report |
LFN ROAD_120511@宮城県山元町
LFN ROAD at 宮城県山元町浅生原東田地区
2012.05.11.fri
発災から1年2ヶ月を迎える2012年5月11日
宮城県山元町にてROADを行ってきました
<福島県仮設住宅>
宮城県に入る前に、福島の仮設住宅へ
今月末に予定している田植え体験ツアーご招待のお知らせで立ち寄りました
福島郡山南一丁目仮設住宅では
何度も交流させて頂いている仮設にお住まいのとみこさんとサクマさんが
たくさんのご馳走を準備して待っていてくれました
前日から準備し、楽しみで眠れなかったと明るく元気いっぱいにはなしてくれるお二人
これまでも
東京に何度も食べ物をおくってくれたりして,その都度スタッフでありがとうの手紙を送ったりしているのですが
それらが壁にびっしりとはってくれています
いつも放射能のことを気遣ってくれて、福島産以外のものをつかってくれていて
今回も北海道や九州から食材を取り寄せて料理してくれていました。避難所生活が長くだんなさんも今では入院生活を送っていたりと
ご自分の事だけでも大変なのに本当に素敵なお母さんです
このお母さんたちと何度かバスツアーで風評被害のある温泉地などに行ってきましたが
今度は新潟中越地震震源地にみなさんで行き、震災後から復活した棚田でつくる震央米をみなさんでつくるツアーをおこないたいと考えています
これは田植え、草刈り、稲刈り、収穫祭とこれから何回かにわけて秋まで実施する内容となっています
だいぶからだやこころが弱ってきているみなさんですが、やってみたいという方がたくさんいます
新潟の震災体験者たちも一緒にお米をつくることを喜んでくれています
どこまで生産できるかは秋に結果が出ると思いますが、少しずつ発展していけたらと考えています
またもうひとつ
福島郡山富田仮設住宅にも説明会にいきまし
こちらは大きな仮設なのですが、富岡、川内,双葉といくつかの町の方が住んでいらっしゃいますが
今回は川内村のみなさんにお声がけしてきまし
いつもここにあるおだがいさまセンターを通じてみなさんへ提供や、イベントをおこなっているのですが
富岡がやっているセンターだという認識からか、なかなかほかの町のみなさんが入りづらい環境になってしまっていると
よく話を聞いていました
ひとつの場所なのですが行政がちがうとなかなかうまくいかないということですが
この震央米作りツアーではお互いの村のみなさんがひとつの田んぼでお米を作るという事か
あらたな交流の場となれればという願いもかけています
川内村は現在帰村していくことの問題点が村でも仮設でも多く発生しています
仮設の鍵はもったまま時折帰る方が多いようですが
そういった方々の車が嫌がらせで壊されたりもしているようです
また帰るという村の方針から、仮設にあるデイケアセンターも職員がいなくなってしまい
老人介護施設も機能しなくなったりと、行政の強引さが目立ち
不満を持つ村民と、また他の村との軋轢も生まれているようです
なにより川内村は除染されている所は一部のみで
山間部はほとんどされていない状況ということで帰りたくないという方が多いようです
こういった問題点を書いていくと長くなってしまいますが
交流の時間を持ち続けて、しっかりとこれからの”最善”を検討していかなければ行けないと改めて感じています
震央米ツアーはあらためて詳細を後日送らせてもらいますが
みなさんにもぜひ何らかの形で参加頂けたら幸いです
<宮城県山元町>
震災当初から何度となく訪れていた山元町ですが
今回は仮設住宅の集会所とあそび場を借りて開催しました
午後から
集会所ではお菓子やジュースを提供し、子供たちやおばあちゃん達と交流
アメリカンスピリットさんからタバコ
WORLD SURVEY Inc.さんからシャンプー・トリートメントの提供いただいているのでお配りしました
今回は11日という命日をみなさんと灯し、祈るという目的と
元サッカー選手たちが現地にきて交流をということ
そしてもの作りの提案
この3点がロードの目的でした
最後のもの作りの内容ですが
