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2024年8月11日月命日 THE DAHLIAにて
ラブフォーニッポンな皆様へ
現地活動報告をさせてください
福島での月命日活動報告が遅くなってしまっており申し訳ございません
2024年8月11日の月命日は福島県塙町の「THE DAHLIA」での開催となりました
こちらとのご縁は能登地震でした
毎年3月11日に福島で開催している
SOTE311のさまざまなコンテンツの中に
フェイスブックのいいね!の数だけ花を被災地にというアクションがあり
使用する花自体も福島の生産者さんたちにお願いをしていましたが
今年はその想いを能登にも届けようということになり、
能登へ応援メッセージと共に花を届けることになりました
その際に提供する花は
いろいろな切り花よりも
根を張って、いつかたくさんの花を咲かす桜のほうがいいだろう!ということになり
福島の花の生産者さんにお願いをとなりました
「THE DAHLIA」を運営している遠藤さんは311きっかけから塙町に移住をし
さまざまな花の栽培をされていました
この能登への桜の木の提供も快く引き受けてくださり
さっそく自らが桜の木をもって能登に来てくれるほどで
とても熱い想いを持っておられました
わたしたちは月命日を福島県各地で開催していますが
一度だけの訪問ではなく
ご縁が生まれたらまた訪れるという形をとっているので
13年が経っても、福島県すべての市町村を訪問できているわけではないのですが
それでもいずれは福島県すべての市町村を巡って開催しました。と願っています
これまで塙町はまだ訪問していなかったので
このダリア園が毎年スタートするタイミングで月命日開催しましょう!ということになりました
The DAHLIA
https://www.thedahlia.farm/
遠藤さんは「ダリアを抱きしめて」をテーマに
両腕いっぱいに収穫していいという他の栽培園にはない豪快なサービスで話題となっています
またそのダリア自体は
ほかの農園でダリア収穫が終わった後
使われなくなった球根をもらってきて再利用しているとのことでした
130種20万本のダリアができるというこの場所は
過疎が進んでいる地域であり
新たなコンテンツとして人気となっています
8/11はとても暑く
まだまだ満開というわけではないダリア園のなかでメンバーたちもリラックスして準備し
各地から集まるメンバーとの再会を喜び合いました
はじめての場所でしたが
夏休みということもあり子ども連れも多く
子どもたち同士も仲良く遊んだりしていました
最近、福島県の白河支部長となってくれた樋口くんは
白河市の生まれ育ちで
今回はご両親や彼女も呼んでくれていました
小学生で311体験をした樋口くんは
大学時代に内定をもらっていた企業に就職をせずに日本茶の事業をはじめました
お父さんが大病を患った時に医者から「緑茶を毎日飲んだほうがいい」
というアドバイスを受けて、毎日飲んでいたら良くなったというエピソードと
インターンで白河だるまの生産会社で働いた経験から
「起業するなら昔からある日本の良いものを扱ってみたい」そんな考えに至ったそうです
そして在学中に私たちがおこなっているシンポジウムに参加していたのですが
さまざまな企業代表や行政や省庁の方々との接点や
同じ世代の大学生たちから触発されたのか
いつか自分も起業しよう!と思うのであれば今でもいいのではないかとなり
だるまや日本茶や昔からあるものだけど
あらためて若い自分たちの世代がそれに向き合ってみたら
どんな商品がいいだろうかと
お茶の事業を始めることになりました
シンポジウムに参加してくれていた大学生が在学中からそんなことになり
気がつけば「シンポジウムや月命日でもお茶をだしてもいいですか!」となったので
とてもうれしく、福島での支部長もおねがいすることになりました
能登の震災でも早速
一週間現地活動にきてくれ
能登豪雨のあとも同じように能登にきてくれて
たくさんの方々にお茶を提供してくれました
そんな樋口くんが
自分の暮らしている近くの地域での月命日に家族や彼女を連れてきてくれたことは
私はじめ昔からのLFNメンバーはとても喜びました
支援する側される側ではなく
地震や津波、原発事故が繋いでくれたご縁を大切にしたい
そしてそれらの経験も薄れていき
経験したことがない世代が増えていきますが
今の若い世代があらためて311に何が起きて
その後どういった選択をこの国はしてきたのか
それをきちんとおこなわなかったから
今の能登支援が進んでいないのではないかとも感じています
彼のように小さい時に被災した福島の若い世代の多くは
「人の役に立つ仕事につきたい」と夢を描いていました
ですがその多くは
自衛隊や消防、警察やお医者さん。。。
どれもが正解だと思いますが
被災地支援団体は発災直後から復興支援まで
長い期間、現地の方々と繋がりを持ち、さまざまな経験を積んでいます
支援団体がしっかりとした雇用体制になり
休暇もしっかりとれて
給料もしっかりある
社会活動を誇りに思い
自分だけではなく家族も充分に養っていける
そうならなければいけないと考えます
阪神淡路大震災から数えても
ずいぶんな時間が経過しましたが
今の能登でできている仮設住宅は20年前のものと変わらず
とても簡素なもので
「集会所」も設置されていない状況です
本当にこのままでいいのだろうか
もっともっとこれまでの経験をこれからの災害支援や防災に活かしていかなければ
そしてそれがボランティアではなく
仕事になっていかなければと思いました
福島メンバーのなかにずっと家族で参加してくれている仲間がいます
高校を卒業したお兄ちゃんは
「自衛隊にはいりました!」とこの日報告をもらいました
どんな気持ちでとか色々は聞きませんでしたが
とってもうれしくて自慢したい気持ちと
その反面、戦車に乗ったり機関銃をうてるようになったり、
これから自衛隊で学んでいくことの中に
彼が幼少の時からずっと参加していたこの月命日での
さまざまな出来事やいろんな人たちの想いが
どんな影響をおよぼすのだろうか
複雑な気持ちになりました
大変な状況下になった時に
立ちあがる大人がいます
311があったからこそ福島に移住した人
311があったからこそ福島に通う人
大変な状況のなか
子どもたちが今日1日笑顔で暮らせるためには!と必死に子育てしてきた福島の大人たち
「おたがいさま」
そういって助け合えばいい
いつもそう伝えていますが
本当にそれだけでいいのだろうか
この唯一無二の経験
「震災、津波、原発事故、風評被害」
この経験をもっとこれからの未来へ活かすべきではないだろうか
福島で頑張ってきた
いろんな大人たちの背中をみてきた子供たちが
もっとも得意なことはなんなのだろうか
今の大人たちがこれからの未来につなげていく道はどんなだろうか
能登での活動でもこの葛藤に苦しめられます
そしてもっとかつての災害からの学びを本気でやっておくべきだったと反省し
謝る時も増えています
私たちの活動はちいさなアクションです
それでも後悔はしたくなく、できることならば
もっともっと多くの大人たちが今の能登に繋がり
現在も大変な原発周辺地域にも足を運び
311からの学びを現在の社会やこれからの未来に反映することの重要性を語り合ってもらいたいです
どうぞこれからも月命日アクションや能登活動をよろしくおねがいいたします
いつもありがとうございます
一般社団法人 LOVE FOR NIPPON 代表
CANDLE JUNE
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月命日に福島のみなさんからメッセージを授かっています。ぜひひとりひとりの想いを読んでみて下さい。
https://fukushima311.jp/
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