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7月の月命日を福島浪江町のみなさんとともに

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7月の月命日
大きな台風が東京にやってきました
11日その後を追うように福島に向かい、浪江町のみなさんが暮らす仮設住宅に到着しました
大道芸やビンゴゲーム、マッサージやネイルサービス、バーベキューそしてキャンドルナイトと音楽ライブ
浪江町のこちらのみなさんは震災直後、放射能が多く飛散していた場所に避難し
その後も避難先を転々としてきましたが,ここの仮設にみなさん落ち着きました
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駐車場で
男の子が乗るストライダーには
二年前に書いた自分のサインがかすれながらもまだ残っています
タイヤはつるつるになり、当時はまだ小さかった男の子も随分大きくなりました
いつも司会進行をしてくれる男の子も4年生
とってもチャーミングな女の子も4年生
子供たちはみんなここですくすく成長しています
この日は台風上陸予定だったので学校が休みになってくれたおかげで
たくさんの子供たちが集ってくれました
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お父さんお母さん達もそれぞれに食べ物を持ち寄り
自治会のみなさんは生ビールサーバーを用意してくれて
お昼からずうっとみんなで楽しい一日を過ごしました
6月の月命日に訪問した幼稚園のみなさんも来てくれたり
お米作りメンバーも郡山から来てくれて様々な地域みなさんが交流を持ち
楽しい笑い声が一杯となっていました
マッサージやネイルのサービスでもラブフォーニッポンメンバーと仲良くなっており
それぞれと盛り上がり、また再会の約束もしていました
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いつもはなかなか顔を出さないお父さんたちも
この日はたくさん集り
それぞれにベンチを持ち寄り各所で飲み会もはじまりました
飲みはしませんがそこでお父さん達のお話をたくさん聞かせてもらいました
補償問題や帰町時期、放射能の事や
避難生活を続けるこの町のことなど
お母さん達とはまたちょっと違う想いをたくさんいただきました
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東京からや塩竈から来てくれた仲間たちも
仮設のみんなも
本当に台風が去ってくれてみんなで楽しい一日を過ごせた事を喜びあいました
この仮設のみなさんは
自分たちが帰るときに
みんな
「いってらっしゃーい!」
って大きな声で、そしておもいっきり笑顔で手を振ってくれます
大きな月がこっちをみている空の下で
仮設住宅のみんなからの「いってらっしゃーい!」
はとても嬉しくもあり
でもとても切なくもなりました
三年が経ってもなお
この人達は仮設で暮らしています
「震災」
からの避難ではない仮設住宅暮らしです
「原発事故災害」
「原災」からの避難です
これは
日本中の人が認識を変えるべきことだと思っています
「震災」でもなく
「津波被害」でもありません
「原災」です
地震や津波ではなく
放射能被害が原因で
暮らしていたところに帰れない
もしくはいつか帰れるかもしれないが
帰ったところで以前のような生活ができないかもしれない
生産活動ができないかもしれない
心身に放射能による影響が表れるかもしれない
震災から三年も経つと避難先からなぜ帰らない?と責められる‥
あげたらかなりの量が上げられますが
これは震災ではなく
「原災」から起きる問題です
なぜ自立を!と促すのでしょうか?
「震災」ではないのに
「原災」は
福島県民同士の軋轢を生み
そして差別問題に発展して行きます
6月の月命日に出逢った子供たちと約束しました
そんな未来が来ないようにと
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7/11 月命日の夜
仮設のお父さん達といろいろと話しました
別れ際に
手を強く握られ
「この現状を多くの人に伝えて下さい!!」
と何度も言われました
福島では震災と同じ復興プロセスは通用しません
まったく世界が体験した事がないことなので
物差しがありません
たくさんの意見、考えがあっても一つの物差しで測る事が出来ないという答えが出ているのみです
震災以降活動を続けてきましたが
出来る事の小ささを
この三年間で思い知りました
それでもこの三年間があったから
4年目の7月11日は「お帰りなさい」
と迎えてもらい
そして
「いってらっしゃーい」と送り出されました
支援という点においては
今本当に心のケアをしなければいけない時となっています
多くの支援が大きな波となって押し寄せた2011年
その引き潮に戸惑い自立できない方々が4年目を迎える福島にはたくさんいます
また帰ってくる約束と
多くの人に伝える約束を果たすためにまだやれることがあります
「震災」ではなく「原災」が起きているこの福島で
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どうぞ
みなさんこれからもラブフォーニッポンをよろしくお願い致します
CandleJUNE

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