちんとルールを守る人も、そうでない人も、それをまた冷静に見ている人も
注意する人もいます
なかなか平等はむずかしいものです
それでも何度か交流していくと
誰がどんなタイプか、仲が良い悪い、派閥がどんなだ
いろんなものが見えてきます
私たちは細く長く活動を継続していくので
いろんな人たちと仲良くできるように努力します
平等に物資を渡すことも支援することもむずかしいのですが
努力しています
多くの方々が平等に支援するために、特定の町に寄付ではなく県に支援をとしますが
そこからひとりひとりの住民へ平等分配とはいかないのです
平等はなかなか難しいですが
つながり続けることでできる平等があります
最初は「あの人ばっかりずるい」となってもその人とつながり続けていれば
その人のまわりへの支援やその人の地域への支援が継続してできたりします
「自立を促すために支援は長くおこなわない」
そんなこともいわれますが
一方で心の病というものは一般化してきました
支援がなくなってから
心の病を認定される被災者が多くいます
「支援」という形ではなく
人のつながり「ご縁」としての交流が続いていたら孤独にはならないのではないか
そう考えると、やはり
「支援」という名目で発災当初は現地活動をスタートしますが
活動の中で徐々に個人と個人の出会い「ご縁」と考え
それぞれが仲良くなっていけるような形を作っていきたいと思っています
13年が経過した今でも
こうしてれいこさんのお宅に「初めまして」の仲間も連れて行って仲良く過ごすことができるのは
当時の表現でいう「支援者」と「被災者」同士が
支援する側受ける側という関係ではなくて
「おたがいさま」だからね、といって仲良くなっていく
そういった思いがあるからだと思います
災害発生地域の被災状況はそれぞれ違っても
ともに想いを分かち合える被災体験者のみなさん
支援したいという人たちと被災された方々を繋いでいく
私たちの活動はとても小さなアクションです
少しずつ一人一人がつながっていくことが大切で
その自発性を促すことが一番大切で
わたしたちの活動母体は小さいものでいいのだと思っています
ただ災害が多発する現在は
もっと多くの「支援したい人」とさまざまな支援の形が必要となります
活動資金がなければ活動できなくなりますし
現地に行ったとしても物資や材料がなければ炊き出しや物資提供はできません
れいこさんも「能登での炊き出しで使ってくれ!」とたくさんの野菜を提供してくれました
かつての被災体験者が支援者となって現在の被災地域へ具体的な想いを送ってくれる
もっともっとそういった支援者と現地を結ぶ場所や時間を作っていきたいと
あらためて思いました
「はじめの一歩」とたくさんのつながりの発展をつくっていかなければいけないとも感じています
とくに現在また大変なことになっている能登に繋いでいかなければと
どうぞこれからも月命日アクションや能登活動をよろしくおねがいいたします
いつもありがとうございます
一般社団法人 LOVE FOR NIPPON 代表
CANDLE JUNE
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