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台風19号に関する活動レポート11

ラブフォーニッポンなみなさまへ
現地報告をさせてください

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昨年の台風19号による長野県長野市千曲川決壊地域にて

リンゴ生産農家さんたちが作っている生産組合「ぽんど童」での活動は
現在コロナウイルスのために現地活動を自粛しております

泥出し作業やゴミ出しは3月初めの時点で、終わりが見えてきていましたが
春からの消毒作業に間にあわせるために
選定した枝収集や様々な作業をお手伝いさせてもらっていました

本来であれば連休前後にはリンゴの花が咲くということで
これまで参加してくれたボランティアさんたちと
「リンゴのお花見」を兼ねたお手伝いも、この連休に開催できたらと考えていました

残念ながらその夢は叶いませんでしたが
いまの状況を
現地から報告してもらいました

「あれだけ泥だらけゴミだらけの畑に緑が戻り、そして無事にリンゴの花が咲きました。」

「長野でも外出自粛中だからほとんど出歩いていませんし、集まったりもしていませんが
リンゴの木には綺麗な花が咲いています。」

「人々の活動はストップしていても、リンゴの木はすくすくと成長しています。」

「何事もなかったかのように生育しているリンゴの木にこちらが励まされています。」

自粛前にメンバーが集合した時の写真も送ってくれました

それぞれが自宅の修理や、自分の畑の仕事もあり
様々な申請も災害申請とコロナ申請などと、きっと面倒と思われる仕事もたくさんあると思います

今は
日本中が
コロナウイルスと戦っている中ではありますが
台風被害があり
避難生活の只中であった皆さんたちは
さらなる被災を受けた状態となっています
まだまだ
様々な支援や関心が必要な時であるはずが
その多くがストップしているので
たくさんの問題も生まれているようです

仮設住宅がなくそれぞれが避難生活を送っているので
もともとまとまった訪問支援がしづらい環境であるので
実際の状況が掴みづらいということもありますが

人との交流が取れないことでのストレスが多く発生しているようです

それでも
何よりリンゴ農家さんたちは
自分たちの畑のリンゴの木々たちが芽吹き
綺麗な花を咲かせたことがきっと何よりの元気づけになっているように話を聞いていて感じました

20年近く悲しみが生まれた場所を巡ってきていますが
各地で共通して感じることがあります

それは
自然を相手に仕事をしている人々の強さです

海や山の仕事をしている方々は特に自然災害とともに生きていることが日常であり
農家さんたちもそうです

新潟中越地震が起きた際に母屋が倒壊し、納屋の二階で暮らしていたご夫婦を訪問した時には

「地球だって生きてるんだから地震なんて当たり前でしょ!避難しろっていうけど、充分ここで暮らせるし、
山菜だって、狩りだってだーれもこないから沢山とれんだ!」

高齢なお父さんが楽しげに話してくれました

台風19号発災当時色々な意見を聞きました

「リンゴの木が呼吸できないから死んでしまう。」

「泥の中には色々と良くないものが入っている。」

でもこんな意見が一番しっくりきて泥だし作業のお手伝いをスタートしました

「リンゴの木に泥がダメなわけではない。むしろたくさんの栄養があるんだ」

「でも栄養ってあげすぎもダメでしょ。足りなかったら足せばいいけど、多すぎたら引き算できないから。」

これは「支援活動」とも同じように思えました

自然とともに暮らしている人たちは
ちょうどいい頃合いを知っている人たちです

土の役割、太陽の役割、風の、水の、細菌の、、、、様々なものの影響があって生まれるもの

どれか一つが強すぎてもダメになる

このコロナ災害によって
これまでのような現地活動ができなくなったことによって
違うコミュニケーションを始め
このリンゴの木と農家さんたちからの学びから
改めて「支援」というものを考えさせられました

台風19号被害だけでも
各地でまだ大変な方々がいらっしゃると思います
各地の震災地域でもそうだと思います

今は世界全体が災害地となっているので
みんなが大変という思いかもしれませんが
常に新たな災害が起きると、以前の災害地域が忘れられてしまう傾向がある中で
何もできない今だからこそ
これまでの災害地域を忘れることなく意識し、そしてやりすぎずなアクションを心がけたいと思います

現地活動再開は延びましたが
立ち止まり、改めて考えさせてもらえたこの事態にも感謝できるように
これからも活動を続けて行きたいと思います

どうぞみなさん
これからも
リンゴスタープロジェクトをよろしくお願いします

そして
5月11日が近くなってきました

毎月11日は福島で「たのしいね うれしいね おいしいね ありがとう!」な1日を
福島の皆さんと一緒に作っています

1日の最後はみなさんそれぞれの想いを灯すキャンドルナイトをおこなっていますが
今月は現地活動を自粛してキャンドルのみを灯したいと思います

開催予定であった復興住宅の皆さんや
福島各地の皆さんに事前にキャンドルメッセージを書いてもらっています
それらを灯してyoutube candle11th チャンネルで映像アップを検討しています

https://www.youtube.com/channel/UCgmTss-7YQLBqTq4xZ74fhQ

5月11日の夜から放送予定です
皆様もご自宅でキャンドルを灯しながら過ごしていただけましたら幸いです

どうぞ
これからもラブフォーニッポン をよろしくお願いします

ありがとうございました

CANDLE JUNE

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現在
コロナ給付金寄付プロジェクト
http://corona-kifu.jp/

このプロジェクトに発起人の一人として参加しております
ご賛同いただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。

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ラブフォーニッポンでは支援活動のための寄付をおねがいしています
サイトから直接ご寄付いただけるようになりました。こちらからよろしくお願いします。
https://lovefornippon.com/donation

三菱UFJ銀行
一般社団法人LOVE FOR NIPPON(イッパンシャダンホウジンラブフォーニッポン)
代々木上原支店(普通)0052628

これまでの活動レポートはこちらをご覧下さい
https://lovefornippon.com/report

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https://www.facebook.com/LFN311

月命日に福島のみなさんからメッセージを授かっています。ぜひひとりひとりの想いを読んでみて下さい。
https://fukushima311.jp/

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