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2024/7/13(土) SOTEシンポジウム東京会場開催報告

ラブフォーニッポンなみなさまへ
活動報告をさせてください

私たちは311からの教訓を活かしていくために震災から10年の節目より
シンポジウム開催を続けています

被災地支援をしていると様々な「どうしてこんなことになるのだろう?」

「もっと横の連携ができていたら?」

「みんなの支援の気持ちがダイレクトに現地にいくためには?」

「そもそも経験が防災に活かされていたら」

そんな気持ちになってしまいます

現在の能登活動でも
たくさんの残念な出来事に向き合うことになります

被災した地域のみなさんの多くは初めての被災体験で

「こんなことになるなんて!!」

「国とか行政はもっとなんとかしてくれないのか?」

初めて向き合う数々の困難があります

そして様々な支援の気持ちや物質的なものが現地に届いていても
平等性やさまざまなルールによって
今必要な人に行き届かないという悔しい出来事にも。。。

私は20年被災地支援に携わっていることになりますが
災害はこれからも各地で起こり続けることを
すべての国民がわかっていながらも
一つ一つの被災地での出来事の
よかったことわるかったことを学び
それをこれからの街づくりに活かしていこうというアクションまでに至ることがありません

いくつかの例を挙げればそんなことはないとも言えなくないですが
それでも1月1日から現在の能登をみてもらえたら
けして学びは活かされていないと断言できます

私たちは現地活動を行いながらも、経験からの学びを
これからの街づくりに活かしていけるシンポジウムをと1年間で7から8回開催しています

7月におこなった東京開催ではLINEヤフー株式会社の鈴木さんが基調講演をおこなってくれました
311以降様々な新たな取り組みを続けるこの会社は
あらたな防災ネットワーク作りを続けています

シンポジウムメンバーとしては欠かせないところですが
この日もさまざまな立場、省庁、行政、企業、大学生などが集い話し合いをもちました

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『SOTE SYMPOSIUM 東京会場』
ーーー東京会場概要――――――――――――――――――
◆日程 :2024年7月13日(土)14:00-19:30
(交流会:17:00 – 19:30)
◆会場 :L stay&grow 南砂町
◆住所 :〒136-0076 東京都江東区南砂7丁目10−14
◆テーマ:災害支援から始まる防災ネットワークづくり
◆趣旨 :災害支援を通じてあらゆる業界が関わりを持ち、環境設定づくりを目指します
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――――プログラム――――
13:45 受付開始
13:55 会場オープン
14:00 スタート/ 一般社団法人LOVE FOR NIPPON 代表 CANDLE JUNE
テーマ:「LOVE FOR NIPPONについて」
14:15 基調講演 LINEヤフー株式会社 鈴木 哲也様
テーマ:「能登半島支援の復興で地域に継続してできること」
14:35 トークセッション
15:25 休憩
15:35 能登関連/LOVE FOR NOTOについて
16:45 フォトセッション
16:50 交流会会場へ移動
19:30 終了
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昔は「おたがいさま」という生き方で
コミュニティがしっかりあり
民間レベルで助け合いが災害時にはあったと思います

海外から「ボランティア」や
CSRやCSV、SDGsと様々な形がやってきて
ある意味では義務的なものとなりつつある現在ですが
昔からの「おたがいさま」というあり方があるが故か
「売名行為」という言葉や平等でなければならないとか
支援者が現地で被災者になってしまい迷惑をかけるくらいならいくべきではないなど
考え方や評価もむずかしい時代なのではないかと感じています

良くも悪くも強いリーダーが即決できる昭和時代
有事の際の判断とアクションが早くできた時かもしれませんが
令和となるとルールを重んじ、平等をということで、
強烈なリーダーもいなくて動きが鈍いという感じもします

災害時の現場ではある程度既存のルールは無視して
現場での最優先をとすることで救える命や支援が進むことがあります

被災地支援ではそういった臨機応変であらゆるものに思いやりをもちアクションしていますが

シンポジウムでは平時の時から「じゃあどうするのか?」をさまざまな業種が集まり
問題点を挙げて、具体的にどうしたらいいのかを話し合い
できることから実行する、もしくは実行できずとも連携ができるような繋がりを作っておく

そんな目的でおこなっているので
話し合う時間もその後の交流会や飲み会など
とにかく個人と個人がつながる時間を大切にしています

13年が経過した東日本大震災です

現在も私たちは福島で活動を続けていますが
津波被害地域や原発事故地域はまだまだこれからがはじまりという感じです

発災当時にはなかった災害である
「風評被害」や「風化」という問題もあります

これらの問題は被災地地域以外の方々がもたらすものでもあります

今年発災した能登のみなさんも
「まさかうちがこんなことになるなんて」と言います

災害支援に参加することも大切ですが
その経験から「じゃあどうすることが正解か!」をだすことが
すべての地域の防災レベル向上と有事の際のネットワーク形成につながり
最小限の被災や速度の早い復興となるのだと思います

現地活動もシンポジウムも
様々な方が参加してくれていますが
一人の例を挙げさせてください

3月11日に福島県jヴィレッジにて毎年イベントを開催していますが
そこに参加してくれているボランティアの一人で東京電力に勤めています

彼は原発事故後から足繁く福島に通い
さまざまな活動に参加しています

私たちの活動にも参加してくれていて
今では能登活動にもかかせない一人となってくれています

シンポジウムには企業代表の方々も参加いただいていますが
役職関係なく異業種が揃うことを大切にしています

東京電力で働く彼は
有給などを行使して被災地支援に力を入れてくれていて
私以上に福島各地の美味しいお店やお土産を知っています

そして能登活動での交流会では
どうしてこういった活動をしているか
ということを話す機会があったのですが

「同じ会社のたくさんの仲間たちが原発事故の最前線に向かった」

「多くの人に謝罪しなければならない
だからなるべく福島通い続けているんです」

「できることは少なかったけど311のイベントのお手伝いさせてもらってからは
自分にもできることがある!と思ってこうして能登に来ているんです」

とこの話を涙を流しながらしてくれていました

彼と出会ってから気づいたのですが
言葉のはしばしに「すいません!」という言葉がたくさん入っていました

わたしはそれをやめてくれと言いました

きっといつのまにか癖になっていたのだと
本人も気づいていないことでした

東京電力への責任追及は大切ですが
そこで働く一人の男の311からの学びは今の私たちの活動に欠かせないものとなっています

シンポジウム開催は福島各地でおこなっています
特に原発事故が発生した双葉町では年に2回開催するなどしています
東京開催も2回としており
すこしでも多くの方々がネットワークに参加してもらい
あらためて現在の福島や能登
そして311からの学びをともにすることができたらとしています

次回は11月23日となりますが
ご参加できる方は返信おねがいいたします

招待制としています

どうぞよろしくおねがいいたします

能登活動も11/1,2,3と能登町にてイベントを開催いたします
ご参加できる方はぜひおねがいいたします

これからも支援活動そしてシンポジウムなど
みなさまのお力を貸していただけましたら幸いです

ありがとうございました

一般社団法人 LOVE FOR NIPPON 代表 
CANDLE JUNE

こちらから私たちの活動の様子がみれます
お時間あるときにぜひ
https://www.youtube.com/@Candle11th

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またぜひこちらをご紹介いただきたいです
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5338001

これまでの活動レポートはこちらをご覧下さい
https://lovefornippon.com/report

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月命日に福島のみなさんからメッセージを授かっています。ぜひひとりひとりの想いを読んでみて下さい。
https://fukushima311.jp/
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