report |

2025年11月1日 LOVE FOR NOTO 内浦運動公園にて

ラブフォーニッポンなみなさまへ
活動報告をさせてください

昨年発災した能登地震及び能登豪雨への支援活動を続けています

昨年から6月には東京代々木公園でLOVE FOR NOTO という支援イベントを開催しており
11月には能登でも開催としています

https://songoftheearth.info/

今回11月1日に能登で開催してきましたが
開催させてもらった場所は内浦運動公園という津波被害を受けた公園です

ここはまだ津波被害のまま残っている場所でしたが
多くの人に見てもらいたい場所だったし、
色んな意味でポテンシャルが高いところだと思ったので
支援団体にも協力してもらい、がれきや土砂撤去や
清掃作業を二ヶ月間かけておこなっていきました

支援団体それぞれの繋がりから住民のみなさんやボランティア学生なども参加してくれて
沢山の人の力で本番を迎えるまでに至りました

地元の人にも話を聞いたりしましたが
いずれ解体されていく場所。
資材置き場になる場所、みんなの思い出の場所。
運動できた場所、大会があり、勝負を決した場所。
散歩コース。。そんな場所でした

都会に暮らす私にとって、大自然がいっぱいの能登で
震災後に運動不足。子ども達が遊ぶ場所がない。。
という声を聞いた時、?と思いました

かつてはみんな海に入って
牡蠣やウニや鮑をとっていたと大人は言うけど、今はルールが厳しいからそれができない

溢れる自然の中で遊べるかと言ったらそうでもなかったり、
見渡してみたら公園は少なく、大丈夫なところがあっても遠かったりする

いろんな活用がされていたこの運動公園をすこしでも利用することができたら。
この会場にしたことの意味のひとつでした

今回のイベントでは能登で知り合ったみなさんに沢山出店してもらいました

また新潟三条凧協会のみなさんは福島同様たくさんのメンバーでやってきてくれて
能登高校生徒が書いてくれた凧をあげてくれたり
FC21を主宰するBANG LEEくんもバスケットコンテンツをしてくれました

代々木公園同様にピックルボール体験をしたり
支援団体メンバーもブースを出してくれました

大和ハウスさんは協賛をしてくれて、
当日ブースでは発災からのアクションなどを展示するだけでなく
子ども達が楽しめるブースを展開してくれました

KEENさん・CHROMEさんはフェスと同じような素敵なショップを展開してくださり
千葉のT.T.C株式会社さんは事前の作業から参加してくださいました

被災地でのラーメン炊き出しをもっとも行なってくれている秀ちゃんラーメンも福岡から来てくれて
イベントの電源はJackeryさんのポータブルバッテリーですべて賄わせてもらえました

色んな地域から様々な業種の人たちが
このイベントを作り上げてくれました

今回新たにサッカーをスタートしました
FC11という一人で参加するというものです

能登支援のなかで少子化や人口減少というこれからの日本各地で発生する問題と直面しました

人気スポーツのサッカーも人数がそろわないとできないという現実があり
であれば一人で参加するFC21バスケットの種目があるのですが
それのサッカーバージョンをスタートしようということになり
今回のイベントで初めての大会を開催しました

色んなコンテンツを入れた理由は
これからの能登支援のためです
新たなアクションが始まりそれらが広がりを見せていけば
また来年ここで集まろう
FC11の全国大会をしよう!となれたらと。。。

震災から2年もしたら、支援の引き算が始まっていきます

支援側の理由としては、他で災害が発生した。
活動内容のニーズが減った。
または予算がないと言う理由。

現地からはというか世間からは
「自立を促すために支援を減らしていけ。」となります

支援団体はお金をもらわずにあらゆる作業をおこなっています

今の能登には予算がしっかりついた県外からの様々な作業員が増えてきています

311後、そんな作業員の一部の素行の悪さから、
女子高校生たちを守るなんて運動もあったことを思い出します

わたしも見た目は同じですが、
いわゆるがらの悪い人たちがコンビニで女の子にちょっかいを出すとかで
地元の悪そうなメンバーが自警団を作っていたなんて話も聞きました

発災当時から現地に入る支援団体にはあらゆる業種が繋がっています

その団体たちにしっかりとした予算をつけて
そのまま修繕や新規事業のスタートまでさせたほうがいいのではないか

ボランティアや寄付で活動する団体が
あまりにも多くのことを発災から続けていて
それを支えている多くはかつての災害経験者

もし支援団体やボランティアが誰一人能登入りしていなかったら、どうなっていたのだろう?
そんなことも考えてみたりします

そうなったら自衛隊は
もっと長く活動を続けてくれるのだろうか?
専門家たちは震災後の豪雨でもっとひどい災害が発生するからと
声高に言って国や県とその対処をもっとしてくれていただろうかとか。。

発災から2年が経とうとしています
心のケアをしていかなければ、被災した人そうでない人とで復興格差が生まれていきます

支援の引き算、メディアの引き算
予算の引き算が起きていった先に
自分たちでなんとかしなければいけない時に
同じ住民同士なのに、感情の差が生まれ、やっぱりここでは暮らしていけないとなったり
孤独死が発生してしまったりします

