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2025年6月1日 ONE NOTO 能登町 小木地域交流センターにて

ラブフォーニッポンな皆様へ
現地活動報告をさせてください

福島月命日活動や能登活動
その他の活動の報告が遅くなってしまい申し訳ありません

2025年6月1日は能登活動ONE NOTOと称している毎月1日に開催している月命日活動をおこなってきました

場所は能登町小木です

こちらは発災当初から炊き出しなどをさせてもらっていた地域で
今回は福島いわきからじゃんがら遊劇隊が来てくださったり
6人組ボーカルグループFYURA (エフユラ)やスペースボールマグによるバスケットワークショップ
福井からはシルクスクリーンでいろいろプリントしてくれるワークショップや
ヒュッテさんによる写真館など盛りだくさんなメンバーでの開催となりました

体育館の中ではバスケットや写真館やワークショップ
外では端材を使ったオブジェ作りワークショップに子供たちがたくさん集まり
夜に灯すキャンドルナイトのためにみなさんそれぞれの想いを書いてくれていたりと
発災直後からの顔見知りや
小木地区以外からも遊びに来てくれる人で賑やかな時間となりました

私がつくる炊き出しご飯もおかずいっぱいで提供し、
様々な方々から頂いている物資は現在はおたのしみ抽選会という時間でくじ引き賞品として
みなさんが大変盛り上がる時間に役立たせてもらっています

それらの提供もアーティストはじめみなさんが一緒になって手伝ってくれて
そこから避難されている皆さんとの交流が始まります

また
炊き出し当時からおこなっていることですが
提供したメンバーもみなさんといっしょのテーブルで一緒のご飯を食べながら
いろいろお話しを聞かせてもらいます

 

エフユラのメンバーは炊き出しのお手伝いをしてくれたあとには
みなさんと一緒にご飯をたべていろんな話をしていましたが
そのあとは子供達とたくさん遊んでくれていました

メンバーの一人は東日本大震災の時に仙台にいて
いろいろ大変だった中でも支援に来てくれた方々がたくさん遊んでくれたことを
ずっと覚えていたということで
今回自分が支援側になれたことがとてもうれしかったと言っていました

福島じゃんがら遊劇隊のみなさんは
前回珠洲市の仮設住宅に来てくださいましたが
今回は能登町ということにさせてもらっていたのですが
珠洲市の仮設住宅のみなさんがわざわざ会いに能登町までやってきてくださいました

イベントの最後にはみんなでじゃんがらを踊るという形で終わりましたが
能登町の人も支援者たちも珠洲のみなさんも一緒になって一つの輪を作ることができました


月命日の前日には各地のご縁あるみなさんとの交流会を開いていますが
月命日当日の夜もお疲れ様会があります
急いでベースに戻りごはんの準備をしなければ!とおこなっていたら
かつて避難所でお世話になった方が手伝いに来てくれました

能登の方々はしたがりが多い

いろいろやってもらうよりもやりたい人が多いと言われています

この手伝いにきてくれたみねさんは避難所時代の支援活動を率先して手伝ってくれていた方です
「なかなか顔出せずにすいません!」といって手伝ってくれました

エフユラのメンバーには
会場で歌ってもらいましたが
このお疲れ様会でも歌ってもらいました

月命日イベントに来れなかった人もいるし、なによりも支援者側の交流がとても大切なこともでもあり
みんなで一緒にご飯を食べそして歌に感動する
そうしているうちに
それぞれがそれぞれと仲良く話すようになり
各地から来てくれる被災者のみなさんとも繋がっていきます

小木のみなさんもとっても喜んでくれていましたが
小木のリーダーのみーくんの友人が海の事故で亡くなってしまったという夜でもありました
当初
みーくんや仲間たちはお疲れ様会には顔出せないと言っていたのですが
亡くなられた友人に会いに行っていたようでした

その中で、ただ悲しんでいてもいけないからやっぱりみんなで飲みに行こう!といって
来てくれたそうです

6/1が大切な友人を亡くしてしまった日になってしまったけど

じゃんがら遊劇隊のリーダー鈴木さんと
「来年の6/1もまた小木に来ましょう!」と友人の追悼の日を約束をしました

じゃんがらメンバーといえば
前回訪問した珠洲からもみなさんが来てもらったので
やっぱり明日は珠洲の仮設にもいきましょう!とじゃんがらチームとなりました
そこに
エフユラメンバーも一緒に行くことになりました

仮設住宅にはお昼頃に到着しましたが
皆さんいろいろ用事で家にいる人があまりいませんでしたが
代表のけいじさんがここの仮設の中を見てもらえるように手配してくれて
みんなで仮設住宅の中身を拝見しました

家族で暮らすにはとても小さな住居で隣の音や外の音もよく聞こえる環境でした

拝見させてもらった方が珠洲の民謡保存協会の代表の方で
一節歌ってくださったので
エフユラのメンバーも歌のお返しをしてくれました

けいじさんは勿体無いから!といっていろいろ住民の皆さんを呼びに行ったところ
結構な数のみなさんが集まってくださり
歌を楽しんでくれました

じゃんがら遊劇隊もそれならば!とじゃんがらを行ってくださり
みんなで踊って最後はひとつになるという
とっても素敵な珠洲訪問となりました

いろんな人が支援にきてくれています
それぞれが能登のみなさんと個人的に繋がってくれたりしていることで
お中元を送り合っていたり
個別で遊びに来ていたり
そんな話も聞くようになってきました

私たちも能登のメンバーがフジロックのスタッフとして手伝いに来てくれるようになったり
能登のおいしいものを販売してもらうようにもなってきました

普段の生活で「絆」という言葉はあまり使うことはありませんが
発災から1年半
少しずつですが
能登に友人ができてきています

支援の形は変わっていきますが
支援という言葉で表現しないアクションも増えてきています

発災当時からのアクションだったから繋がれたこともあると思いますが
今だからこそのできることがあるとも感じています

活動費用がきびしくなってきているので
たくさんいろいろできるわけではありませんが
私たちは小さなアクションを続けていきます

私たちにしかできないことがあり
私たちにはできないこともわかっています

ですが
こうして活動を続けていくと
今までできなかったこともできるようになります

経験からできるようになることや
支援の輪が増えたからできること

できないことの方が多くて
悔しい気持ちでいっぱいになったりもしますが
それでも現地で向き合っている人たちにはその気持ちも伝えることができるし
出会ってきた人たちの困っていることのひとつやふたつは
みんなでなんとかすることもできます

「あらゆる支援が必要です」

あらためて能登で感じています

発災当時は危険だったり混雑混乱を危惧しなければいけなかったけど
緊急支援の次のタイミングこそ
あらゆる業種の人が関わるときです

東京から飛行機が便利で安くて早いです

能登には美味しいものがたくさんあり
お祭りが毎日のように各地でおこなわれています
宿泊する場所もいろいろあります

この夏の間にぜひあらためて能登行きを考えてみませんか

どうぞ
よろしくおねがいいたします

また
今回訪問した能登町小木のみなさんが盆踊りを復活させようと奮起しています
8/15わたしたちはお手伝いにいきます

行ってみたい!という方は返信ください

どうぞ
これからもよろしくおねがいいたします

ありがとうございました

一般社団法人 LOVE FOR NIPPON 代表
CANDLE JUNE