震災直後ホワイトバンドをつくりラブフォーニッポンのアクションを支えてくれたINORAN(LUNA SEA)さんが
第二弾をおこないたいと提言してくれた事をきっかけに
現地ワークショップでも活躍してくれているメイドインアースさんと共に手作りミサンガを第二弾の商品にしようと計画を進行しています
これはホワイトバンドを中国などで作るより、避難されているお母さんたちに手作りでつくってもらおうというものです
それをここ山元町のお母さんたちにおこなってもらうべく、INORANさんにも今回は現地に来てもらい直接交流をしてもらいました
お母さんたちに津波被害にあったご自宅にも連れて行ってもらい、震災当時、そして今の状況、問題点などお話を聞き
その後は実際一緒に作ってもらいました
このミサンガ編みですが
素材となるオーガニックコットンは”カンボジアの地雷原を綿畑に”http://naturesavescambodia.org/
と活動する写真家石井麻木さんの想いも込められています
山元町もかつては蚕を育て織物をしていた町だったそうで
いつかカンボジアのみなさんと山元町の交流が生まれてもらえたらという願い、またラブフォーニッポンのロードでも数多く
現地に入ってくれている石井さんの繋がり、カンボジアの事もしってもらえたらと考えています
カンボジアのみなさんもこの企画を喜んでくれて想いをこめて紡いでくれています
そのコットンを被災地のお母さんが編んでいき完成というミサンガです
こちらもまたあらためて詳細はレポートさせてもらいますのでぜひ何らかの可能性がみなさんにもありましたらよろしくおねがいします
外の運動場では、元サッカー選手の石塚啓次さんと黄川田賢司さんが子供たちとサッカーで大交流!
宿題早く終わらせてきたー!とはしゃぐ子供たちが収集がつかないくらい集まってくれました
石塚さんと黄川田さんは4月に都内で子どもとパパのためのイベントを開催しており
そこで集まった物資と収益からサッカーグッズやキャップ、DVDや本をサッカー交流の後に子どもたちへ直接手渡しでご提供頂きました
おにごっこ、スケボー、バトミントン、かけっこと、スタッフもひたすら子供たちと遊んでいました
地元のおばあちゃんが自らドリンクの提供を手伝ってくれたり
地元の若者もボランティアに来てくれ、今まではLIVEで出演して下さっていたMy Pianoさんも
LIVEではなくても出来ることがあれば手伝いたいと、駆けつけてくれました
気がつけば、スタッフ、アーティスト、山元町の方の境目がなく
みんなで楽しくそしてにぎやかな11日という日が生まれていました
夕方からは集会所の前でキャンドルを灯し
たくさん遊びはしゃいだ子供たちも、大人たちも一緒になって
灯るキャンドルを囲み、静かであたたかい時間を過ごしました
いつもはなるべくすべての仮設とまた在宅の方が来れるようにと公民館でのイベント開催が多いのですが
今回は仮設住宅でおこなったので普段みんなが集まる場所に出てこない人が結構参加していたとの声も聞きました
ひとつの仮設でのことなので,来づらい人もいたかもしれませんが、みなさん自分たちのところにきたということもあってか
スタッフとの境界線なくみなさんといっしょにつくり出せたとても素敵な5/11となりました
海岸沿いの瓦礫の山、地盤沈下、こわれたままの道路などなかなか進んでいない復興ですが
こうやって何度も通い続ける中でしかみえないこと
またそこから自分たちにしか提案できないことをこれからもおこなっていきたいと思います
復興支援はこれからが本番だと思います
どうぞ引き続き、そしてあらためてよろしくおねがい致します
長くなりましたが最後までありがとうございました
Candle JUNE
【ご協力者一覧】
INORAN(LUNA SEA)
My Piano
<物資提供>
石塚啓次さん(サッカーグッズ、DVD、本)
黄川田賢司さん/社団法人スポーツボイス代表理事(スパイクなどサッカーグッズ)
アメリカンスピリット(タバコ)
WORLD SURVEY Inc.(シャンプー・リンス)
<ワークショップ>
メイドインアース(ミサンガ編み)
<写真撮影>
石井麻木
やまもと復興応援センターのみなさま
山元町のみなさま