能登町宇出津の港の被災を、小木の港を、
白丸の津波やその後の火事、
松波の被災やその先の珠洲の被災の酷さを多くの人に見てもらいたい

でも公費解体が進む中で、
目に映る中に悲惨な状況は入らなくなってきています

港の下に海水が入り込み、侵食している現在進行形の災害だと伝えなければならない

この花がたくさん咲いている野原は
かつて住宅地であり、津波ですべて崩壊して
その後火事もあったんだ。と伝えなければならない

それを伝えられるのは住民か初期活動をしていた支援団体です

内浦運動公園は津波の被害そのままが残っている場所
だからここでイベントをやろうと決めました

誰かのせいにしたり
誰かがやってくれるだろうではなく、みんなでやろう
そしていくらがんばったとしても
津波の被害がどれだけ大変かを県外から来た人に見てもらおう

大変な天気や各地でイベントも重なる中であっても
多数の方々が来てくれていたと思います

政府も代わり
「日本ファースト」とか、
「日本人ファースト」と言われていますが、
外国人受け入れや、海外への支援とかではなく
改めて「被災地ファースト」にしてもらいたいと願っています

現地には多くの若者がボランティアに来ていて
新しいアイディアやアクションを始めようとしています

支援団体だって他で水害が起きたら行かなければならないけど
予算がしっかりあれば、能登ベースを機能させつつも
新たな被災地で活動ができます
そこでも予算があれば、あらたな現地チームができます

イベントの次の日にシンポジウムを開催したら
福島の仲間たちが沢山来てくれました

「これまで沢山支援してもらっていたのに、能登の大変さも知っていたのに、今まで来れなくてごめんなさい」
そう言って涙しながら発言する人がいました

新潟中越地震から20年
ずっと各地の被災地を見てきたけど
原発事故は簡単には終わらない

誰もが知っているはずだけど、もう忘れている人がいます

東北3県の津波被害地域の人たちは
海外に流れる大金のニュースを見た時にどう思うのだろうか?

能登は自分たちでなんとかできる人たちが多く
地域ごとに祭りがしっかりあり
コミニュティもしっかりしている

沢山の人がいなくなってしまったとしても
それでもなんとかできるかもしれない

でもそうではない地域で災害が起きた時
またそれが多数の地域で同時に起きた時に、
この国はいったいどうするんだろうか?

20年被災地に通っていて必ず同じ言葉を聞いています

「まさかわたしが被災者になるなんて。」

もう次は来てほしくはないが、といつも言いながら
新たな被災地へ向かっている現在地点

当事者以外は忘れていく原発事故や風評被害
津波被害や震災や豪雨被害

私は忘れません

支援団体のみんなもきっと同じです

阪神淡路大震災から30年。
被災体験者、その身内や支援者たちの総数はそろそろ日本人口の半数を上回るのではないか?
ちゃんとデータみてないし、データにもなってないと思うけど。。。。

復旧のためではなく
悲しみの経験をすべて活かした
新たな町作りのための被災地ファースト

災害経験がない人たちのこれからのリアルな保険としても
能登で起きたこと、現在進行形の被災や問題をなかったことにせず、
みなで知り、そして話し合い、
「能登モデル」と言われるような
新たな取り組みが支援活動の中でスタートできたら

そんな想いもあってこのイベントを開催しました

被災したままの公園だけど、
芝生をきれいにしてグランドゴルフをしている高齢者のみなさんがいます

そこまでの導線もぐちゃぐちゃでしたが
イベントを開催するまでの2ヶ月間
たくさんの支援団体が手伝ってくれていて
イベントのためではなく、
グランドゴルフのみなさんのために奥の方までも綺麗にしよう!と頑張ってくれた仲間がいました

この場所のために、誰かのために、そしてこれからのために。
いろんな大義名分で、それぞれが頑張ってくれていました

イベント当日も福島や新潟から仲間が来てくれたり
能登のみんなも手伝ってくれたり出店してくれました

本当に大変な人もいるけど、そうでもない人たちもいる
でもそれぞれが想いやって「おたがいさまだからさ」と助け合える世界

どの天気予報をみても圧倒的に天気が悪くなるはずだった1日を
そんなみんなが好天にしてくれました

みんなの願いが届いたのだと思います

本当にありがとうございました

今回のイベントからスタートしたFC11サッカーは
これから各地で開催していきたいです

是非みなさんのまわりでもやってみたいという可能性があったり、
協賛や協力したいと言う方がいらしたらお願いいたします

能登支援を継続していくことで
これからの日本の未来がつくっていける

そんなふうに感じています

また12/1は輪島市の町野で月命日イベントを開催いたします
参加できる方はぜひおねがいします

11/11は福島での月命日です

長い報告となってしまいましたが最後まで読んでくださり
ありがとうございました

一般社団法人 LOVE FOR NIPPON 代表 
CANDLE JUNE

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

これまでの活動レポートはこちらをご覧下さい
https://lovefornippon.com/report

ラブフォーニッポンFB
https://www.facebook.com/LFN311

活動へのネット基金ご寄付はこちらからおねがいします
またぜひこちらをご紹介いただきたいです
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5338001

ホームページ内の寄付ページと振込先です
https://lovefornippon.com/donation

三菱UFJ銀行
一般社団法人LOVE FOR NIPPON(イッパンシャダンホウジンラブフォーニッポン)
代々木上原支店(普通)0052628

月命日に福島のみなさんからメッセージを授かっています。ぜひひとりひとりの想いを読んでみて下さい。
https://fukushima311.jp/
———————————————————————————