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リンゴスタープロジェクト(台風19号に関する活動レポート14)

ラブフォーニッポンな皆様へ
現地活動報告をさせて下さい

一年前に発生した台風19号被害のあった長野での活動です

千曲川決壊直後から
避難所への物資提供をスタートし
ボランティアセンターへの物資提供とヒアリングなどをおこないました

その際に現地の方々から
「農地の泥出しができておらず、このままだと畑がだめになる!」
という声から
ぽんど童という組合のリンゴ畑の泥出し作業がスタートしました

本来ラブフォーニッポンは避難生活をされているみなさんのもとへお邪魔して
様々な物資提供や炊き出し、そのつながりから長期的な復興支援活動を主としてきました

一般的な支援活動をしながらも
困っていることや大変なことなどを聞き出して
それらを何とかしたい!そんな活動をしてきましたが、今回は
その当時「だれも畑の泥出しをしてくれない」ということからの始まりでした

私たちの活動の後から他のボランティアチームも畑の泥出し作業をスタートしてくれましたが
泥出しをしていくなかで
リンゴ栽培の大変なお話や、リンゴへの愛情、そしてこの先の不安などを聞きました

福島で10年を迎えようとしている私たちの活動のテーマは
「悲しみから喜びへ」としています

緊急支援の賑わいが去った後の支援を
ずっとおこなってきているなかで感じている問題点でもあるのですが
たくさんの関心や支援、寄付やボランティアが発災当時は集まっても
それらのアクションをしてくれた方々が一体どれだけ現地との「絆」が作られているのか?

現在もGo toキャンペーンなど、さかんにおこなわれていますが
本来
一年前の台風被害の際にアクションを起こした方々が
「あれから一年。現在の現地はどうなっているだろうか?」
とみんなが気にしてくれて、また長野を訪れてみたり
「あのリンゴ畑のリンゴは無事になっただろうか?」と購入してもらえたら
どれほど現実的な復興アクションとなるだろうか

発災当時そんなことを夢見て
このリンゴスタープロジェクトは一年間農家さんたちとの交流をもってきました

コロナの影響で、5ヶ月近くみんなで集まることができない時期もありましたが
途切れることなくリンゴの木々を見守ってきました

先月現地での活動を行っている際に
「JUNEさん!あの時、膝まで泥に埋まってしまった畑のリンゴが無事にできましたよ!」
と笑顔でリンゴを手渡してくれました

そして先日久しぶりにみんなで集まっての作業の時には
みんなでリンゴの収穫もさせてもらえました

参加した人たちはみんな
昨年、泥出し作業をした人たちだったので感慨深いものがあったと思います

現在その収穫した「秋映(あきばえ)」という品種は東京にもってきて
販売をしています
またこの週末18日にも現地活動予定で、その日もあらたな品種を収穫する予定です

みなさんにもぜひこのリンゴを味わっていただきたく
よろしかったらご購入してみてください
いくつかのところで販売してくださっているのと
これからLFNサイトでも予約を受け付けます

そしてリンゴスタープロジェクトアクションはこれからも続けようと考えています

一年間活動することで
果樹の大変さを知りました
ぽんど童組合の畑の泥出しをさせてもらった理由ですが
当時それぞれの農家さんは自宅も水没し、畑も泥だらけとなりました
それぞれが大変なので組合の畑のケアまでできない!
ということで私たちがお手伝いさせてもらいました

なぜ組合の畑があるかというと
高齢化が進み放棄畑が増えてきてしまっていて、それらを守るために組合ができたということです

どうしても手が回らないからその多くが薄利多売的な売り方となってしまっているとのこと
果樹はなかなか機械化も難しく、担い手も少ない。。。などいろいろと大変なことがあるそうです

自分たちとしては泥出しからのご縁でこの畑たちに愛着があり
ひとつひとつの美味しいリンゴをもっと多くの人に知ってもらいたい
そして
加工品のリンゴとなったとしても
加工して販売する方々が
このぽんど童のリンゴであることを知っていて
お客様にも伝えてもらえることができたらと

これからも
リンゴの花でのお花見会や
春からは摘果作業をお手伝いして
そのちいさなリンゴ達を花材として販売してみたり、、、。

そして収穫時期にはみんなで集まり収穫して選定、梱包。
みんなで喜び合い、そしてたくさんの人たちに販売できたらと考えています

はじまりの果実 リンゴ

人間がどう在るべきかをその存在はいつも問うているように見えます

自然災害が多発している現在の日本ですが
人の営みが自然を変化させた結果、発生している災害も多くあると感じています

災害支援、復興支援、という枠組みでの考えではなく

観光や生産、製造や流通、エネルギーやゴミ、、、そろそろもっと俯瞰的な視点で
この国自体を見直すことが必要なのではないかと思います

実際一年前、たくさんのボランティアさんたちが長野で活動している際に
現地の温泉郷や旅館、ホテルなどがそのボランティアたちを無料で受け入れてくれていたら
そこで「絆」がうまれていて
この時期にたくさんのかつてのボランティアたちが家族と一緒に長野に旅行にいっているのではないかと思います

福島で毎月11日に行っているキャンドルナイトイベントのテーマは
「たのしいね うれしいね おいしいね ありがとう!」です

長野ぽんど童のリンゴ畑での活動もまさに
「たのしいね うれしいね おいしいね ありがとう!」です

子供達も多くいるのですがみんなしっかりお手伝いして
ご褒美のリンゴをおいしそうにいただきます

これからもコロナ対策をした上での活動となりますが
みんなでひとつひとつのリンゴを大切に収穫し
より多くのみなさんの手に渡るように頑張りたいと思います

どうぞ皆様これからも
ラブフォーニッポンへのご支援、ご協力をよろしくお願いします

ありがとうございました

CANDLE JUNE

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